2021.6.4 仮想通貨マーケットレポート【ビットコインは39,000ドルの水準も上昇圧力弱く】

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昨日のビットコイン相場は小幅上昇。朝方37,000ドル付近で推移していたが、その後39,000ドルを突破する動き。その後は39,000ドルを挟んで小さなレンジで推移している。小さな三角保ち合いを上方向に抜けてきているため短期的には上昇する余地もありそうだが、まだ上昇方向に完全に転じているとも判断しにくいため、引き続き40,000ドルを超えてくるかに注目したい。

投資信託への流入のフローはビットコインよりもイーサリアムに集まってきており、ビットコインからのリバランスが継続しているような資金フローが公表されている。

また、JPモルガンのストラジストがビットコインの中期適正価格が24,000ドルから36,000ドルというレポートを出しており、これが正しいとするならば現状の水準は少し高いと思われるが、あまり懸念する材料ではないか。

米国市場はNASDAQが売られる中、NYダウは小幅マイナスと大きな変動なし。FRBが保有している社債を売却するとの報道から上値の重い展開が続いており、一方で金利は上昇する動きに。ドルも金利が上昇する中で強含む展開となっており、ドル円は110円を突破する展開となった。

ドル円は111円手前から売り上がっていく目線は変えておらず、いいエントリーポイントになりそう。本日は米国の雇用統計で、すでにテーパリングの議論は織り込み済みという点は頭に入れて数字をチェックしたい。インフレが加速するような数字が出てきた場合は金利の上昇から更なるドルの上昇が起きると考えている。

ビットコインはまだ上昇に転じているというのは懐疑的と見ているため、中期的なポジションは取れず。シンプルに動いた方向にサポートラインをブレイクしたらショートで追随したいか。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12