途上国で事業向け小口金融サービス(マイクロファイナンス)を展開する五常・アンド・カンパニー株式会社は8月19日、Siiibo(シーボ)証券株式会社が運営する社債発行・購入プラットフォームを活用し、第一回無担保社債(分割制限付少人数私募・社債間限定同順位特約付)を発行、国内個人投資家からの資金調達を実現したと発表した。シーボ証券のオンライン社債購入サービスに登録済みの投資家を対象としており、オンラインでの私募による社債発行は、五常社初の取組みとなる。
今回の社債発行によって①上場や格付取得の有無を問わず企業が資金調達多角化手段として社債発行を活用できること②私募の開始から発行企業への着金まで3週間弱という迅速さ③これまで直接の接点を持たなかった投資家との新たな関係構築が可能――という点が確認され、五常社は「国内個人投資家との新たな関係の構築は、調達手段の多様化に取り組む当社にとって大きな一歩」と評価している。
途上国のマイクロファイナンス事業者の多くは、事業規模の小ささに起因する資金調達コストの高さ、非効率なオペレーションが課題となっている。五常社は、様々な資金調達手法を組み合わせることによって資金調達コストを低減すると共に、積極的なテクノロジー投資による生産性向上を通じ、全ての人に金融アクセスを届けることを目指している。
シーボは「自由・透明・公正な直接金融を創造する」をミッションに掲げ、社債専門のネット証券として、投資家向けに企業情報閲覧・社債購入管理サービスを、企業向けにIR掲載・発行サポートを提供するオンラインプラットフォーム「シーボ」を運営。社債発行・投資は企業にとっては、発行条件や資金使途を柔軟に設計可能な自由度のある調達手法であり、投資家と直接繋がれることからも、さらに発展的な関係構築を行える可能性があると提唱。一方、投資家にとっては、インカムゲイン型の投資商品のため、比較的リスク・リターンが明確な選択肢であり、利子に対しては分離課税が適用される。また、企業から直接社債を購入できるため、間に入る事業者のリスクを取ってもらう必要が無い点を社債のメリットとする。
両社はパートナーシップのもと、デットファイナンスにおける直接金融の可能性を広げていきたい考え。
【関連サイト】Siiiboサービスページ

HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

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