auカブコム証券、iDeCoの評判は?手数料や具体的なファンドも

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個人で運用可能な私的年金制度で、税制の優遇措置が受けられるiDeCoは、資産運用や節税対策などの点から多くの方が利用しています。

多くの証券会社がiDeCoに対応していますが、auカブコム証券もそんな証券会社の1つです。今回は、auカブコム証券のiDeCoの評判や取り扱っているファンドなどについて解説します。

※本記事はすべて2020年11月24日現在の情報を基に執筆しています。最新情報はご自身にてご確認をお願い致します。

目次

  1. auカブコム証券のiDeCoの特徴とメリット
    1-1.口座管理手数料が無料
    1-2.iDeCoでPontaポイントが貯まる
    1-3.スマホ1つで管理できる
  2. auカブコム証券のiDeCoの注意点とデメリット
    2-1.大手ネット証券のなかでは商品が少ない
    2-2.信託報酬がやや高い
  3. auカブコム証券のiDeCoの評判は?
  4. auカブコム証券のiDeCo向け商品
    4-1.つみたて日本株式(日経平均)
    4-2.auスマート・ベーシック(安定成長)
    4-3.三菱UFJ DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN)
  5. auカブコム証券のiDeCoに必要な手数料
    5-1.口座開設時の手数料
    5-2.運用時の手数料
    5-3.給付時・還付時の手数料
  6. まとめ

1.auカブコム証券のiDeCoの特徴とメリット

auカブコム証券

auカブコム証券のiDeCoには、以下のような特徴やメリットがあります。

  1. 口座管理手数料が無料
  2. iDeCoでPontaポイントが貯まる
  3. スマホ1つで管理できる

それぞれ詳しく解説していきます。

1-1.口座管理手数料が無料

auカブコム証券のiDeCoでは、口座管理手数料が無条件で無料となっています。

通常、iDeCoで資産運用を行う場合、口座管理手数料が発生します。これは、証券会社全社共通で発生するもので、国民年金基金連合会と信託銀行に支払うことになります。また、証券会社によっては上記の手数料以外に、証券会社に支払う手数料を設定している場合があります。

auカブコム証券では、そのような手数料は発生しませんので、運用コストを抑えることができます。

1-2.iDeCoでPontaポイントが貯まる

auカブコム証券では、iDeCoの利用と、対象の投資信託を保有することでPontaポイントが貯まるというメリットがあります。

対象となる投資信託の銘柄は以下の4つです。

  • auスマート・ベーシック(安定)
  • auスマート・ベーシック(安定成長)
  • auスマート・プライム(成長)
  • auスマート・プライム(高成長)

これらの銘柄の保有残高に合わせてPontaポイントを貯めることができます。Pontaポイントはau関連の支払いや、買い物などに利用可能です。

ポイントの付与率は購入銘柄やau通信契約の有無によって異なりますが、最も高い場合で0.10%の付与率となっています。

1-3.スマホ1つで管理できる

auカブコム証券では、資産運用をサポートするためのアプリ開発に力を入れており、iDeCoをスマホ1つで管理することができます。これまで積み立てた金額や節税額を確認できるほか、運用状況の確認や運用商品の見直し・変更まで行うことができます。

いちいちパソコンを立ち上げる必要が無く、手軽に管理できるというのは、大きなメリットといえるでしょう。

2.auカブコム証券のiDeCoの注意点とデメリット

一方、auカブコム証券のiDeCoには、以下のような注意点やデメリットがあります。

  1. 大手ネット証券のなかでは商品が少ない
  2. 信託報酬がやや高い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

2-1.大手ネット証券のなかでは商品が少ない

大手ネット証券で比較した場合に、取扱商品数が少ないというのが、auカブコム証券のデメリットです。

大手ネット証券5社(SBI証券・楽天証券・auカブコム証券・マネックス証券・松井証券)のiDeCoの取り扱い商品数は以下の通りです。

  • SBI証券:84本
  • 松井証券:40本
  • 楽天証券:32本
  • auカブコム証券:27本
  • マネックス証券:26本

ただ、商品数が少ないことで逆に選択しやすいという考え方もできるため、一概にデメリットとは言いきれない部分もあります。

2-2.信託報酬がやや高い

auカブコム証券で取り扱う商品は、他社と比較した場合に信託報酬がやや高いといえます。全27本の商品のなかで、信託報酬の年率が0.1%台となっているのは3本だけとなっています。

インデックス型銘柄で0.198%から、バランス型銘柄で0.385%からとなっているので、より信託報酬の低い銘柄を取り扱っている証券会社と比較するとコスト負担が大きくなるといえます。

3.auカブコム証券のiDeCoの評判は?

ここでは、auカブコム証券のiDeCoの評判について紹介します(全て個人の感想となります。サービスに関してはご自身でもよくお調べの上、ご利用をご判断ください)。まずは良い評判からです。

  • 「運用管理手数料が0円で使いやすい」
  • 「専用アプリが使いやすい」
  • 「Pontaポイントが貯まる」

特徴やメリットとして説明した部分については、ユーザーから高い評価を得ている傾向にあります。

次に、良くない評判です。

  • 「商品ラインナップはあまりいいとはいえない」

こちらも、注意点・デメリットで解説した部分です。商品の選択肢が狭く、投資経験者や知識が豊富な方にとっては、多少物足りなさを感じることがあるようです。

4.auカブコム証券のiDeCo向け商品

ここでは、auカブコム証券で取り扱っているiDeCoに向いた金融商品について解説します。

今回は、以下の3つの銘柄を紹介します。

  1. つみたて日本株式(日経平均)
  2. auスマート・ベーシック(安定成長)
  3. 三菱UFJ DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN)

auカブコム証券での銘柄選びの参考にしてください。

4-1.つみたて日本株式(日経平均)

指定の対象インデックスに採用されている国内株式に投資をして、日経平均株価(日経225、配当込み)に連動することを目指して運用されるファンドです。

国内株式への投資であることや、日経平均株価をベンチマークにしていることから、情報を得やすく状況を把握しやすいというメリットがあります。

信託報酬の年率は0.198%に設定されており、auカブコム証券の取り扱い銘柄のなかでは比較的低く設定されているのもポイントです。

国内株式への分散投資を希望する方に向いているファンドといえます。

4-2.auスマート・ベーシック(安定成長)

マザーファンドへの投資を通じて、国内・先進国・新興国の株式と債券に投資できるファンドです。6種類のマザーファンドは、それぞれ市場全体の動きを捉えることを目指して運用されるインデックス型のファンドです。

また、世界の資産に分散投資をすることで、価格変動のリスクを抑えられることに加え、新興国の株式・債券も組み入れているため、リスクバランスの取れた運用を行うことができます。

信託報酬は年率0.242%に設定されているので、アクティブ型のファンドと比較すれば、運用コストを低減できます。

4-3.三菱UFJ DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN)

マザーファンドへの投資を通じて、日本を含めた世界各国の株式・公社債・短期金融資産に投資ができるファンドです。

基本的には国内外の株式・債券への投資をメインとし、常にリバランスを行いながら運用され、債券市場が下落した場合には短期金融資産への投資を行います。

国内・先進国の株式と債券を中心に投資するため、新興国に比べるとカントリーリスクを抑えた運用ができます。なお、信託報酬の年率は0.66%となっています。

5.auカブコム証券のiDeCoに必要な手数料

iDeCoに加入して資産運用を行う場合、さまざまな手数料が発生します。ここでは、auカブコム証券のiDeCoに必要な手数料について解説します。

auカブコム証券で発生する手数料には、以下のようなものがあります。

  • iDeCo加入時の手数料
  • 運用時の手数料
  • 給付時・還付時の手数料

それぞれ詳しく見ていきましょう。

5-1.iDeCo加入時の手数料

auカブコム証券で新たにiDeCoに加入する場合に、「加入時・移管時手数料」が発生します。これは、各社共通の手数料で、国民年金基金連合会に対して2,829円(税込)を支払います。

5-2.運用時の手数料

iDeCoで資産運用を行う場合、口座管理手数料が発生します。auカブコム証券では、口座管理手数料が0円となっていますので、国民年金基金連合会と信託銀行に支払う手数料のみで運用可能です。

それぞれの金額は以下の通りです。

  • 国民年金基金連合会への手数料:105円(収納1回につき、実質毎月)
  • 事務委託先金融機関への手数料:66円(月額)

iDeCoは毎月の積立投資となるので、どちらも月額の経費として把握しておきましょう。月額にして合計171円(税込)、年額で2,052円が必要になります。

5-3.給付時・還付時の手数料

iDeCoで運用した資金の給付や利益の還付を受ける際も、手数料が必要です。それぞれの手数料の金額は以下の通りです。

  • 給付事務手数料:440円(税込)
  • 還付事務手数料:1,488円(税込)

給付事務手数料は信託銀行に支払う手数料で、給付を受けるたびに440円(税込)の手数料が発生します。また、還付を受けるたびに、国民年金基金連合会に1,048円、信託銀行に440円を支払う必要があります。

ただし、auカブコム証券では、還付時の運営管理手数料も0円ですので、これ以上の手数料は掛かりません。

これら以外には、他社のiDeCoに移管する場合や、企業型確定拠出年金に移管する場合は、4,400円の移管手数料をauカブコム証券に支払うことになります。

まとめ

今回はauカブコム証券のiDeCoの評判やおすすめ商品などについて解説しました。

運営管理手数料が無料であり、Pontaポイントも貯まるなど、auカブコム証券のiDeCoにはさまざまなメリットがあります。iDeCo運用をお考えの方は、複数の金融機関で条件やメリットを調べ、比較検討してみてください。

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山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。