クラウドファンディング投資と株式投資の違いは?メリット・デメリットを比較

少額資金でも投資できるサービスが増えてきている中で、クラウドファンディング投資や株式投資などを検討されている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、クラウドファンディング投資と株式投資の違いについてわかりやすく解説します。それぞれにメリット・デメリットがありますので、しっかり理解しておきましょう。

目次

  1. クラウドファンディング投資とは
  2. 株式投資とは
  3. クラウドファンディング投資のメリット
    3-1.少額から投資できる
    3-2.案件によっては10%以上の高い利回りを狙えることも
    3-3.運用の手間が掛からない
  4. クラウドファンディング投資のデメリット
    4-1.出資元本を棄損するリスクがある
    4-2.短期的な利益を得にくい
    4-3.すべての案件に確実に投資できるわけではない
  5. 株式投資のメリット
    5-1.インカムゲインとキャピタルゲインの両方を狙える
    5-2.株主権を取得できる
  6. 株式投資のデメリット
    6-1.投資金額が高くなりやすい
    6-2.価格変動のリスクが高い
  7. クラウドファンディング投資と株式投資の比較
  8. まとめ

1.クラウドファンディング投資とは

クラウドファンディング投資は、クラウドファンディングの仕組みを利用して特例の事業やファンド、事業者に出資を行い、出資の見返りに「現金」「株式」などの利益を得られる投資方法です。

クラウドファンディングを運営する事業者のプラットフォームには、さまざまな投資案件が公開されています。投資家はプラットフォーム・投資案件を自由に選んで投資できます。投資対象となるのは、特定のプロジェクト・ファンド・未上場企業などです。

クラウドファンディングの市場は年々拡大しており、企業にとっての資金調達手段としてだけではなく、投資家にとっての新しい投資手法としても注目されています。

また、クラウドファンディングには「投資型」「非投資型」があり、クラウドファンディング投資ができるのは、「投資型」と呼ばれる下記のクラウドファンディングです。

  • ファンド型クラウドファンディング:不動産や特定の事業へ投資を行うファンド
  • 融資型クラウドファンディング:貸付による金利収益を主にしたファンド
  • 株式型クラウドファンディング:未上場企業へ出資を行い、株式売却によるキャピタルゲインを狙うファンド

上記の違いに加えて、クラウドファンディング投資ではプラットフォームによって運営事業者が異なり、契約内容や募集ファンドの傾向にも大きな差が生まれてきます。プラットフォームの特徴をとらえ、自身の投資目的に合っているかどうか確認することがポイントとなってきます。

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2.株式投資とは

株式投資とは、利益を得ることを目的に、企業が発行する株式を購入することをいいます。

株式を購入して株主になると、保有株数によって定期的に配当金を得られる(インカムゲイン)などの権利や株主優待(特典)を得られます。また、株式を売却することで、売却益(キャピタルゲイン)を得られる可能性があります。

株式投資では主に証券取引所に上場している株式銘柄を売買するために、証券会社で証券口座を開設する必要があります。通常の株式投資と株式型クラウドファンディングとの違いは、上場企業の銘柄を選択するかどうか、という点に大きな差があると言えるでしょう。

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3.クラウドファンディング投資のメリット

クラウドファンディング投資のメリットを紹介します。

  • 少額から投資できる
  • 案件によっては10%以上の高い利回りを狙えることも
  • 運用の手間が掛からない

3-1.少額から投資できる

クラウドファンディング投資のメリットの1つが、少額から投資できるということです。

プラットフォームや案件によって異なりますが、クラウドファンディングでは最低投資金額を低めに設定していることが多く、1万円から投資できるものもたくさんあります。

株式投資や現物不動産投資などのように、まとまった資金がなくでも未上場企業の株主になれたり、企業やプロジェクトを支援できたりします。

3-2.案件によっては10%以上の高い利回りを狙えることも

想定利回りが高いというのも、クラウドファンディング投資のメリットの1つです。

こちらも案件などにより異なりますが、3%程度から高ければ10%を超えるような投資案件が提供されています。

3-3.運用の手間が掛からない

運用する手間が掛からないというのも、クラウドファンディング投資のメリットです。

ファンド型や融資型のクラウドファンディングでは、ファンドに出資をした後は企業が運用を行います。どちらも運用期間が決まっており、運用中または運用が終了した後にリターンを受け取ります。

また、ファンドの運営会社が募集前に投資先の事業のチェックを行っており、詳細な情報が開示されていることもあります。専門的な深い知識が無くても開示情報から案件を比較できるため、投資初心者でも投資判断を行いやすい点もメリットです。

クラウドファンディング投資では投資にかける手間を省けるため、仕事や家事などに忙しい方でも投資しやすいといえます。

4.クラウドファンディング投資のデメリット

次に、クラウドファンディング投資のデメリットを紹介します。

  • 出資元本を棄損するリスクがある
  • 短期的な利益を得にくい
  • すべての案件に確実に投資できるわけではない

4-1.出資元本を棄損するリスクがある

出資元本を棄損するリスクがあるというのが、クラウドファンディング投資のデメリットです。出資した企業や事業者の財務状態が悪化することで、出資元本や利息が支払われなかったり、償還が遅れたりするケースがあります。

企業の倒産が発生した場合などでは、出資元本を毀損する可能性もあるため、投資判断は慎重に下す必要があります。

4-2.短期的な利益を得にくい

短期的な利益を得にくいというのも、クラウドファンディング投資のデメリットです。

ファンド型や融資型クラウドファンディングでは、数ヶ月から数年の運用期間が設定されています。その間、出資金は拘束されるケースが多いため、短期に利益を狙うには向いていません。

また、ほとんどのサービスでは投資枠の譲渡が出来ず、プラットフォーム上での売買を行うこともできません。つまり、キャピタルゲインを得られる株式投資と比較して、低リスクな反面、大きなリターンを得ることは難しくなります。

4-3.すべての案件に確実に投資できるわけではない

クラウドファンディング投資では、投資家が案件を自由に選択できますが、すべての案件に確実に投資できるわけではありません。

案件によっては人気・注目度が高く、出資者が抽選によって選別されたり、募集後すぐに満額となる募集が締め切られたりすることがあるためです。

特に不動産ファンドを投資対象にした不動産投資型クラウドファンディングは、物件の取得価格が数千万円規模のものも多く、募集金額がすぐに満額に達し、締め切られてしまうケースが多い傾向にあります。

【関連記事】募集頻度が高い不動産投資型クラウドファンディングは?3社を厳選

5.株式投資のメリット

次に株式投資のメリットを紹介します。

  • インカムゲインとキャピタルゲインの両方を狙える
  • 株主権を取得できる

5-1.インカムゲインとキャピタルゲインの両方を狙える

株式投資では、インカムゲインとキャピタルゲインの両方を狙えるというメリットがあります。

インカムゲインとは、資産を保有することで継続的に得られる利益のことです。株式投資では、保有する株数に応じて、企業が上げた利益から出る配当金や株主優待を得られます。

キャピタルゲインとは、資産を売却することで得られる利益のことをいいます。購入時の株価よりも売却時の株価が値上がりしていれば、その差額が投資家の利益となります。

ただし、配当金や株主優待がない企業や、業績によって配当金が減ったり、支払われなかったりする企業もあります。また、株式売却時の株価が購入時よりも値下がりしている場合、差額が損失となってしまう点に注意が必要です。

5-2.株主権を取得できる

株主権を取得できるのも株式投資のメリットです。

株式を購入した投資家は、株主権を取得してその企業の株主となります。株主となることで、配当金を得られる権利のほか、株主総会に参加する権利などを得ることができます。

6.株式投資のデメリット

一方で、株式投資には下記のデメリットがあります。

  • 投資金額が高い
  • 価格変動のリスクが高い

6-1.投資金額が高くなりやすい

投資金額が高くなりやすいというのも、株式投資のデメリットです。

日本国内企業への株式投資では最低売買単位(単元)が決められており、原則として100株単位での取引となります。そのため、最低でも株価×100株分の資金と取引手数料が必要になり、取得したい株の株価によって

なお、購入できる株式が限られますが、最近は1株から株式を購入できるサービスを提供する証券会社もあります。その他、米国株には単元株制度がなく1株から購入することが可能です。

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6-2.価格変動のリスクが高い

キャピタルゲインを狙えるメリットの反面、価格変動のリスクが高いという点も株式投資のデメリットと言えます。

メリットの項目で、株式投資では配当金のインカムゲインに加えて、株価上昇によるキャピタルゲインを狙えるという点について解説しました。しかし、価格変動は必ずしも上昇に向かうわけではなく、大きく下落するリスクも内包しています。

例えば、高配当の銘柄を選んでインカムゲインを順調に得られていても、売却したタイミングで取得単価を大きく下回っているとトータルでマイナスの収益となってしまう可能性があります。

一方、ファンド型・融資型のクラウドファンディング投資では、原則として権利の売買ができないことにより価格変動は起きません。リスクとリターンのバランスに、大きな違いがあると言えるでしょう。

7.クラウドファンディング投資と株式投資の比較

今回紹介したクラウドファンディング投資と株式投資のメリット・デメリットをまとめます。

比較ポイント クラウドファンディング投資 株式投資
投資金額 少額から投資可能(1万円程度から) 少額から投資可能(数百円程度から)
リターン プロジェクトの利益(ファンド型)、返済金利(融資型)、未上場株式の売却(株式型)から発生 インカムゲイン(配当・株主優待)とキャピタルゲイン(売却益)の両方を狙える
運用の手間 掛からない(出資後はリターンを待つだけ) 売買のタイミングは自分で見極める(分配金・株主優待は株式を保有するだけでいい)
運用への参加 出資のみ(運用に参加できる裁量なし) 取得した株式の割合によって議決権を持ち、企業の経営に参加可能(株主権の取得)
運用期間 比較的長い(数ヶ月~数年) 自由に選択できる
リスク デフォルトリスクなど 株価変動リスク、上場廃止リスク、倒産リスクなど
流動性 低い(譲渡不可・運用中に資金拘束されるケースがほとんど) 高い(証券取引所でリアルタイムの取引可能。ただし流動性が低い銘柄もある)

どちらも、利益を目指して資金を投じることと、元本を毀損するリスクがあることは共通しています。

しかし、双方の方法が持つメリット・デメリットは、それぞれ異なることがわかります。投資活動を行う場合は、それぞれの投資方法が持つ特徴をしっかり理解したうえで、比較検討することが重要です。

まとめ

今回はクラウドファンディング投資と株式投資の違いや、それぞれのメリット・デメリットについて紹介しました。

クラウドファンディング投資は、少額から投資しやすく、株式銘柄の平均的な配当利回りと比較して高い利回りを期待しやすいといえます。また、運用の手間が掛からないため、忙しい方や投資の知識が少ない方でも利用しやすい投資方法といえます。

株式投資は、インカムゲインとキャピタルゲインの両方を狙うことができます。投資家の意向に沿って短期売買・長期運用のどちらにも活用できる自由度の高い投資方法といえます。

ただし、どちらの投資方法にもリスクが存在する点では共通しており、それぞれの投資法に伴う独自のリスクもあります。本記事を参考に、どちらの投資方法が自分に合っているのか、検討してみましょう。

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山本 将弘

山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。