2022年のキーワードは「値上げ」で間違いないだろう。今春以降は価格上昇が相次ぎ、内訳は食料品、電気料金、ガソリン代、各種サービスなど、生活に必須のものばかり。10月以降も値上げ基調は続き、消費活動の壁となっている。ソーシャルレンディングサービス「LENDEX(レンデックス)」を提供する株式会社LENDEXは「値上げ」に関する意識調査の結果を8月24日に発表。値上げでどのような影響を受け、どのような対策を行っているかを探った。
調査は7月26日~27日、20代~60代の男女1047人に実施。まず、「値上げで生活に影響は出たか」という質問には 「かなり影響が出た」24.1%「少し影響が出た」53.6%と、影響があったとする回答は8割に上った。「お金の使い方など意識的な変化はあったか」と質問したところ、約6割~7割の方が「変化があった」と回答。
具体的には「節約を意識して買いたいものを我慢するようになった」(20代/女性/大阪府)、「買うものを厳選して買う。 同じ商品なら安い方にする。キャンペーン、ポイント倍などとにかく得がある買い方をする」(40代/女性/奈良県)、「なるべく無駄遣いのないように効率的な買い物を心がける」(50代/男性/栃木県)など、節約志向が高まっている。
次に、「値上げに対してどのような対策をしているか」という質問には、ポイントサービスを貯める「ポイ活」が上位に挙げられた。 年代別では、40代~60代は「特に何もしていない」が多い一方、 20代~30代は2割~3割が「資産運用」を行っており、 積極的に値上げ対策を講じていることがわかった。
「収入を増やす」ことについてはどうだろうか。「収入を増やすために行っていること(行ったこと)」を質問(複数回答)したところ、 すべての年代で最も多かった回答は「特になし」だが、「投資」「副業」「フリマアプリ」が上位。年代別では、20代は 「特になし」33.0%、「副業」26.5%、「フリマアプリ」26%、30代は「特になし」40.1%、「投資」25.8%、「副業」20.7%となり、40代から60代は投資、副業を行っているのは2割かそれ以下となった。
本業の収入が上がりにくい中、20代~30代は、資金形成についてどのように考えているのだろうか。この世代に「将来のために今のうちから資産形成をしたいと思うか」と質問したところ「かなりそう思う」34.3%、「少しそう思う」44.4%で、およそ8割が資産形成に意欲を示した。
一方、40代~60代に「もしも20代・30代に戻れるとしたら資産形成のために何をしたいか(上位2つまで)」を質問したところ、「貯蓄」が42.9%で最多、次いで 「株式投資」29.4%、「つみたてNISA」24% と続いた。
調査では、どの世代も、若いうちから資金形成を行うことに対して積極的な意識を持っていることが明らかになった。値上げで生活に影響を受けていると感じている人と、20代~30代で資産形成の必要性を感じている人の割合はほぼ同じ。今回の物価高が、資産形成に関心を持つ若い世代に行動を促すことが予想される。
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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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