IoT業界に投資できる人気の金融商品は?5本の必要金額や成績も【2022年9月】

実社会のあらゆる事業や情報がネットワークを通じてやりとり可能になるIoT技術が発展したことで、IoT業界への投資を検討している方もいるのではないでしょうか。実際、IoT業界は高い成長率が期待できる上、インフレの落ち着きから今後の見通しも明るいとの期待感も強まっています。

この記事では、IoT業界に投資できる人気の金融商品5本について、必要金額や成績を比較しながら詳しく解説します。IoT業界への投資を検討している方は、参考にしてみてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※本記事は、2022年8月31日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. IoT業界に投資するメリットとは
  2. IoT業界に投資できる人気の金融商品5本
    2-1.ダイワ・グローバルIoT関連株ファンド AI新時代(為替ヘッジなし)
    2-2.iFree NEXT FANG+インデックス
    2-3.netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース
    2-4.ソニー(6758)
    2-5.NEC(6701)
  3. IoT業界に投資する際の注意点は
    3-1.株価の変動幅が大きい
    3-2.手数料が高い
  4. まとめ

1 IoT業界に投資するメリットとは

IoTとは、「Internet of Things」の頭文字を取った略称です。家電や機械などの製品をインターネットにつなぐことから、IoT業界は、大手電機メーカーや工作機械などの事業を展開する企業が多く参入する市場となっています。

IoT技術は、設備や装置をインターネットにつなげて総合的に制御できるため、製造業や建設業をはじめとして医療現場や小売業など、あらゆる業種で利用されます。例えば、製造業では、以下のような目的で導入されています。

  • 生産の効率化
  • 設備稼働状況の把握
  • 設備の異常検知
  • 自動化技術の導入
  • 品質レベルの向上
  • 全行程遅れの把握
  • 不良品発生の防止

IoT技術の導入により、設備の保守をリアルタイムに監視できるようになり、結果として、設備の故障をあらかじめ予期して設備を交換したり、機械から取得したデータに基づく改善を積み重ねたりすることで、大幅なコスト削減が期待できます。

また、記録や集計の自動化が可能となり、より効率的に業務を遂行できるようになるなど、あらゆる業界をより効率よくするため、IoT業界は今後最も必要とされている業界の一つとなっています。

今後は製造業における組立製造やプロセス製造の需要が高くなると予想されているほか、個人消費についても、スマートホームの需要が増えることで、2023年以降、主要産業分野で支出額の規模が最も大きくなることが見込まれます。このようにIoTは、これから高い成長率が期待される分野となっています。

2 IoT業界に投資できる人気の金融商品5本

IoT業界関連の人気商品の必要投資金額や成績を比較すると、以下の通りです。(※下記の各種数値は2022年8月31日時点の情報)

商品名 必要購入金額 運用成績(1年) 運用成績(3年)
ダイワ・グローバルIoT関連株ファンド AI新時代(為替ヘッジなし) 16,115円 -6.33% 16.91%
iFree NEXT FANG+インデックス 26,492円 -8.36% 35.17%
netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース 23,338円 -8.66% 17.01%
ソニー(6758) 1,132,500円 -0.3% 87.43%
NEC(6861) 506,000円 -12.45% 11.20%

日本の個別株は単元株制度であるため、通常100株からの購入となります。そのため、1単元から買える投資信託と比べると、個別銘柄の必要金額が大きくなる傾向にあります。もし少額からIoT業界への投資を検討している方は、投資信託から始めることも可能です。

運用成績は、直近1年間で見ると、いずれもマイナスとなっています。しかし、3年間など比較的長いスパンで見ると、各商品とも10%を超える好パフォーマンスを出しています。IoT業界は息の長い成長が期待できるため、短期間で運用成果を求めるのではなく、長期的に投資を行うことで、利益を狙えるのも特徴です。

それでは、各商品の具体的な特徴を確認していきましょう。

2-1 ダイワ・グローバルIoT関連株ファンド AI新時代(為替ヘッジなし)

基準価額 16,115円
純資産残高 52,351百万円
運用成績(1年) -6.33%
運用成績(3年) 16.91%
運用成績(5年) 14.78%
信託報酬(税込) 1.81%
運用会社 大和アセットマネジメント
設定日 2017年4月21日

ダイワ・グローバルIoT関連株ファンドは、日本を含む世界のIoT関連企業の株式に投資する金融商品です。IoT関連企業とは、IoTを活用した製品やサービスを提供する企業であり、新しいビジネスを創り出す企業を指します。

投資地域を見るとアメリカ74%、日本15%、フランス5%となっています。組入上位銘柄は、ソニーを筆頭にベライゾン・コミュニケーションズとゼブラ・テクノロジーズが続きます。直近1年間の運用成績は、-6.33%のマイナスではあるものの、3年または5年の期間で見ると、15%前後の好調な年間パフォーマンスを出しています。

基準価額は、2020年に10,000円を割る水準まで下がりましたが、それ以降は右肩上がりを継続しており、現在は16,000円付近で推移しています。

2-2 iFree NEXT FANG+インデックス

基準価額 26,492円
純資産残高 19,301百万円
運用成績(1年) -8.36%
運用成績(3年) 35.17%
運用成績(5年)
信託報酬(税込) 0.78%
運用会社 大和アセットマネジメント
設定日 2018年1月31日

「iFree NEXT FANG+インデックス」は、NYSE FANG+指数に連動する投資成果を目指して運用される投資信託です。NYSE FANG+指数とは、外国株式の中でも世界のテクノロジーを先導する米国と中国を合わせた主要10銘柄で構成された株価指数を指します。

投資地域別に見るとアメリカ77%、中国20%、日本3%です。また、具体的な組入銘柄には米国の巨大IT企業群であるフェイスブックやアップル、アマゾン、グーグルのほか、中国のIT企業大手であるアリババやバイドゥなどがあります。

直近1年間の運用成績は、-8.36%と思わしくありませんが、3年間で見ると35.17%と、高い成績を収めていることが分かります。なお、2018年〜2020年までの基準価額は、9,000円前後でしたが現在は24,000円前後で推移しています。

2-3 netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース

基準価額 23,338円
純資産残高 761,141百万円
運用成績(1年) -8.66%
運用成績(3年) 17.01%
運用成績(5年) 17.64%
信託報酬(税込) 2.09%
運用会社 ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント
設定日 1999年11月29日

netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコースは、IoTをはじめとしたテクノロジーの発展により、恩恵を受ける米国企業に投資する金融商品です。個別銘柄の分析を重視しながら、成長性の高い事業に投資することで、長期にわたる信託財産の成長を目指します。

国別の投資対象地域はアメリカ90%、アイルランド4%、オランダ2%となっており、マイクロソフトやアマゾン、アップルのような米国株に投資されます。

運用成績は、直近1年間で見ると、-8.66%のマイナスですが、3年間または5年間などの中長期では、17%を超えるパフォーマンスを見せるなど好調です。基準価額は、右肩上がりを続けており、2020年に15,000円前後にあった基準価額は現在25,000円付近で推移中です。また、分配金を再投資に回すと40,000円を超える水準にあります。

2-4 ソニー(6758)

株価 11,325円
時価総額 14兆2,818億円
運用成績(1年) -0.3%
運用成績(3年) 87.43%
運用成績(5年) 161.12%
年間配当金(2022年3月期実績) 65.00円
配当利回り 0.57%
上場日 1958年12月1日

ソニー(6758)は、日本を代表するAV機器世界大手の会社です。現在はゲームや音楽のほかイメージセンサーのようなデバイス機器などに事業を拡大しています。

ソニーといえば、IoTシステムにおける視覚の役割を担うCMOSイメージセンサー市場で世界5割以上のトップシェアを誇る企業であり、同センサーはスマートフォンをはじめとするIoTシステムに利用されています。最近では距離センサーの開発を手がけており、ドローンや自動運転に搭載する物体や障害物を検知するIoTシステムの実現に向けて、取り組んでいます。

株価は堅調であり、直近3年間で87.43%、5年間で161.12%という高いパフォーマンスを記録しています。しかし2022年に15,725円の上場来高値を付けて以降は軟調であり、現在は10,000円付近で推移中です。

2-5 NEC(6701)

株価 5,060円
時価総額 1兆3,806億円
運用成績(1年) -12.45%
運用成績(3年) 11.20%
運用成績(5年) 73.88%
年間配当金(2022年3月期実績) 100円
配当利回り 1.97%
上場日 1949年5月16日

NEC(6701)は、通信設備で国内トップ級のITサービスを提供する会社です。IoTシステムの機能を高めるソフトウェアとして、被写体である人物が止まらなくても、様々な角度から認証できる顔認証技術の販売を推進しています。そのほかにも、IoTに最適なセキュリティサービスやIoTを活用した製造や物流などのソリューションを提供しています。

直近の成績は-12.45%ですが、3年では11.20%、5年では73.88%と高いパフォーマンスを記録しており、長期的に大きなリターンを得られています。また、株価は2021年4月に上場来高値である6,360円を付けてから下落が続いており、現在は5,000円前後で推移しています。

3 IoT業界に投資する際の注意点

IoT業界に投資する際は、以下のポイントに注意しましょう。

3-1 株価の変動幅が大きい

IoT業界に投資する際には、株価の変動幅が大きいことに注意しましょう。

IoT業界に投資することは、テーマを絞って投資するということになります。テーマを絞る投資手法は、テーマの旬が来たときに大きく値上がりしますが、適正な株価水準から大きく逸脱して上昇することが、しばしばあるのです。そのため、市場からの注目がなくなると、パニック売りが起きやすく、株価が急落するリスクも伴います。

IoT業界という一つのテーマに絞るのではなく、他業界や値動きの異なる商品も併せて検討することが大切です。

3-2 手数料が高い

IoT業界に絞って投資する際には、手数料が高くなることがあります。商品にもよりますが、テーマを限定した金融商品は販売手数料や信託報酬が高めに設定されている場合もあります。特に高リターンでIoT業界に投資できる投資信託だと、信託報酬で2%かかる場合などがあります。

そのため、パフォーマンスだけではなく、IoT業界に投資する金融商品のコストがどれくらいなのか、きちんと確認した上で投資するようにしましょう。

まとめ

IoT業界に投資できる金融商品には、世界のIoT関連企業に投資できる投資信託や、米国のIoT業界に携わるもの、ソニーやNECなどIoTシステムに力を入れている個別株まで様々なものがあります。

一方、IoTなどのテーマを絞った投資は、価格変動リスクも高くなる傾向があります。そのため、他の銘柄やテーマも併せて検討した上で、運用コストも気にしながら選んでみてください。

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HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

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