楽天証券でSPUを達成する方法は?条件と手順、ポイント設定のやり方も

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楽天証券では、口座開設者向けの特典として楽天市場での買い物の際にポイント還元率が高くなるSPU(スーパーポイントアッププログラム)の制度があります。

楽天証券もSPUの対象サービスに含まれており、金融商品などの買付で条件を達成すると適用を受けることが可能ですが、2022年4月1日より、楽天証券のSPUの達成条件内容が大きく変更されました。

そこでこの記事では、SPU条件達成の変更点や、具体的な達成方法、注意点について詳しく解説します。楽天証券のSPUについて詳しく知りたい方や、投資信託や米国株式を購入している方は、参考にしてみてください。

※本記事は2022年6月30日時点の情報に基づき執筆しているため、最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。

目次

  1. 楽天証券のSPUとは
  2. 楽天証券のSPUの達成条件
    2-1.楽天ポイントコースとマネーブリッジの設定を行う
    2-2.ポイント投資で月合計3万円以上の投資信託を購入する
    2-3.ポイント投資で月合計3万円以上の米国株式を購入する
  3. 楽天証券のSPUを達成する方法
    3-1.全額をポイントで購入する
    3-2.ポイントと現金で購入する
    3-3.複数回購入する
    3-4.1pt以上をポイントで購入、残りをカード決済で購入する
  4. 楽天証券のSPUの設定手順
    4-1.楽天ポイントコースに変更する
    4-2.マネーブリッジの設定
    4-3.対象銘柄のポイント投資の設定
  5. 楽天証券のSPUを達成する際の注意点
    5-1.指定された期限までに設定する
    5-2.注文後にキャンセルした場合は対象外
    5-3.購入方法ごとにSPU反映時期が異なる
    5-4.買付手数料無料の海外ETFや米株積立はSPU対象外
    5-5.付与されるポイントは期間限定
  6. まとめ

1 楽天証券のSPUとは

SPU(スーパーポイントアッププログラム)とは、楽天市場で買い物をする際に付与されるポイント数の倍率が上がる楽天独自のサービス制度です。SPUの適用対象となるサービスの中には楽天証券も含まれており、楽天証券を利用してSPUの適用対象になると、ポイント還元率が通常より1倍アップします。

楽天証券を含むサービスを全部利用した上で、その全てがSPUの適用対象となった場合、ポイント還元率が通常の7.5倍アップします。そのため、楽天証券の口座開設者で楽天経済圏をよく活用する方は、普段の買い物やサービスの支払いをポイントで運用できるほか、ポイントを効率良く貯めることができます。

SPU対象のサービス ポイントアップ倍率
楽天証券 1倍
楽天銀行+楽天カード 1倍
楽天カード 2倍
楽天モバイル 1倍
楽天ひかり 1倍
楽天トラベル 1倍
楽天ブックス 0.5倍
合計 7.5倍

2 楽天証券のSPUを達成するための条件

2022年3月末まで、楽天ポイントコースの設定を行った上で、ポイント投資により月々500円以上の投資信託を購入すれば、楽天証券のSPUを達成することができました。

しかし、楽天証券のSPUの達成条件が変更され、2022年4月1日以降は、楽天ポイントコースとマネーブリッジの設定を行い、ポイント投資で月合計3万円以上の投資信託または米国株式を購入する必要があります。

以下、詳しい条件を確認していきましょう。

2-1 楽天ポイントコースとマネーブリッジの設定を行う

楽天証券のSPUの適用を受けるには、「楽天ポイントコース」と「マネーブリッジ」の設定を行うことが前提となります。

楽天ポイントコースとは

楽天証券のポイントサービスには、「楽天ポイントコース」と「楽天証券ポイントコース」の2種類のコースが設けられており、どちらか1つを選択する必要があります。楽天ポイントコースは、楽天グループの各サービスにおいて利用できる楽天ポイントで還元を受けられるコースです。

一方、楽天証券ポイントコースは、楽天証券ポイントが還元の対象となるコースです。楽天証券ポイントは、当証券内のポイント投資で利用できたり、JALマイルに交換したりできます。

楽天証券のSPUの適用を受けるには、楽天ポイントで還元を受けられる楽天ポイントコースを選択する必要があります。

マネーブリッジとは

マネーブリッジとは、楽天証券口座と楽天銀行口座を連結させることで様々な特典を受けられるサービスです。例えば、楽天証券と楽天銀行の口座間で自動入出金ができるようになるほか、楽天証券の取引内容によっては、ハッピープログラムによって楽天ポイントの付与を受けられます。

マネーブリッジの設定を行うには、楽天証券口座と楽天銀行口座を保有している必要があります。そのため、楽天証券のSPUの適用を受けるには、楽天銀行の口座も事前に開設しておきましょう。

2-2 ポイント投資で月合計3万円以上の投資信託を購入する

ポイント投資の方法で月合計3万円以上の投資信託を購入すると、楽天証券のSPUの適用対象となります。2022年4月1日より、楽天証券のSPUの適用対象となる投資信託の購入額が月合計500円以上から月合計3万円以上に変更となりました。

楽天証券のSPUの適用対象となった場合、楽天市場で購入した時の楽天ポイントの還元率が0.5倍上がります。

2-3 ポイント投資で月合計3万円以上の米国株式を購入する

ポイント投資の方法で対象の米国株式を円貨決済により月合計3万円以上をスポット購入すると、楽天証券のSPUの適用を受けられます。

米国株式購入の決済方法には、「円貨決済」と「外貨決済」があります。円貨決済とは、米国株式を購入する前に行う円から米ドルへの両替作業を証券会社側で代行してもらえる決済方法です。これに対して、円から米ドルへの両替作業を投資家自身で行った上で米国株式を購入するのが外貨決済になります。

楽天証券のSPUの適用対象となるのは、上記のうち、円貨決済で米国株式を購入した場合です。外貨決済の方法を利用した場合、SPUの適用対象にならないため、注意が必要です。

ポイント投資の方法で米国株式を購入して楽天証券のSPU適用となった場合、楽天市場で購入した時の楽天ポイントの還元率が0.5倍上がります。

そのため、「ポイント投資で月合計3万円以上の投資信託を購入する」と「ポイント投資の方法で月合計3万円以上の米国株式を購入する」の両条件を満たすと、楽天ポイントの還元率は合計で+1倍となります。

3 楽天証券のSPUを達成する方法

楽天ポイントコースとマネーブリッジの設定を行った上で、ポイント投資により、対象の投資信託や米国株式を以下の方法で購入すると、楽天証券のSPUを達成できます。SPUを達成する具体的な方法は以下の通りです。

3-1 全額をポイントで購入する

楽天ポイントは、1ポイント=1円換算で支払いに充てられます。そのため、楽天ポイントが3万ポイント以上貯まっていれば、投資信託または米国株式3万円分の全額をポイントで購入することで、楽天証券のSPUを達成できます。

3-2 ポイントと現金で購入する

投資信託または米国株式を月合計3万円以上購入する際、代金の一部をポイント払いした場合でも、楽天証券のSPUの適用対象となります。例えば、投資信託または米国株式3万円分のうち、1円分を楽天ポイントで支払い、残りの2万9,999円分を現金で支払う場合でも、楽天証券のSPUを達成できます。

3-3 月に複数回購入する

楽天証券のSPUを達成するには、投資信託または米国株式を月合計で3万円分購入することが条件となっていますが、月々の購入回数の規定は設けられていません。ポイント投資の方法で月に1回3万円分を一括購入する場合だけではなく、月3回、各1万円分ずつ複数回に分けて購入する場合でも、楽天証券のSPUを達成できます。

3-4 1pt以上をポイントで購入、残りをカード決済で購入する

楽天証券で投資信託を積立購入している場合、ポイント購入と楽天カード決済を併用する方法でもSPUの達成が可能です。

例えば、月1回、楽天カード決済で投資信託の積立購入をしている場合、買付日は毎月1日、引落日が買付月の27日になり、購入代金は後払いになりますが、購入時点で楽天カード決済支払い分の資金を準備できなくても、引落日までに準備できれば積立購入が可能です。

投資信託の積立購入で毎月1pt以上利用する設定にしておけば、SPUの達成を毎月自動化できるので、手間もかかりません。

一方、米株積立(米国株の積立購入)でポイント投資をしても、SPUの対象にはなりません。SPU達成のために月3万円以上の米国株式を購入する場合、スポット購入(手作業による買付)で行う必要があります。

4 楽天証券のSPUの設定手順

楽天証券のSPUを達成するには、「楽天ポイントコース」と「マネーブリッジ」の設定手続きを行った後、対象銘柄のポイント投資の設定手続きをする必要があります。楽天ポイントコースとマネーブリッジの設定順序はどちらが先でも問題ありません。

各手続きの具体的な手順は、以下の通りです。

4-1 楽天ポイントコースに変更する

楽天ポイントコースの設定手続きは、楽天証券の管理画面上で行えます。楽天証券の口座にログインし、サイト画面内にある「マイメニュー」、「ポイント設定・SPU」の順に選択すると、SPU達成状況の画面に移動します。

画面の左下に「STEP1 ポイントコース設定」の欄がありますが、楽天ポイントコース設定を行っていない場合、「未設定」と記載されています。「未設定」になっている場合、画面右下の「楽天ポイントコース設定へ」を押します。

ユーザーの情報提供に関する内容に同意後、「楽天ポイント利用(確認)」画面に移動するので、楽天ポイントコースの設定手続きを行います。この際、暗証番号の入力が必要です。取引暗証番号を入力後、「変更」→「設定する」の順に押すと手続きは完了です。

4-2 マネーブリッジの設定

楽天証券の口座と楽天銀行の口座を開設すると、マネーブリッジの設定を行うことができます。

楽天証券の口座からマネーブリッジを設定する

スマートフォンから設定する場合、楽天証券の口座にログイン後、画面右上のメニュー欄からマネーブリッジを選択し、マネーブリッジ(口座連携サービス)の画面にある「設定状況」から手続きを行います。

パソコンから設定する場合、楽天証券の口座にログイン後、画面右上の「マイメニュー」の左側にある「マネーブリッジ」のタブをクリックします。マネーブリッジの管理ページに移動すると、サイト画面の一番上にマネーブリッジの設定状況を確認できます。

未設定の場合、「設定する」のタブが表示されているので、クリックすれば、マネーブリッジの設定完了となります。

楽天銀行の口座からマネーブリッジを設定する

スマホから設定する場合、楽天銀行の口座にログイン後、画面内の「商品・サービス」の「ためる・ふやす」欄にある「マネーブリッジ(楽天証券連携)」のタブをタップします。その後、マネーブリッジ管理画面内の一番上にある利用状況欄で設定手続きを行います。

パソコンから設定する場合、楽天銀行の口座にログイン後、サイト画面上側にある複数のタブから「投信証券」を選択し、「マネーブリッジ設定」をクリックします。マネーブリッジの管理画面が表示されるので、「マネーブリッジ利用状況」の「設定状況」から設定手続きを行います。

4-3 対象銘柄のポイント投資の設定

対象銘柄のポイント投資の設定は、楽天証券のサイト上で行います。以下は、3万円分の投資信託をポイント投資の方法で積立購入し、楽天証券のSPUを達成する例です。

銘柄の選択

ログイン後、画面上側にある項目から「投資信託」→「投信スーパーサーチ」の順に選択すると、購入できる投資信託銘柄を検索できます。楽天証券では、長期運用に適した積立投資向けの銘柄を数多く取り揃えているため、投資目的に合った金融商品を探すことができます。

好みの銘柄を選択すると、さらに詳細な情報が出てきます。積立購入を行う場合、画面上にある「積立注文」のタブを選択し、注文画面に移動します。

注文画面での入力手続き

注文画面では、引落方法、積立金額、ポイント利用などの設定手続きを行います。ポイント投資を行う場合、引落方法は、「証券口座(楽天銀行マネーブリッジ)」「楽天キャッシュ」「楽天カードクレジット決済」の中から選択し、積立金額は3万円と入力します。

なお、SPU達成にはポイント利用が必須なので、「利用する」に設定した後、その利用方法を「全部利用」と「毎月上限数まで利用」のどちらかを選択します。保有している楽天ポイント全部を銘柄購入に使用したい場合は「全部利用」、それ以外の場合は「毎月上限数まで利用」を選びます。

SPU達成には1pt以上使用すればいいので、楽天ポイントが少しでも貯まっていれば、条件を手軽に満たすことができます。

注文内容の確認

注文画面での入力手続き後、目論見書を閲覧した上で、注文内容の確認を行います。注文内容の確認後、取引暗証番号を入力の上、「注文する」のボタンを押し、積立購入の設定手続きを完了させます。積立購入の設定手続き完了後は、毎月の指定日に自動で買付注文が行われます。

5 楽天証券のSPUを達成する際の注意点

楽天証券のSPUを達成する際、設定期限や対象銘柄の買付方法などで注意したいポイントもあるので、確認しておきましょう。

5-1 指定された期限までに設定する

楽天証券のSPU達成条件の1つである「楽天ポイントコース」と「マネーブリッジ」の設定は、月末最終日の23時59分までに行う必要があります。その他条件を満たしていても、指定された期限までに設定されていない場合、SPUの適用対象外となります。

5-2 注文後にキャンセルした場合は対象外

投資信託や米国株式の注文後、買付手続きが完了することで、初めて楽天証券のSPU達成となります。楽天証券が購入注文を受け付けてから、約定(=購入の成立)するまでには一定の時間を要するため、成立前にキャンセルした場合、楽天証券のSPUを達成できません。

5-3 購入方法ごとにSPU反映時期が異なる

楽天証券のSPUを達成しても、購入方法ごとにその反映時期が異なります。例えば、金額指定で購入できる「スポット購入」の場合、通常、注文から1時間以内にSPU達成が反映されますが、「積立購入」の場合、SPU達成の反映時期は、原則として注文日の翌日です。

また、楽天カード決済で積立購入を行う場合、毎月1~12日に設定手続きをすると、その翌月からSPU達成が反映されます。一方、積立購入の設定手続きが上記期日以外の日に行われた場合、SPU達成の反映時期は、その翌々月となります。

5-4 買付手数料無料の海外ETFや米株積立はSPU対象外

楽天証券では買付手数料無料の米国上場の海外ETFを15種類取り扱っていますが、この銘柄を購入してもSPUの適用を受けられません。また、米株積立のサービスを利用して、米国株式を積立購入した場合もSPUの適用対象外となります。

5-5 付与されるポイントは期間限定

楽天証券のSPU達成で付与されるポイントは、有効期限の設定された期間限定のポイントです。有効期限は付与の翌月末日23:59までで、月間獲得上限ポイント数は5,000ポイントとなります。

まとめ

楽天証券では、ポイント投資で投資信託または米国株式を月3万円分購入するとSPUの条件達成となり、楽天市場での買い物がポイント最大+1倍となります。

ただし、事前に楽天ポイントコースやマネーブリッジの設定が必要になるほか、付与されるポイントは有効期限が設定されているので、使用する前にしっかり確認しておきましょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

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