ETFの購入者満足度は6割超も浸透度に課題。野村AM「ETF投資家調査2021」

野村アセットマネジメント株式会社(野村AM)は12月20日、「ETF投資家調査2021」を公表した。ETF(上場)についての認知度合いや購入経験、投資目的、魅力、課題、さらに投資家の金融/投資リテラシーやリスク許容度、ESG投資への関心度など、様々な観点から調査している。同社資産運用研究所が20~69歳を対象に、インターネットによるアンケート形式で、調査期間は今年8月27日~29日。

ETFの浸透度は、株式や投資信託など他の金融商品と比べて低い。金融商品やサービスについての認知、購入経験、購入意向に関する調査では、国内株式や投資信託が上位に挙がる一方、東証上場ETFや米国上場ETFは低水準に留まった。日本ではETF上場から25年超経過しているものの、依然としてETFに関する浸透度は高くない。

購入経験について東証上場ETFを対象に聞いたところ、「国内株式(日経225、TOPIX)」が69%で最も高く、次いで「国内REIT」(36%)、「外国株式」(35%)だった。購入意向は「国内株式(日経225、TOPIX)」が40%で最も高く、次が「外国株式」(29%)、「国内株式(高配当)」(25%)となった。東証上場ETFの中でも国内株式(日経225、TOPIX)を選好している割合が高いのがわかる。

ETFの魅力として、購入経験者は「リアルタイムで売買できる」、購入未経験者は「手軽に分散投資ができる」を挙げる人が上位。一方、ETFの不満としては、購入経験者では(一部の商品で「リターン(収益)が低い」、 購入未経験者では「専門知識がないと選びにくい」が最多だった。

ETF購入経験者の満足度は66%と高く、購入目的は「儲けたいから」「老後資金のため」「預貯金の金利が低いため」と、リターンの追求や将来の資金需要が上位。購入経験者は8割以上が国内株式や投資信託の購入経験があり、知識も豊富であることがわかった。購入経験者は金融/投資リテラシーおよびリスク許容度が高めの投資家で、ETF購入未経験者との差が浮かび上がる。

調査は、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス (Governance)への取り組みが適切に行われているかを重視する投資方法「ESG投資」との関連に踏み込んだ。ETF購入経験者はETF購入未経験者よりも「ESG投資をすでに行っている」「まだ行っていないが今後行う予定」と回答した割合が高い。これに対して、ESG投資に「特に興味はない」と回答した割合は、購入未経験者の方が高いという結果だった。

調査結果について、同社は「株式や投資信託などの投資経験者をはじめとして、ETFの認知度を高め、理解を深めるためのわかりやすい情報提供の充実に努めることがETFの活性化につながる」としている。

【参照リリース】野村アセットマネジメント株式会社「ETF 投資家調査 2021」について

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定銘柄の利用・投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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