株式会社SBI証券は、顧客サービス向上と業務の自動化を目的として、フィンテック大手のブロードリッジ・フィナンシャル・ソリューションズとの業務関係を強化する。10月20日のブロードリッジ社の発表によると、SBI証券は、香港・シンガポール事業のポストトレード業務を、ブロードリッジ社が提供する日本国内のクラウド型ASPサービスに移行、顧客へのコンファメーションやステートメントの出力を自動化する新たなサービスも加える。また、SBI証券はブロードリッジのSWIFTサービスビューローを活用し、各国のカストディアンとSWIFTメッセージを直接に送受信することで、ワークフローの自動化を実現する。これにより、SBI証券はポストトレード処理のバリューチェーン全体を、ブロードリッジにアウトソースすることが可能となる。
SBI証券は「ブロードリッジのグローバルなマルチアセット機能と、日本およびアジア市場特有の複雑な要件に関するローカルな専門性とプレゼンスの組み合わせは、弊社の事業成長計画をサポートする上で有効的。ブロードリッジの最新のASPサービスの柔軟性、拡張性、耐久性を活用して、より効果的にお客様にサービスを提供していく」とコメント。
ブロードリッジは「当社のASPソリューションにより、SBI証券は決済業務を一元化しクラウドへの移行を加速させ、処理の自動化を高めることにより、アジア地域の顧客により良いサービスを提供できる。コスト削減、導入の簡素化、市場参入の迅速化を可能にする、新たなオールインワン・ソリューションの提供など、さらなる革新を続けていく」としている。
SBI証券は国内株式のほか、投資信託、外国株式、先物やオプション、FX(外国為替証拠金取引)、国内債券、外国債券など、投資家の多様なニーズに対応した商品を扱う。マルチアセット能力を備えるグローバル・パートナーであるブロードリッジとの協働は、同社の成長戦略において重要な位置を占めている。
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