フィンテック業界に投資できる銘柄は?購入金額や成績も【2022年9月】

QRコードを用いたモバイル決済が普及したように、ファイナンスとテクノロジーを融合したフィンテックの開発競争が世界中で進んでいます。高コストで手間のかかる既存サービスに代わって、低コストで使いやすい金融サービスを掲げるフィンテック企業が続々誕生しているため、投資先として注目している方もいるのではないでしょうか。

この記事では、フィンテック業界に投資できる銘柄例や必要金額・成績などをご紹介するので、参考にしてみてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※本記事は、2022年9月7日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. フィンテック業界に投資するメリットとは
  2. フィンテック業界に投資できる銘柄の例
    2-1.eMAXIS Neoフィンテック
    2-2.SBI 日本・アジアフィンテック株式ファンド
    2-3.マネーフォワード(3994)
    2-4.ロードスターキャピタル(3482)
    2-5.ZUU(4387)
  3. フィンテック業界に投資する際の注意点
    3-1.テーマ株特有の値動き
    3-2.業績が堅調に推移しているか
  4. まとめ

1 フィンテック業界に投資するメリットとは

フィンテックとは、金融(ファイナンス)と情報技術(テクノロジー)を組み合わせた造語です。従来の金融分野にIT技術を活用することで、普段の生活をより便利にする新たな金融サービスを指します。

例えば、「スマホ決済サービス」「キャッシュレス決済」「クラウドファンディング」「ブロックチェーン技術」などがフィンテックによって生まれた金融サービスであり、既存の金融サービスと比較してコスト削減や生産性の向上に繋がっています。

このようにフィンテック業界では、低コストで便利な金融サービスが次々と生み出されているため、フィンテック業界に投資することで長期的な利益を期待することができます。

特に、モバイル決済に高成長の続く余地があるとされているため、従来型の金融サービスを提供する大手金融機関は、新興のフィンテック企業の成長を取り込もうと、提携や買収に積極的です。

フィンテック業界は、投資先として今注目度の高いセグメントの一つとなっています。

2 フィンテック業界に投資できる銘柄の例

フィンテック業界に投資できる金融商品の中から一部をピックアップしてみました。(下記表の数値は2022年9月7日時点)

金融商品名 必要購入金額 運用成績(1年) 運用成績(3年)
eMAXIS Neoフィンテック 12,554円 -27.31% 4.35%
SBI 日本・アジアフィンテック株式ファンド 17,100円 -9.87% 8.42%
マネーフォワード(3994) 338,000円 -61.72% 99.41%
ロードスターキャピタル(3482) 181,000円 70.43% 136.60%

上の2つは投資信託で、下の2つは株式となります。日本株は単元株制度が導入されているため、個別銘柄に関しては通常100株以下の購入はできません。そのため、投資信託と比べると必要購入金額が高くなります。

直近1年間の運用成績を見てみると、ロードスターキャピタルを除き、運用成績はマイナスとなっています。

フィンテック業界への投資は、ジャンルを絞ることになるため、フィンテック市場に対する注目が離れると株価の下落が避けられない可能性があります。ただし、長期的には成長余地があるため、3年以上などの長期的なスパンで検討することが大切です。

それでは、各金融商品の特徴を詳しく確認していきましょう。

2-1 eMAXIS Neoフィンテック

基準価額 12,554円
純資産残高 1,512百万円
運用成績(1年) -27.31%
運用成績(3年) 4.35%
運用成績(5年)
信託報酬(税込) 0.79%
運用会社 三菱UFJ国際投信
設定日 2019年5月18日

「eMAXIS Neoフィンテック」は、米国の証券取引所に上場している日本を含む世界各国のフィンテック関連企業を投資対象とする金融商品です。「S&P Kensho Democratized Banking Index」に連動する投資成果を目指して運用され、AIが自動的に投資先の銘柄を選定するスタイルを採用しています。

国別投資地域は、アメリカ66%、中国7%、カナダ5%となっており、業種別にみると、金融とソフトウェアサービスが中心となっています。具体的な組入上位銘柄には、マラソン・デジタル・ホールディングスや、ライオット・ブロックチェーン、フライワイヤーなどがあります。

必要投資金額となる基準価額は2020年3月中に7,000円を割り込みましたが、2021年には18,000円を超える水準に回復しています。なお、現在は12,000円付近で推移しています。

2-2 SBI 日本・アジアフィンテック株式ファンド

基準価額 17,100円
純資産残高 1,715百万円
運用成績(1年) -9.87%
運用成績(3年) 8.42%
運用成績(5年) 9.81%
信託報酬(税込) 1.80%
運用会社 SBIアセットマネジメント
設定日 2017年04月27日

「SBI 日本・アジアフィンテック株式ファンド」は、SBIアセットマネジメントが提供する投資信託です。日本を含むアジア地域の株式の中から、フィンテック関連分野において高い成長が見込まれる企業に投資を行います。なお、フィンテック関連企業とは、最新の情報通信技術を用いて革新的な金商品やサービスを提供している企業を指します。

国別の投資対象地域は、日本85%と最も多くを占めており、次いで香港9%、インドネシア6%となっています。また、具体的な組入上位銘柄は国内中型グロース株が中心であり、イー・ガーディアン、ベイカレント・コンサルティング、ラクーン・ホールディングスが続きます。

基準価額は、コロナショック直後に10,000円を割り込むも、その後は右肩上がりを続けており、2021年には21,000円を突破しています。現在は18,000円前後で推移中です。

2-3 マネーフォワード(3994)

株価 3,380円
時価総額 1,818億円
運用成績(1年) -61.72%
運用成績(3年) 99.41%
運用成績(5年) 125.33%
年間配当金(2022年3月期実績)
配当利回り
上場日 2017年9月27日

マネーフォワード(3994)は、個人向けに家計簿アプリ、法人向けにクラウド会計サービスを提供するフィンテック企業の一つです。

個人向けの「マネーフォワードME」は個人のお金を見える化するサービスであり、家計や資産など個人のお金に関する現状をリアルタイムに可視化する金融サービスとなっています。一方、法人向けのクラウド会計サービスである「マネーフォワードクラウド」は、会社の経営に直結する現状や課題をリアルタイムに可視化して解決するサービスです。

直近の業績は好調で、2022年11月期の第2四半期決算では、売上高が前年同期比31.9%増加となっており、継続的に売上高が伸びています。一方、営業利益は赤字に転落しており、その影響で株が売られています。実際、株価は2021年9月6日に上場来高値9,190円を付けてから下落傾向にあり、現在は3,500円前後で推移中です。

2-4 ロードスターキャピタル(3482)

株価 1,810円
時価総額 388億円
運用成績(1年) 70.43%
運用成績(3年) 136.60%
運用成績(5年) 189.6%
年間配当金(2022年3月期実績) 40.50円
配当利回り 2.24%
上場日 2017年9月28日

ロードスターキャピタル(3482)は、都内のオフィスを取得して付加価値を高めた上で売却する事業を展開している会社です。また、日本で初めて不動産投資に特化したクラウドファンディングサービスを展開した会社でもあります。不動産投資でありながら必要最低金額は1万円からと、少額から投資に参加できるサービスを提供中です。

業績は好調で、売上高・営業利益・経常利益ともに過去最高を更新中です。直近に発表された2022年12月期の上期決算では、営業利益が前年同期比54%増加の53億500万円と急拡大しており、通期の進捗率は74%に達する見込みとなっています。

株価チャートは業績に連動する形で右肩上がりを続けており、2022年8月8日に上場来高値である2,311円を付けています。なお、現在は1,800円前後で推移中です。

3 フィンテック業界に投資する際の注意点

フィンテック業界に投資する際には、以下のポイントに注意しましょう。

3-1 テーマ株特有の値動き

フィンテックは様々ある業界の中でも金融業界に分類されます。一方、IT銘柄としても扱われます。そのため、テーマ株特有の値動きをすることに注意が必要で、テーマが市場で盛り上がる旬の時期は、会社の実力以上に株価が高騰することもある一方、市場の注目が離れた場合には大きく下落する可能性もあります。

そのため、フィンテック業界などテーマを絞った投資を行う際は、旬を迎えて企業の実力以上に高く買われていないかを確認すると同時に、価格変動リスクを軽減させるため、他業界も検討するなど銘柄を分散させた投資を行うことを心掛けましょう。

3-2 業績が堅調に推移しているか

フィンテック業界は成長市場であることから、新興企業が多くを占めています。期待で買われている銘柄も多く、現在の事業規模や業績からはかけ離れた株価が付いているケースもあります。

フィンテック業界に投資する際には、投資先の企業の業績が一過性のものでなく、堅調に推移しているかをきちんと確認した上で投資することも大切です。

まとめ

フィンテック業界に投資できる金融商品には、フィンテック関連企業に特化した投資信託から、マネーフォワードやロードスターキャピタルのような個別株まで様々な投資先があります。

フィンテック業界の市場規模は今後も拡大していく可能性が高く、投資妙味のある分野です。ただし、具体的な銘柄を検討する際は、過去の運用成績や業績をしっかりとチェックした上で、将来性を含めて判断することが大切です。

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HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

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