楽天バンガードの評判は?人気ファンドのコストや実績、他ファンド比較も

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今回は、投資信託の商品紹介シリーズ第4回目です。楽天・バンガード・ファンドを紹介します。

ラインナップは、①全世界株式インデックス・ファンド、②全米株式インデックス・ファンド、③新興国株式インデックス・ファンド、④米国高配当株式インデックス・ファンド、⑤全世界債券インデックス・ファンド、⑥インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)、⑦インデックス・バランス・ファンド(株式と債券の均等型)、⑧インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)の8銘柄です。

投資対象は資産運用会社のバンガード社が運用するETFです。投資対象は、世界中の株式や債券に投資する銘柄や、新興諸国に絞ったファンドなど様々です。それぞれ見ていきましょう。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※この記事は2021年11月26日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
※信託報酬の表記は全て税込です。

目次

  1. 楽天・バンガード・ファンド・シリーズとは
  2. 楽天・バンガード・ファンド・シリーズのメリット
  3. 楽天・バンガード・ファンド・シリーズのラインナップ
    3-1.全世界株式インデックス・ファンド
    3-2.全米株式インデックス・ファンド
    3-3.新興国株式インデックス・ファンド
    3-4.米国高配当株式インデックス・ファンド
    3-5.全世界債券インデックス(為替ヘッジ)・ファンド
    3-6.インデックス・バランス・ファンド(株式重視型、均等型、債券重視型)
  4. 運用しながらポイントが貯まる
    4-1.ハッピープログラム
    4-2.楽天カードクレジット決済
  5. まとめ

1 楽天・バンガード・ファンド・シリーズとは

楽天・バンガード・ファンド・シリーズは、楽天投信投資顧問のインデックス・ファンド・シリーズです。運用は、米国の運用会社であるバンガードのETFが投資対象です。低コストで長期国際分散投資ができます。

2 楽天・バンガード・ファンド・シリーズのメリット

楽天・バンガード・ファンド・シリーズのメリットは、世界中の株式や債券に投資できることです。高い分散効果が得られるため、一つの国や資産に投資するよりもリスクを軽減できます。

3 楽天・バンガード・ファンド・シリーズのラインナップ

楽天・バンガード・ファンド・シリーズのラインナップには、全世界の株式や債券を投資対象としたファンドや全米株式を対象とした銘柄など、経済成長と連動する銘柄が多いといえます。それぞれ見ていきましょう。

3-1 全世界株式インデックス・ファンド

楽天・全世界株式インデックス・ファンドは、世界の株式に連動するように設計されたファンドです。世界経済の成長を享受できます。

投資対象は、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動するバンガード・トータル・ワールド・ストックETFです。過去1年間のトータルリターンは、世界株高を背景に約48%と好調です。
同ETFに連動したファンドにはSBI・全世界株式インデックス・ファンドがあります。

ベンチマーク:FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス

ファンド名 信託報酬(年率%) 1年間のトータルリターン(%) 純資産額(億円)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド 0.212 48.17 1,417.46
SBI・全世界株式インデックス・ファンド 0.1102 48.48 83.31

3-2 全米株式インデックス・ファンド

楽天・全米株式インデックス・ファンドは、米国株式市場全体の動きと連動するファンドです。成長株、大型銘柄に投資するため成長期待が高い銘柄と言えそうです。

投資対象は、CRSP USトータル・マーケット・インデックスと連動するように設計されたバンガード・トータル・ストック・マーケットETFです。楽天・バンガード・ファンド・シリーズの中で最も純資産額が積み上がっている銘柄です(執筆時点)。信託報酬も、このシリーズの中では最も低い設定です。

同ETFに連動したファンドには、SBI・V・全米株式インデックス・ファンドがあります。

ベンチマーク:USトータル・マーケット・インデックス

ファンド名 信託報酬(年率%) トータルリターン(%) 純資産額(億円)
楽天・全米株式インデックス・ファンド 0.162 53.84 4,307.70
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド 0.0938 407.6

3-3 新興国株式インデックス・ファンド

楽天・新興国株式インデックス・ファンドは、中国A株を含む新興国の株式に投資するファンドで、投資対象はFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ・インデックスと連動するバンガード・FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップETFです。

類似銘柄にはSBI・新興国株式インデックス・ファンドが挙げられます。

ベンチマーク:FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ

ファンド名 信託報酬(年率%) 1年間のトータルリターン(%) 純資産額(億円)
楽天・新興国株式インデックス・ファンド 0.232 28.03 20.06
SBI・新興国株式インデックス・ファンド 0.176 26.09 119.3

3-4 米国高配当株式インデックス・ファンド

楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドは米国の高配当銘柄に投資するファンドです。投資対象はFTSEハイディビデンド・イールド・インデックスに連動するバンガード・米国高配当株式ETFです。

高配当株には、株式市場が大きく下落した時には配当利回りが下支えとなり、下落率が押さえられる性質があります。

ベンチマーク:FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス

ファンド名 信託報酬(年率%) トータルリターン(%) 純資産額(億円)
楽天・米国高配当株式・インデックス・ファンド 0.192 40.89 56.8
SBI・V・米国高配当株式・インデックス・ファンド 0.1238 51.8

3-5 全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンド

楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドは、全世界の投資適格債(BBB以上)の動きに連動するように設計されたファンドです。投資対象はブルームバーグ・グローバル総合浮動調整インデックスに連動するバンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンド-インスティテューショナル・プラス円ヘッジAccです。

ベンチマーク:ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合浮動調整インデックス

ファンド名 信託報酬(年率%) 1年間のトータルリターン(%) 純資産額(億円)
全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンド 0.232 -1.84 4.18

3-6 インデックス・バランス・ファンド(株式重視型、均等型、債券重視型)

バランス型は、全世界株式インデックス・ファンドと全世界債券インデックス・ファンドの2つのアセットに投資します。株式重視型は、株式と債券の運用比率が7:3、均等型が5:5、債券重視型が3:7です。

投資対象は、株式がバンガード・トータル・ワールド・ストックETF、債券がバンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンドです。

ファンド名 信託報酬(年率%) 1年間のトータルリターン(%) 純資産額(億円)
インデックス・バランス・ファンド(株式重視型) 0.218 31.23 181.99
インデックス・バランス・ファンド(均等型) 0.222 20.92 29.28
インデックス・バランス・ファンド(債券重視型) 0.226 11.41 31.08

4 運用しながらポイントが貯まる

楽天証券で取引すると、楽天グループで利用できる楽天ポイントが貯まります。

4-1 ハッピープログラム

ハッピープログラムは、楽天銀行と楽天証券の連携(マネーブリッジ)を利用すると、銀行預金金利に優遇金利(0.1%)が適用され、楽天証券での取引に応じて楽天ポイントが付与されるサービスです。投資信託を保有している場合には、毎月の平均残高に応じて、残額10万円ごとに3~10ポイントが付与されるプログラムです。

4-2 楽天カードクレジット決済

楽天証券で、楽天クレジットカードを利用して投信信託を積み立てると、100円につき1ポイントの楽天ポイントが還元(毎月5万円まで)されます。毎月5万円を積み立てると500円相当のポイントが還元され、ポイントは投信買付に利用できます。

まとめ

楽天・バンガード・ファンドは、短期的な売買を目的とするものではなく、どっしりと構えた運用に向いているシリーズです。長期運用に適したシリーズと言えます。

つみたてNISAの対象は、全世界株式インデックス・ファンド、全米株式インデックス・ファンド、インデックス・バランス・ファンド(3銘柄)の5銘柄です。楽天クレジットカードで積み立てを始めるとポイントも貯まるため、メリットが大きいと言えます。

投資信託はほかにも色々な種類があるので、信託報酬や過去の成績などを見比べ、購入するファンドを決めていきましょう。

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藤井 理

大学3年から株式投資を始め、投資歴は35年以上。スタンスは割安銘柄の長期投資。目先の利益は追わず企業成長ともに株価の上昇を楽しむ投資スタイル。保有株には30倍に成長した銘柄も。
大学を卒業後、証券会社のトレーディング部門に配属。転換社債は国内、国外の国債や社債、仕組み債の組成等を経験。その後、クレジット関連のストラテジストとして債券、クレジットを中心に機関投資家向けにレポートを配信。証券アナリスト協会検定会員、国際公認投資アナリスト、AFP、内部管理責任者。