資産運用をプロに任せられる投資方法は?4つの少額投資法を比較

資産運用を始めてみたいけれど、「知識や経験がない」「投資に時間がかけられない」などの理由で、「実際の運用は誰かに任せたい」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今日では資産運用ができるさまざまな方法があり、少額資金でも運用を委託できる商品も提供されています。しかし、選べる投資商品の種類が多いことで、自分に合った投資方法が分からずに悩む方も少なくありません。

そこで今回は、資産運用を任せられる投資信託、ロボアドバイザー、ソーシャルレンディング、クラウドファンディングの4つの投資の特徴について紹介します。それぞれの違いを理解したうえで、資産運用に活用してください。

目次

  1. 資産運用を任せられる投資のメリット・デメリット
  2. 資産運用を任せられる4つの投資方法
    2-1.投資信託
    2-2.ロボアドバイザー
    2-3.ソーシャルレンディング
    2-4.投資型クラウドファンディング
  3. まとめ

1.資産運用を任せられる投資のメリット・デメリット

本記事で取り上げる「資産運用を任せられる投資」とは、投資家が自ら売買を行ったり、事業を行ったりする投資方法ではなく、管理や運営を委託し、間接的に投資ができるものを指しています。

資産運用を任せられる投資方法は情報収集や手続きの手間が少なく、少額資金での運用が可能なメリットがあります。また、実際の運用は経験豊富なプロが行うことが多く、投資の知識が少ない初心者の方でも取り組み安い投資方法と言えます。

しかし、運用を委託して間接的に投資を行うため手数料や報酬が発生し、自ら投資を行う場合と比較して収益率が下がる点はデメリットです。また、一定の期間を設けて利回りを獲得する長期投資の手法であることから、短期間で大きな利益を上げる場合には不向きな投資方法となります。

資産運用を任せる投資を検討する際は、まずは上記のメリット・デメリットを比較して自身の投資目的と合っているかどうか検討してみると良いでしょう。

2.資産運用を任せられる4つの投資方法

次に資産運用を任せられる4つの主な投資方法を紹介します。

  • 投資信託
  • ロボアドバイザー
  • ソーシャルレンディング
  • クラウドファンディング

いずれの方法にも特徴・メリット・デメリットがあります。また、投資にはリスクが伴います。これらを理解して検討したうえで投資判断を行なうことが重要です。

2-1.投資信託

投資信託とは、投資家から集めたお金を1つの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資して運用する商品のことをいいます。

投資家から集めた資金を何に投資するのかは、各投資信託の運用方針によって異なります。専門家は、運用方針に従って、国内外の株式や債券、REIT(不動産投資信託)、コモディティ商品などさまざまな金融資産を組み込んだファンドへの投資を行ないます。なお、運用方針は交付目論見書によって確認できます。

投資家は、運用成果によって投資額に応じた分配金(リターン)を得ることができます。

投資信託の運用成果は、市場の影響によって変動するため、利益・損失のどちらも発生する可能性があり、損益は投資額に応じて投資家にかえってくることになります。

投資信託は、運用の専門家が投資家の代わりに運用を行なってくれるため、運用の手間がかからないほか、1万円程度の少額から投資できるといったメリットがあります。

また、個人で行なうのが難しい複数資産への分散投資が可能で、リスクを分散しながらリターンを期待することができます。

一方で、運用を委託するための信託報酬や販売買付手数料、ファンドの管理費用などのコストが発生し、解約して換金する場合にも信託財産留保額といった費用が発生するなどのデメリットがあります。

また、運用成果によっては損失が発生することがあります。価格変動によって元本割れを起こすリスクがあるということも理解しておきましょう。

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2-2.ロボアドバイザー

ロボアドバイザーとは、利用者がインターネット上で簡単な質問に回答することによって、資産運用の目的やリスク許容度を考慮した合理的な投資配分を提案、もしくは資産運用をしてくれるサービスです。
ロボアドバイザーには、専門家に変わって資産運用のアドバイスを行なう「投資アドバイス型(助言型・アドバイス型)」と、実際の運用までを手掛ける「投資一任型(投資一括型)」の2種類があります。

投資アドバイス型では、いくつかの質問に答えることで、利用者の状況やリスク許容度に応じた資産運用の最適な配分(ポートフォリオ)を提案してくれます。

投資一任型では、利用者の投資スタイルに合わせて運用方針を提案し、ポートフォリオの作成から実際の購入・運用、資産配分の見直しまで行なってくれます。

投資アドバイス型のロボアドバイザーサービスは、手数料がかからないことがほとんどです。しかし、投資一任型を利用する場合は、サービス利用手数料と投資信託手数料がかかります。

ロボアドバイザーサービスでは、10万円以下程度の少額から資産運用を行なえるほか、特別な投資の知識がなくてもロボアドバイザーに任せて資産運用を始められるメリットがあります。

また、投資信託と比較して運用コストが安いため、運用期間が長くなるほどコスト負担を減らすことができます。

一方で、株式トレードと比較すると運用コストが割高になるほか、資産運用を一任することで利用者が投資経験を積めないといったデメリットも存在します。

また、基本的には長期的な資産運用に向いている投資方法であるため、短期間で大きなリターンを期待することは難しいといえます。ほかの投資方法と同じように、ロボアドバイザーにも元本割れのリスクがある点にも注意しましょう。

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2-3.ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングとは、インターネット上で投資家からの出資を募り、ファンド業者を通じて事業者に融資を行う仕組みのことをいいます。

ファンド業者は出資を申し出た投資家と匿名組合契約を結びます。この契約により、ファンド業者が出資金で行う事業で利益が発生した場合に、投資家に利益が分配されることになります。

また、ファンド業者は借り手の事業者と金銭消費賃借契約を結びます。出資金を元手に融資を行ない、事業者から返済される利息から管理報酬などを差し引いた分を投資家に分配します。

ソーシャルレンディングでは、1口1万円程度の少額から投資できるサービスが多いことや、出資したあとに運用の手間や費用が掛からないといったメリットがあります。

予定分配利回りが2%~10%程度とリスクに応じたリターンの幅も広く、予定運用期間が3ヶ月から数年のものまで多岐にわたります。希望に合わせて選択できるのも、特色といえるでしょう。

一方で、一度出資した資金は運用期間が満了するまで拘束されるというデメリットがあります。

ほかにも、借り手の事業者のデフォルト(債務不履行)リスクがあります。対策として、貸付金に担保が設定された案件を選択すればデフォルトリスクを低減できますが、担保付き案件は無担保案件と比較してリターンが低くなる傾向にあります。

いずれにせよ元本割れを起こす可能性があるため要注意です。また、ファンド業者独自のリスクがあるため、ファンドを選択する際は、信用できる業者かどうかを見極めることも重要です。

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2-4.投資型クラウドファンディング

クラウドファンディングとは、群集(クラウド)と資金調達(ファンディング)を組み合わせた造語で、インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達することをいいます。

資金調達をしたい企業などがクラウドファンディングのプラットフォームを利用してプロジェクトに対する出資を募り、投資案件としてメリットを感じた個人が少額のお金を出資します。

株式型クラウドファンディング 企業が個人投資家へ未公開株を提供する代わりに資金を募る仕組みのクラウドファンディング。企業が上場した場合に、大きな利益を得る。
ファンド型クラウドファンディング 企業が特定の事業(不動産投資など)に対して個人投資家から出資を募る仕組みのクラウドファンディング。プロジェクトによる利益から出資額に応じた分配金をリターンとして得る。

各案件には詳細な内容や担保設定の有無、保証条件などが記されており、それをもとにして投資家は投資判断を行ないます。資産運用の手段としては、予定分配率やキャピタルゲイン、優待などを考慮して案件を選択することになります。

投資先やプロジェクトの内容はプラットフォームによって異なるため、複数のプラットフォームをチェックして検討するのがいいでしょう。

クラウドファンディングは、1万円~10万円程度の少額から資産運用ができるほか、出資したあとは運用の手間がかからないのがメリットです。また、3%~10%程度の予定分配率を狙える案件があり、株式配当や投資信託よりも大きなリターンを期待できます。

一方で、クラウドファンディングは数ヶ月単位で運用して利益を上げる投資方法であるため、短期間での利益を求める場合には向いていません。また、株式型・ファンド型のそれぞれにリスクがあります。

  • 融資型:事業の業績次第では融資の返済が滞り、貸し倒れが起こる可能性がある。
  • 株式型:未公開株式は企業が上場(イグジット)しない限り自由に売買できない。IPOによる株式公開やM&Aによる企業買収が行なわれない限りリターンを得られない。
  • ファンド型:売上高によって分配金が決定するため、進捗状況によっては分配金が減る可能性がある。

いずれの場合も元本割れ・デフォルトのリスクが伴います。

なお、ファンド型の多くは実物不動産を運用する「不動産投資型クラウドファンディング」となっています。多額の資金を必要とする不動産投資を手軽に行えるメリットの半面、不動産の賃料収入や売却益などが利益の源泉となるため、投資対象の見極めが必要です。

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株式型クラウドファンディングは性質上ハイリスク・ハイリターンの投資となります。大きな利益を狙える反面、株式の上場は一年から二年といった短期間で結果が出るものではなく、場合によっては五年や十年ほども待たなくてはいけない場合もあります。

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このように、クラウドファンディング投資は投資対象が幅広く、対象の特性によって期待できるリターンやリスクの程度も大きく異なります。単一案件であることも多く、投資信託やロボアドバイザーのように1回の投資で分散投資がしづらい点にも注意しましょう。

まとめ

今回は、資産運用を任せられる投資方法を紹介しました。投資信託・ロボアドバイザー・ソーシャルレンディング・クラウドファンディングは、いずれも資産運用を任せることができ、少額から運用が始められる投資方法です。

しかし、それぞれにメリットとデメリットがあるため、どんな投資なのかを理解しておき、自身の投資目的に適した手段を選択することが重要です。

また、リターンが発生する投資方法には、リスクが伴います。どの方法も元本割れが起こる可能性があるということを肝に銘じて、慎重に投資判断を行いましょう。

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山本 将弘

山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。