金融イノベーションを表彰するアワード「Japan Financial Innovation Award(JFIA) 2022」で、主催の株式会社FINOLABは3月9日、結果を発表した。JFIAは金融分野における情報通信技術を活用した先進的な取組みを促進し、業界内でのベストプラクティス共有を図ることに加え、企業グループや業種の垣根を超えたオープンイノベーションのさらなる拡大のため、2020年に新設された。共催は一般社団法人金融革新同友会FINOVATORS。スタートアップ、金融機関、コラボレーションの3カテゴリから成り立っている。
21年中にプレスリリースされた金融関連のイノベーション案件を約500件抽出、その中から金融関連の専門家で構成するFINOVATORSが審査を行い、先進性・成長性・金融業界変革の可能性といった観点から受賞企業を決定する。
「スタートアップ賞」は、証券会社が提供する私募の社債に特化したオンラインプラットフォーム「Siiibo(シーボ)」を運営するSiiibo証券株式会社が受賞した。シーボはオンラインで社債の発行・購入が可能なほか、投資家向けに企業情報閲覧・社債購入管理サービスを、企業向けにIR掲載・社債発行サポートを提供している。社債、特に私募社債への投資を手軽にできるプラットフォームの提供によって、一般投資家に資産運用の新しい選択肢を示したことが評価された。
大賞は株式会社北國銀行の「国内初、パブリッククラウドでのフルバンキングシステムが北國銀行で稼働開始」、「金融機関優秀賞」は株式会社三菱UFJ銀行の「資産形成総合サポートサービス『Money Canvas』、「コラボレーション優秀賞」は住信SBIネット銀行株式会社 と株式会社ヤマダホールディングスの「暮らしまるごと」をサポートする「ヤマダNEOBANK」が受賞。
金融機関カテゴリでは、株式会社セブン銀行のスマホアプリによる海外送金サービス「Sendy」、スタートアップカテゴリでは、シーボの他、マネーツリー株式会社の金融データ分析ツール「LINK Intelligence」、クレジットエンジン株式会社の金融機関・事業会社向けオンラインファクタリングシステム「CE Factoring」、株式会社hokanの保険契約の更改判定を自動化する機能、株式会社Kyashの「Kyash法人送金サービス」に賞が贈られた。
【関連サイト】Siiiboサービスページ

HEDGE GUIDE編集部 ESG投資チーム

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