知っておきたい投資型クラウドファンディングの仕組みとおすすめサービス

クラウドファンディングというと、寄付的なイメージが強い方もいらっしゃるのではないでしょうか。「企業や個人をお金で応援したいけど、資産運用としての見返りも期待したい」という投資家も多いと思います。

この記事では、ここ数年で注目が高まってきた投資型クラウドファンディングの仕組みやおすすめのサービスをご紹介します。

目次

  1. 投資型クラウドファンディングとは
    1-1.クラウドファンディングの種類
    1-1-1.寄付型クラウドファンディング
    1-1-2.購入型クラウドファンディング
    1-1-3.投資型クラウドファンディング
  2. 投資型クラウドファンディングが資産運用として人気の理由
    2-1.年利数%以上の高利回りである
    2-2.1万円から投資ができる
    2-3.投資後は何もしなくてよい
  3. 投資型クラウドファンディングのリスク
  4. 投資型クラウドファンディングのおすすめサービス
    4-1.SBIソーシャルレンディング
    4-2.CREAL(クリアル)
    4-3.ファンディーノ
  5. まとめ

投資型クラウドファンディングとは

クラウドファンディングというのは、何か目的を達成するための資金が欲しい企業(個人)に、個人がインターネット経由で、資金を提供できる仕組みです。多くの資金提供者が少額ずつを出し合い、目標額の到達を目指します。

投資型クラウドファンディングは、クラウドファンディングの手法を投資として用いたもので、定期預金などに比べて高い利回り(年数%以上)が期待できること、利回り1万円程度の小口から投資できることなどが特徴です。

クラウドファンディングは、投資以外にもNPOやボランティア団体、自治体などの非営利組織のプロジェクト資金の調達方法としても活用されています。

クラウドファンディングの種類

クラウドファンディングは、主に

  • 寄付型
  • 購入型
  • 投資型

の3種類にわかれます。どういった内容なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

寄付型クラウドファンディング

寄付型とは、企業(個人)がインターネット上で、寄付を呼びかけるタイプのクラウドファンディングです。具体的には、

  • 被災地の支援事業
  • 発展途上国の慈善事業
  • 小規模事業

などへの資金提供が挙げられます。

なお、寄付型は名前の通りに『寄付』のため、とくにリターンはありません。

購入型クラウドファンディング

購入型とは、投資家が開発前のモノやサービスを予約購入する形で、活動資金を提供するタイプのクラウドファンディングです。最近の例では、特定ゲームのコントローラーの開発費用を集めるプロジェクトもありました。

通常のビジネスでは、商品の開発が先にあり、その後に商品が売り出されるはずです。

しかし、購入型の場合は、購入者から集めた資金を元に、企業(個人)は製品の開発を行います。つまり、順序が逆になるのです。

そして、予約購入の形で資金の融資を行うため、完成したモノやサービスは、リターンとして資金提供者に提供されます。

投資型クラウドファンディング

この3つの中で最も市場規模が拡大しているのが投資型のクラウドファンディングです。投資型は、企業へ資金の投資を行うクラウドファンディングとなります。投資の種類は、おおまかに以下の3種類にわかれます。

種類 特徴
融資型(貸付型、ソーシャルレンディング) 事業者を通じて、投資家が企業や個人へ資金を貸し付ける
株式型 株式発行のために、投資家から資金を集める
ファンド型(不動産投資型など) ファンドの持ち分を購入する形で、投資家が資金提供を行う

3つとも形は異なりますが、投資家へのリターンが見込める部分は変わりません。投資を行った金額に応じて、

  • 分配金
  • 株式

などのリターンがあります。

そして、サービスの運営企業(事業者)には、

  • 投資家へ出資を募る
  • 株式や有価証券を扱う
  • 企業へ資金を融資する

などの業務が発生するため、事業者には、

  • 貸金業
  • 第一種(第二種)金融商品取引業
  • 第一種(第二種)少額電子募集取扱業
  • 不動産特定共同事業法

などの登録が求められます(※)。そういった手続きの手間が、「投資型クラウドファンディングは参入の難易度が高い」と言われる理由です。

※貸付型・株式型・不動産投資型などクラウドファンディングの投資対象により必要な免許はそれぞれ異なります。

投資型クラウドファンディングが資産運用として人気の理由

投資型クラウドファンディングが、資産運用の面で人気なのは、

  • 年利数%以上の高い利回り
  • 1万円から投資ができる
  • 投資後は何もしなくてよい

という理由があるからです。どういった内容か、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

年利数%以上の高い利回り

投資型クラウドファンディングでは、定期預金などに比べて年利数%以上という高利回りが実現できます。

今は銀行にお金を預けても、マイナス金利の影響で、お金は増えにくいのではないでしょうか。その点、投資型クラウドファンディングであれば、銀行の利息より高い利益を受け取れるチャンスがあります。

そして、貸付型などの案件の中には、利回りが10%を超えるものもあります。もちろん、その場合は、相応のリスクを覚悟しなくてはいけません。ただ、リスクを取ってでも早く資産を増やしたいのであれば、高利回りの案件は有用な投資先と言えるでしょう。

1万円から投資ができる

「投資=ある程度のまとまった金額が必要」というイメージが強いと思います。

しかし、投資型クラウドファンディングの場合、事業者によっては、1万円からの投資が可能です。実際に、

  • あまり貯蓄がない会社員
  • 節約が求められる主婦(夫)
  • 就職がこれからの学生

こういった方々でも、気軽に投資が行えるでしょう。

また、投資型クラウドファンディングは、初心者が投資の練習を行うことにも適しています。投資のルールが株やFXと比べて複雑ではないので、投資の雰囲気をつかむのに向いているでしょう。

投資後は何もしなくてよい

株やFXに投資をする場合は、相場の値動きを気にする必要があります。

大きな損害が生じたのであれば、損失をストップさせるために、損切りが求められるでしょう。よって、日頃の生活が忙しい方にとって、株やFXは負担の大きい投資方法と言えます。

一方、投資型クラウドファンディングの場合、投資後は融資先企業の事業が終わるのを待つだけです。したがって、相場の値動きを気にする場面がありません。

利益も”分配金”という形で、毎月受け取ることができます。よって、投資型クラウドファンディングは、投資の知識に不安がある方でもはじめやすいサービスでしょう。

投資型クラウドファンディングのリスク

一方、投資型クラウドファンディングにおける一番のリスクは、定期預金とは異なり『元本割れの恐れがある』ことです。たとえば、貸付型の場合、融資先の企業が事業に失敗した場合は、投資していた資金をすべて失う危険性があります。

しかし、元本割れのリスクに関しては、株やFXより低いと言えるでしょう。それは、投資型クラウドファンディングが、相場の値動きに影響を受けないからです。

株やFXで大きな損害を出すのは、今回の年末年始のような市場の大きな変動によるものであることがほとんどです。しかも、株の信用取引やFXの場合は、手持ち以上の投資ができてしまいます。よって、相場が想定以上に激しく上下することで、大きな借金を抱えてしまうリスクもあります。

一方、投資型クラウドファンディングであれば、貯金や余裕資金の範囲で投資が行えます。大きく損を出したとしても、最悪資産が0になるだけです。したがって、投資型クラウドファンディングだけで借金を背負うことはありません。また、投資するファンドを投資先の会社・投資商品の種類・利回りの高低などで10~20に分散しておけば、一つのファンドで何かリスクケースが起きたとしても全資産の数%~10%程度、つまり年間の利回り内で損害を収めることも可能です。

投資型クラウドファンディングのおすすめサービス

ここまで、投資型クラウドファンディングの魅力やリスクをお伝えしました。最後は「どこの事業者によるサービスがおすすめなのか」をご紹介したいと思います。

投資型クラウドファンディングのサービスを提供する事業者の数は、年々増えています。その中でクラウドファンディング投資初心者の方におすすめの事業者は、

  • SBIソーシャルレンディング
  • CREAL(クリアル)
  • ファンディーノ

の3つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

SBIソーシャルレンディング

SBIソーシャルレンディング
SBI証券など金融サービス全般を取り扱う総合金融グループ・SBIグループのソーシャルレンディングサービス(貸付型クラウドファンディングサービス)です。担保力を重視した貸付額の設定と借手ごとの厳格な審査(たとえば、資本金5,000万円以上、直近6年間の貸し倒れ件数2件以内かつ2,000万円以内、過払い債務なし、貸金業の業歴7年以上など)を行った企業に融資を行うファンドなどを扱っています。

他サービスでの運営実績から、資産の分別管理や事業の運営などについて大切な資産を預ける上で一定の安心感があります。また、SBIグループとしてのネットワークを活用し、個人では手を出せない案件への出資ができるという点も大きな魅力の一つです。

CREAL(クリアル)


CREALは、不動産案件に特化した投資型クラウドファンディングサービスです。株式会社ブリッジ・シー・キャピタルによる開始間もないサービスながら、第1号案件の募集総額は8.8億円と非常に大きな金額で、この出だしは投資家の注目を大いに集めました。

CREALの魅力としては、まず運用終了時に損失が生じたときに、ブリッジ・シー・キャピタルが一定割合の損失を負担してくれること(優先劣後システム)でしょう。たとえば、第1号案件では「10%までの損失は運営元であるブリッジ・シー・キャピタルが負う」とされました。こうすることで、投資家は満額の返済を受けられる可能性が上がるのです。

もうひとつの経済的な魅力は、一定金額以上の投資によって受け取れる特典でしょう。たとえば、第1号案件(ホテル事業)では、5万円以上の投資で、運営会社が経営する全ホテルの「宿泊10%割引優待券」が配布されました。投資型クラウドファンディングでも、利回り以外の恩恵があるのは嬉しいですね。

また、CREALでは、案件の詳細ページで、投資先の詳しい記載があります。実際に、第1号案件では、投資先ホテルの

  • 物件名
  • 所在地
  • 外観・内装
  • 物件内の動画

などが確認できました。また、上記のほか、物件を取り巻く市場環境や物件の具体的な収支計算、投資上のリスクなど、本来は投資家が自分で手間をかけて調べなければならないようなことがきちんとサイト上に掲載されており、投資の意思決定に必要な情報が揃っているなど透明性の高さも、CREALの大きな特徴と言えるでしょう。

ファンディーノ

ファンディーノ
ファンディーノ(FUNDINNO)は、国内最大手の株式投資型クラウドファンディングサービスです。1口10万円前後の小口から、IPOやバイアウトを目指す企業の株式に投資することができ、投資後も投資先企業からのIR情報を定期的に確認することが可能です。

応募企業については、個人投資家保護の観点から、詳細な調査とリスクの洗い出しを行うなど厳正な審査を行い、その審査方針は「将来的にスケールする可能性のある会社かどうか?」「革新性はあるか?」「独自性はあるか?」といったような明確な基準に基づいています。審査過程は、公認会計士・弁護士・税理士等有識者を中心としたチームで行い、また、審査会議においては多数決ではなく、審査員全員一致でなければ通過することができないという厳しい審査を行っています。

非上場株式への投資ということでハイリスクではありますが、IPOやバイアウトを目指す成長性の高い企業に小口から投資をすることができるため、ハイリターンを目指したい方や、共感できる企業や面白そうな企業を応援してみたいという方におすすめのサービスです。

まとめ

以上、投資型クラウドファンディングの仕組みや、おすすめサービスをご紹介しました。

おさらいすると、投資型クラウドファンディングとは、投資家がインターネット上で、企業へ資金を投資し、リターンを得るサービスです。

投資型クラウドファンディングが、資産運用に人気の理由としては、

  • 5%以上の高利回りである
  • 1万円から投資ができる
  • 投資後は何もしなくてよい

の3つが挙げられます。

一方、投資型クラウドファンディングで注意しなければならない点は、『元本割れが起こり得る』ということです。ただ、投資型クラウドファンディングは、株やFXに比べて、相場変動の影響を受けません。したがって、分散投資の原則をしっかりと守って複数のファンド(理想は30ファンド)に資金を分散していれば、元本割れのリスクをある程度低く抑えることが可能です。

最後に、投資型クラウドファンディングが利用できる初心者におすすめのサービスとして、

の3つをご紹介しました。

今回解説をした内容やご紹介したサービスをもとに、クラウドファンディングという投資手法をぜひ資産運用の選択肢の一つに加えてみて下さい。

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HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチームは、ソーシャルレンディングや金融知識が豊富なメンバーがソーシャルレンディングの基礎知識から投資のポイント、他の投資手法との客観的な比較などを初心者向けにわかりやすく解説しています。/未来がもっと楽しみになる金融メディア「HEDGE GUIDE」