プラチナカードを持つメリット・デメリットは?必要性の判断方法も

※ このページには広告・PRが含まれています

クレジットカードの中でもプラチナカードは、海外旅行特典をはじめ高級ホテルやレストランに関する優待や割引サービス、ジムやサロンなど旅行以外の優待特典も利用できるのが特徴です。年会費は高めですが、相応に充実したサービスを受けられます。

そこでこの記事では、プラチナカードを持つ主なメリット、デメリットについて紹介していきます。海外旅行へ行く頻度が高い方やショッピングの利用額が大きい方などは、参考にしてみてください。

目次

  1. プラチナカードを持つメリット
    1-1.コンシェルジュサービスを受けられる場合がある
    1-2.海外・国内旅行を楽しめる優待特典が多い
    1-3.ショッピングやライフスタイル関係の特典も利用できる
    1-4.グレードアップされた旅行保険やショッピング関連の保険も付帯
  2. プラチナカードを持つデメリット
    2-1.年会費が高く維持管理の負担も大きい
    2-2.普段使いのみではコスパが良くない
    2-3.場所によっては利用に注意が必要なケースもある
  3. プラチナカードを持つ必要性の判断方法
    3-1.旅行へ行く頻度が高いか
    3-2.ショッピングの利用額が大きいか
    3-3.ジムやサロンなどへ行く機会があるか
  4. まとめ

1.プラチナカードを持つメリッ

プラチナカードでは、主に海外旅行や国内の提携店舗やホテル、レストランに関する特典を利用できます。まずは、プラチナカードを持つメリットから見ていきましょう。

1-1.コンシェルジュサービスを受けられる場合がある

プラチナカードの中には、旅行やレストランの手配など幅広くサポートしてもらえるコンシェルジュサービスが用意されているものもあります。

アメックスの「プラチナ・カード」は、プラチナ会員専用の「プラチナ・コンシェルジェ・デスク」というコンシェルジュサービスを利用できます。「プラチナ・コンシェルジェ・デスク」は、ホテルやレストランの予約、旅行の手配代行などといったサービスを24時間365日受け付けているのが特徴です。

他にも「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」は、ハイヤーの送迎や国内レストランの手配などといった、コンシェルジュサービスを条件なしで利用できます。

コンシェルジュサービスは、普通カードやゴールドカードには基本的に付加されていないので、プラチナカードならではの特典といえます。旅行先の都市情報やレストラン、ホテルの情報を確認したい時や、記念日や特別な日にレストランなどを手配したい場合に役立つサービスです。

1-2.海外・国内旅行を楽しめる優待特典が多い

プラチナカードには、旅行を楽しめるサポートサービスや空港サービスの優待特典、割引特典なども用意されているので、旅行好きの方やビジネス目的で飛行機を利用する方にもメリットがあります。

JALのプラチナカード「プラチナ」は、ショッピングやフライトマイルに加えてJALグループの国内線や国際線航空券の購入時にもマイルが貯まります。また、国内外1,000以上の空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」を無料で発行可能です。

ANA VISAプラチナ プレミアムカード」は、国内外のパッケージツアーや航空券の割引サービス、海外モバイルWi-Fiルーターのレンタルの割引やホテル内レストランで利用できる割引クーポン付与、手荷物宅配やマイル2倍特典などといったサービス内容です。

主な旅行、空港特典の内容

  • カード会社と提携している空港ラウンジの無料利用
  • プライオリティ・パスなど空港ラウンジサービスの年会費無料
  • マイル2倍やボーナスマイル数の増加など
  • 機内販売割引
  • 手荷物宅配割引、無料

各プラチナカードによって細かい条件や内容は異なるものの、空港特典と航空券、ホテル、レストランなどに関する特典が複数追加されています。手荷物の負担を抑えたい時や空港サービスを利用したい時などにも、メリットがあります。

また、プライオリティ・パスなどのラウンジサービスは、普通カードの空港ラウンジ特典と異なり、100以上の空港およびラウンジと提携しているため利用できる幅が大きく広がっています。

1-3.ショッピングやライフスタイル関係の特典も利用できる

プラチナカードは旅行や空港特典に加えて、ポイント還元率アップやボーナスポイント、ショッピングやライフスタイル、ゴルフサービスなどの優待特典を利用できる場合があります。

アメックスの「プラチナ・カード」は、「メンバーシップ・リワード・プラス」へ無料登録できるので、費用負担なしでポイント還元率3%となります。他にも会員専用スポーツクラブの優待サービス、無料の健康管理サポートなどといったヘルスケア関連の優待特典も利用可能です。

「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」は、「コナミスポーツクラブ」の割引、セゾンカードの通販サイトで利用できるクーポン券付与、国内でのカード利用時は永久不滅ポイント常時1.5倍、ゴルフレッスンやプロゴルファーを招いたイベントの参加料金割引などのサービスを受けることができます。

ショッピングの頻度が高い方や健康もしくは美容などに関心を持っている方、ゴルフ好きの方などにもメリットのあるカードです。

1-4.グレードアップされた旅行保険やショッピング関連の保険も付帯

多くのプラチナカードは、普通カードやゴールドカードよりも旅行保険の補償額や補償項目が増えています。カードによっては、ショッピングプロテクションや個人賠償責任保険など、旅行以外の保険やサポートサービスを受けられるのも特徴です。

以下に、アメックスカードの「プラチナ・カード」と「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の海外旅行傷害保険を比較します。

項目 プラチナ・カード アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
傷害死亡
後遺障害保険金
最高1億円 最高1億円
傷害治療費用保険金 最高1,000万円 最高300万円
疾病治療費用保険金 最高1,000万円 最高300万円
賠償責任保険金 最高5,000万円 最高4,000万円
携行品損害保険金 年間限度額100万円 年間限度額50万円
救援者費用保険金 最高1,000万円 最高400万円

※アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、サービス改定後の2021年7月1日以降に適用される金額を記載しています。

このように「プラチナ・カード」は、傷害死亡、後遺障害保険金以外の上限額で「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」を上回っています。

他にも、日常生活の事故などで第三者へ賠償責任を負った場合に活用できる「個人賠償責任保険」や、「プラチナ・カード」での購入に関係なく電化製品を補償してもらえる「ホームウェア・プロテクション」などといったサポートを受けることができます。

2.プラチナカードを持つデメリット

プラチナカードは、普通カードやゴールドカードとは異なるデメリットや注意点もあります。それでは、プラチナカードを持つデメリットについて確認します。

2-1.年会費が高く維持管理の負担も大きい

プラチナカードは、年会費2万円や3万円、そして中には10万円超えのケースもあるため費用負担の大きなカードといえます。

以下に主なプラチナカードの年会費を紹介します。

カード名 年会費
アメックスの「プラチナ・カード」 本会員:143,000円(税込)
家族会員:4枚まで無料発行
(最大発行枚数、本会員カード1枚につき家族カード4枚まで)
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード 本会員:165,000円(税込)
家族会員:3,300円(税込)
(最大発行枚数、本会員カード1枚につき家族カード4枚まで)
JALカードの「プラチナ」 本会員:34,100円(税込)
家族会員:17,050円(税込)
(最大発行枚数、退会した家族カード含め家族カード8枚まで)

プラチナカードに関心のある方は、負担可能な金額かどうか確認した上で検討してみるのが大切です。年会費20,000円未満のクレジットカードを探している場合は、年会費無料の場合も多い普通カードや年会費10,000円前後のゴールドカードなどから比較検討してみてはいかがでしょうか。

2-2.普段使いのみではコスパが良くない

前段でお伝えした通り、プラチナカードの年会費は基本的に高く、日常生活でのカード利用に留まる場合ではメリットの少ないカードとなってしまいます。また、旅行に行く機会が少ない場合や海外旅行へ行く機会がない場合も、プラチナカードの特典やサービスを活かしきれないと考えられます。

スーパーやコンビニなどでのカード決済、固定費の支払いにカードを使用する場合は、年会費の安い普通カードの方から検討してみてはいかがでしょうか。

2-3.場所によっては利用に注意が必要なケースもある

プラチナカードは、場所や状況によって利用に注意が必要な点もデメリットといえます。

たとえば、海外の治安が良くない場所などでは、クレジットカードの盗難被害に遭う事例もあります。さらにプラチナカードの中には金属製タイプもあるので、普通カードより目立つ可能性も考えられます。

現地の治安情報や都市情報の確認だけでなく、カード利用時に周囲の状況へ注意を払うのが重要です。

3.プラチナカードを持つ必要性の判断方法

プラチナカードを持つ際は、各特典やサービスを活用する機会があるのか、持つ必要性があるのか確認した上で利用を判断しましょう。

ここからは、プラチナカードを持つ必要性の判断方法について解説します。

3-1.旅行へ行く頻度が高いか

プラチナカードは、年会費が高い代わりに国内外の空港ラウンジ無料、レストランでの無料サービスや優待、航空券や機内販売割引、コンシェルジュサービスなど旅行とフライトに関連した充実した特典を利用できます。

他にもホテルのグレードアップやVIPプログラムなど、ホテルや旅館をはじめとした宿泊施設に関する優待サービスを受けることができます。

そのため、海外へ1年間に何度も旅行しに行く場合や飛行機を利用した国内旅行の頻度が高い方、ホテルやレストランにこだわりを持っている方には、プラチナカードを持つメリットも多いと考えられます。

3-2.ショッピングの利用額が大きいか

プラチナカードは、普通カードよりもポイント還元率が高く設定されていたり、提携店舗やポイントモール経由でのカード利用でポイントを付与されたりなど、ショッピングに役立つ特典もあります。

ポイントをより効率的に貯めてポイント払いやマイルに活用したい方、ショッピングの利用額が大きい方も検討してみてはいかがでしょうか。

3-3.ジムやサロンなどへ行く機会があるか

プラチナカードの中には、ジムやエステサロン、健康管理サービスなど、ヘルスケアに関する優待特典を利用できるカードがあります。旅行やショッピングが好きで、なおかつヘルスケアサービスに関心を持っている方は、プラチナカードを持つメリットも多いと考えられます。

ただし、プラチナカード以外のクレジットカードにも、ヘルスケア関連の特典を追加しているカードはあるので、予算や旅行特典などを含めて総合的に検討するのが大切です。

まとめ

プラチナカードには、施設案内や旅行の手配を代行してくれるコンシェルジュサービスをはじめ、国内外の空港ラウンジ無料サービスやポイント還元率アップ、ボーナスマイルおよびポイント、ホテルやレストランの優待特典などさまざまなサービスが盛り込まれています。

海外旅行や飛行機を利用した国内旅行の頻度が高い方、ホテルやレストランのグレードにこだわりを持っている方、ヘルスケアを含め多種多様な特典を活用しながらカードを利用してみたい時には、今回紹介したプラチナカードも含めて検討を進めてみてはいかがでしょうか。

The following two tabs change content below.

菊地 祥

FP3級技能士、投資信託4年目、株式投資8年目。2018年からフリーランスとしてwebライティングやメディア運営を行っています。また、webライターとしては株式投資や投資信託などをやさしく解説。