iDeCoにおすすめの金融機関は?手数料と取扱商品数を比較【2022年】

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老後資産を形成するために活用できる制度の1つがiDeCo(個人型確定拠出年金)です。掛金が所得控除になる、運用益が非課税になる、受け取る際に退職所得控除が受けられるなど税制面でお得です。

しかしiDeCoを取り扱う金融機関は非常に多いため、どこを選ぶか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、iDeCoに適した金融機関を選ぶポイント、iDeCoに向いている金融機関を解説します。iDeCoの口座開設をするときの参考としてください。

※2022年6月6日時点の情報をもとに執筆しています。最新の情報は、ご自身でもご確認をお願い致します。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定のサービス・金融商品への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. iDeCoに向いた金融機関を選ぶための3つのポイント
    1-1.口座管理手数料
    1-2.取り扱い銘柄数
    1-3.インデックスファンドの数
  2. iDeCoに人気の金融機関5選
    2-1.SBI証券
    2-2.松井証券
    2-3.楽天証券
    2-4.マネックス証券
    2-5.SMBC日興証券
  3. まとめ

1.iDeCoに向いた金融機関を選ぶための3つのポイント

iDeCo口座を開設できるのは1つのみで、通常の総合口座のように複数の金融機関で開設することができないため、よく考えて選ぶ必要があります。iDeCoの利用に適している金融機関を選ぶには、下記の3点が重要です。

1-1.口座管理手数料

口座管理手数料とはiDeCoで運用したお金を受け取るまで、毎月支払う費用のことです。毎月発生するコストのため、手数料の安さは重要です。口座管理手数料は171円~589円と幅が見られます。最安の171円に設定されている金融機関を選ぶのがよいでしょう。

なおiDeCoは初期費用もかかりますが、すべての証券会社で2,829円に設定されており差は見られません。

1-2.取り扱い銘柄数

2つ目の重要ポイントは、選べる銘柄(商品)が豊富にあること。取り扱い銘柄数は金融機関によって大きく違うため、事前に確認しておきたいポイントです。

ただしここで注意しなくてはならないのは、単純に数が多ければ良いというものではないことです。iDeCoで選べる商品は大きく分けて投資信託・定期預金・保険の3種類ですが、資金を積極的に増やしたい方は投資信託のラインナップが充実している金融機関を選ぶ必要があります。

1-3.インデックスファンドの数

投資信託の取扱数は重要ですが、インデックスファンドの数も見逃せません。インデックスファンドとは、指数に連動する成果を目指すファンドで、日本のTOPIX、米国のS&P500などに連動する銘柄があります。

インデックスファンドは組み込む銘柄がほぼ決まっているため、運用会社で企業の調査や銘柄選びをするコストが省けます。そのため信託報酬がアクティブファンドに比べて割安に設定されています。

iDeCoでコストを低く抑えながら長期で運用していくなら、インデックスファンドの取り扱いが充実しているのかも大切なポイントと言えます。

2.iDeCoに人気の金融機関5選

前述した3つのポイントを踏まえ、iDeCoの利用に向いている人気の金融機関を5つ紹介します。

2-1.SBI証券

口座管理手数料 171円
取り扱い銘柄数 38本
インデックスファンドの銘柄数 17本

※2022年6月6日時点のデータ

SBI証券は大手ネット証券の1つで、株・投資信託・金・銀などさまざまな金融商品の取り扱いがあります。iDeCoも積極的に取り組んでおり、加入者数No.1となっています(2021年7月時点、SBI証券の発表による)。

SBI証券のiDeCoは現時点で合計38本、インデックスファンドも17本と多めのラインナップになっているのが特徴です。下記のようなインデックスファンドを選択できます。

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • SBI・全世界株式 インデックス・ファンド(愛称・雪だるま)
  • ニッセイ外国株式 インデックスファンド
  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

SBI証券ではiDeCoの新規加入者を対象としたキャンペーンも定期的に開催しています。Amazonギフトカードなどが当たるチャンスもあるので、利用するのもよいでしょう。

2-2.松井証券

口座管理手数料 171円
取り扱い銘柄数 40本
インデックスファンドの銘柄数 34本

※2022年6月6日時点のデータ

松井証券も、iDeCoの銘柄ラインナップが充実している証券会社です。合計40本で、インデックスファンドが34本と非常に多くなっています。

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
  • iFree NYダウ・インデックス
  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド・全世界株式)
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
  • eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)

松井証券の商品ラインナップを見ると、eMAXIS Slimシリーズの取り扱いが豊富なことも特徴と言えます。インデックスファンドの中でも信託報酬が低めの投資信託であり、コストを抑えられることから人気を集めているシリーズです。

2-3.楽天証券

口座管理手数料 171円
取り扱い銘柄数 32本
インデックスファンドの銘柄数 15本

※2022年6月6日時点のデータ

楽天証券のiDeCoの銘柄に関しては、「楽天・バンガード・ファンド」シリーズを取り扱っているのが特徴です。世界最大級の資産運用会社であるバンガード社が運用するファンドで、全世界または全米への分散投資ができます。

また楽天証券のiDeCoに関しては、総合口座とログインIDとパスワードが共通しているのも大きな特徴です。ID・パスワードを別々に管理することなく、共通の情報で資産を管理することができます。

2-4.マネックス証券

口座管理手数料 171円
取り扱い銘柄数 27本
インデックスファンドの銘柄数 15本

※2022年6月6日時点のデータ

マネックス証券もインデックスファンドの取り扱いが充実している証券会社です。インデックスファンドに関して、運用管理費用(信託報酬等)が業界最低水準のファンドを中心に取り揃えています。

具体的には下記のような銘柄を選べます。

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
  • eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
  • eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
  • iFree NEXT NASDAQ100インデックス
  • たわらノーロード NYダウ

運用管理費用が業界最低水準のものが選ばれていることから、eMAXIS Slimシリーズの取り扱いが多くなっています。

2-5.SMBC日興証券

口座管理手数料 171円
取り扱い銘柄数 30本
インデックスファンドの銘柄数 13本

※2022年6月6日時点のデータ

SMBC日興証券でも、信託報酬が低めのファンドの取り扱いが充実しています。具体例は下記のとおりです。

  • SMBC・DCインデックスファンド(S&P500)
  • SMBC・DCインデックスファンド(MSCIコクサイ)
  • iFree NYダウ・インデックス
  • eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
  • SMBC・DCインデックスファンド(日経225)
  • 三井住友DS・国内株式インデックスファンド

SMBCグループのため、三井住友DSアセットマネジメントが運用しているファンドが多く見られます。

SMBC日興証券のiDeCoには、dポイントが貯まる特典があるのも特徴です。NTTドコモの「dアカウント」とiDeCoを連携させることにより、5,000円の掛金につき1ポイントがもらえます。付与されるポイントは少ないものの、iDeCoでポイントがもらえるサービスは貴重です。

まとめ

iDeCoにおける金融機関選びのポイントは、口座管理手数料が安いこと、銘柄が多いこと、低コストのインデックスファンドが多いことの3点です。

また、iDeCoの利用に向いている金融機関を5社紹介しました。いずれも取り扱い銘柄が豊富で、低コストのインデックスファンドも多く含まれています。

証券会社の銘柄のラインナップには違いがあるため、銘柄一覧を確認して、自分が投資をしたい銘柄を取り扱っているところを選ぶとよいでしょう。iDeCoで少しずつ積立をしながら、老後の備えをしていくことも検討してみてはいかがでしょうか。

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HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

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