個人向けゴールドカードの特典、保険、年会費、機能を徹底比較【2021年7月】

多くのクレジットカード会社が個人向けのゴールドカードを発行しています。個人向けゴールドカードは、一般的に普通カードの特典に加えて空港ラウンジや旅行、食事、ショッピング特典などを充実させている傾向にあります。

そこでこの記事では、主な個人向けゴールドカードの特典や付帯保険、年会費、基本機能について詳しくご紹介します。特典の充実したクレジットカードから比較したい方などは、参考にしてみてください。

※この記事は2021年7月14日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
※本記事は情報提供を目的としており、特定サービスの利用を勧誘するものではございません。申込に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

1. 個人向けゴールドカードの基本機能を比較
   1-1．年会費と国際ブランドを比較
   1-2．電子マネーやタッチ決済機能の有無を比較
   1-3．ETCカードの発行状況を比較
2. 個人向けゴールドカードの各ポイントサービスを比較
   2-1．ポイント還元率を比較
   2-2．ポイント特典を比較
3. 個人向けゴールドカードの特典を比較
4. 付帯保険の有無や内容を比較
5. まとめ

1．個人向けゴールドカードの基本機能を比較

個人向けゴールドカードは、年会費や機能面で普通カードとプラチナカードの間に位置しているカードといえます。年会費は、数千円～数万円単位で設定されています。

今回は、以下のゴールドカードを紹介します。

• アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
• イオンゴールドカード
• セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
• 三井住友カード ゴールド
• 三井住友カード ゴールド（NL）
• JCBゴールド
• エポスゴールドカード
• 楽天ゴールドカード
• CLUB-Aゴールドカード

まずは、個人向けゴールドカードの年会費や付帯機能などを確認していきましょう。

1-1．年会費と国際ブランドを比較

個人向けゴールドカードの年会費は、クレジットカードによって異なります。中には、初年度の年会費無料もしくは永年無料としているカードもあり、年会費負担の気になる方にメリットがあります。

以下に本会員と家族会員の年会費、申込手続きに関する補足事項について紹介します。

エポスゴールドカードは、家族カードを発行することはできません。ただし、エポスゴールドカード会員の家族から紹介された場合は、家族カードに相当するエポスファミリーゴールドカードを発行できます。エポスファミリーゴールドカードを申し込む際は、エポスゴールドカード会員の二親等以内で、かつ18歳以上である必要があります。

上記表の中で年会費永年無料の個人向けゴールドカードは、イオンゴールドカードです。さらに家族カードの年会費も、年会費永年無料で利用し続けることができます。

次いで年会費の安いゴールドカードは、2,200円（税込）の楽天ゴールドカードです。その他個人向けゴールドカードは、5,000円（税込）や11,000円（税込）がほとんどです。アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは31,900円（税込）で、旅行や空港特典の数という点で特長のあるカードといえます。

続いて国際ブランドの対応状況を紹介します。

アメックスやJCBといった国際ブランド発行カードや一部カード以外は、複数の国際ブランドを選択することができます。特に国際ブランドや提携サービスの多いカードは、JALカードのCLUB-Aゴールドカードです。提携サービスには、SuicaやTOKYU POINT ClubQなどが含まれています。

1-2．電子マネーやタッチ決済機能の有無を比較

多くの個人向けゴールドカードは、Apple Payなどの電子決済サービスへ登録可能なので、スマホ決済を行うことができます。なお、店舗で電子決済するには、iDやQUICPayといった電子マネーと電子決済サービスを紐づけておく必要があります。

以下に電子マネー機能やタッチ決済の対応状況を紹介します。

タッチ決済は、カードを店舗の専用端末へかざすだけで決済を完了できる機能です。タッチ決済サービスの種類は異なるので、対応店舗か確認しておくのも大切です。VisaやMastercardなどは、タッチ決済に対応しています。

タッチ決済非対応のカードは、カードを提示した後に暗証番号を入力もしくはサインすることで決済できます。

スマホ決済に関しては、各アプリやOSによって使い方が異なります。利用の際は、対応アプリや自身が使用しているOSでの使い方を確認しましょう。

1-3．ETCカードの発行状況を比較

今回紹介している9種類の個人向けゴールドカードは、全てETCカード付帯です。多くのETCカードは年会費永年無料なので、費用を支払うことなく利用し続けることができます。

以下に各ETCカードの年会費を紹介します。

CLUB-Aゴールドカードは、ブランドによって年会費や新規発行手数料が異なります。JALカードを検討する際は、各ブランドや提携サービス独自の特典だけでなくETCカードの年会費も確認しておくのが大切です。

その他ゴールドカードの年会費や新規発行手数料は、ブランドにかぎらず1種類のプランです。

2．個人向けゴールドカードのポイントを比較

個人向けゴールドカードは、他のクレジットカードと同じく店舗やネットショップでのカード利用でポイントを貯められます。

続いては、個人向けゴールドカードのポイントサービスの種類やポイント還元率を比較していきます。

2-1．ポイント還元率を比較

ポイントサービスやポイント還元率は、カードによって異なります。ポイントを効率よく貯めたい場合は、各ゴールドカードのポイント還元率を比較するのも大切です。

以下に各ゴールドカードのポイントサービスとポイント還元率を紹介します。

CLUB-Aゴールドカードは店舗やネットショップでのカード利用でJALマイルを貯めることができます。また、セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードも、SAISON MILE CLUBへの登録でJALマイルを貯められます。

上記の中でポイント還元率1%のゴールドカードは、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード、楽天ゴールドカードです。ポイント還元率を重視している方には、メリットがあるといえます。

ポイントを長期的に貯められるのは、有効期限無期限のエポスゴールドカードとセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードといえます。なお、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、ポイント交換後に有効期限無期限へ切り替わります。

2-2．ポイント特典を比較

ゴールドカードは、ポイント還元率アップ特典やボーナスポイント、入会でポイントを得られる特典も追加されている場合があります。ポイントを効率よく貯めたい時は、通常のポイント還元率だけでなく、特典利用時のポイント還元率やボーナスポイントを確認するのが大切です。

それでは、以下に各ゴールドカードのポイントに関連した特典を紹介します。

入会および指定のカード利用でボーナスポイントを得られるのは、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードです。アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、ボーナスポイント数10,000ポイント超えとなっています。

エポスゴールドカード、イオンゴールドカード、三井住友カード ゴールド、三井住友カード ゴールド（NL）など多くのゴールドカードは、コンビニやスーパーなど指定の店舗で買い物を日常的に行う方にメリットのあるポイント還元率アップ特典です。

ゴールドカードの中には、貯まったポイントを商品やギフト券だけでなくJALマイルへ交換できるカードもあります。ただし、フライトマイルの特典も含めたポイント特典を求めている方は、CLUB-Aゴールドカードの方がメリットの多いカードといえます。

3．個人向けゴールドカードの特典を比較

個人向けゴールドカードの特典は、各カードのコンセプトなどによって変わります。

以下に各ゴールドカードの特典や傾向について比較紹介します。

以下に各ゴールドカードのポイントサービスとポイント還元率を紹介します。

CLUB-Aゴールドカードは、国際ブランドや提携先によって独自特典を利用することができます。たとえば、JAL・JCBカードを選択した場合は、国内外1,100以上の空港ラウンジを利用可能なラウンジ・キー特典を受けられます。ラウンジ・キー特典では、1回の利用につき32米ドルの支払いが発生します。

他にもアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードやセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードなどは、プライオリティ・パスを年会費無料で利用することが可能です。プライオリティ・パスは、国内外1,200以上の空港ラウンジを利用できるのが特徴です。

そして、空港特典の多いカードは、手荷物宅配優待をはじめ6種類の特典を利用可能なアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードといえます。

旅行特典の多いカードに関しては、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードとセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードといえます。ショッピングやライフスタイル関連の特典が多いカードは、セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードです。

4．付帯保険の有無や内容を比較

個人向けゴールドカードの多くは、海外、国内旅行傷害保険やショッピング保険などが付帯されています。

以下に各ゴールドカードのショッピングや不正利用時の補償に関するサービスを比較していきます。

航空便遅延費用補償は、旅行や出張時に搭乗便の遅延などといったトラブルに備えたい場合にメリットのある付帯保険といえます。主に4種類の補償に分かれており、乗継便などの遅延、空港側のミスによる手荷物の紛失や遅延などといった際に補償を受けられます。

航空便遅延費用補償を受けられる主なゴールドカードは、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードとJCBゴールドとなっています。

上記ゴールドカードの中で死亡や後遺障害の補償限度額が1億円に設定されているカードは、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード、JCBゴールド、CLUB-Aゴールドカードです。CLUB-Aゴールドカードに関しては、JAL・JCBカードとJALカード OPクレジットを選択した場合にかぎり補償限度額1億円となります。その他ゴールドカードの死亡や後遺障害に関する補償限度額は、5,000万円や2,000万円など1億円未満で設定されています。

海外旅行時の傷害や疾病治療費用の補償限度額300万円のカードは、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード、セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード、三井住友カード ゴールド、JCBゴールド、エポスゴールドカード、CLUB-Aゴールドカードとなっています。

その他のゴールドカードの傷害や疾病治療費用は、補償限度額200万円や150万円程度です。なお、CLUB-Aゴールドカードは、JAL・JCBカードとJALカード OPクレジットを選択した場合にかぎり補償限度額300万円となります。

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードや三井住友カード ゴールド（NL）など一部の国内旅行傷害保険については、傷害死亡と後遺障害保険金のみに対応しています。さらにエポスゴールドカードや楽天ゴールドカードなどは、国内旅行傷害保険が付帯されていません。

傷害による入院や通院、手術金の補償も受けられるカードは、CLUB-Aゴールドカードや三井住友カード ゴールドなどとなっています。手術保険金の金額は、一般的に入院保険金へ所定の倍率をかけて算出します。その他補償の限度額も明示されています。

イオンゴールドカードやセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード、JCBゴールドなど一部の国内旅行傷害保険は、手術保険金以外の通院や入院、死亡もしくは後遺障害に関する補償を受けられます。

国内旅行傷害保険は、カードによって補償限度額や補償項目が異なります。また、カードで購入した商品を原因とする損害などといった補償を行う付帯保険も、カードによって付帯状況や補償限度額が異なるため、1項目ずつ確認しておきましょう。

まとめ

個人向けゴールドカードは、年会費無料のカードや数千円、数万円のカードなど多種多様です。また、レンタカー料金の割引やトラベルデスクなどの旅行特典重視のカードや、空港ラウンジや空港特典、ショッピング系特典重視のカードもあります。

旅行や出張の頻度が高い方や、エステ、ジムなどライフスタイル系特典も気になる方、旅行傷害保険など付帯保険重視の方などは、今回紹介したゴールドカードも参考にしながらクレジットカードの検討をしてみてはいかがでしょうか。

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菊地 祥

FP3級技能士、投資信託4年目、株式投資8年目。2018年からフリーランスとしてwebライティングやメディア運営を行っています。また、webライターとしては株式投資や投資信託などをやさしく解説。

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