JASDAQに上場しているインヴァスト証券が提供する「トライオートETF」は、自動売買ロジックによってリスクを抑えたETF取引が可能な、初心者でも手軽に資産運用を行えるサービスの一つです。
そこでこの記事では、ETF投資を検討している方や、投資初心者の方向けに、トライオートETFの特徴やメリット・デメリット、評判、始め方について詳しく解説していくので、ご参考ください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
目次
- トライオートETFとは
1-1.世界中の資産に対して少額で分散投資が可能
1-2.自動取引が行える
1-3.為替手数料がかからない
1-4.半分以上のユーザーが投資初心者
1-5.預けた資金は信託保全される - トライオートETFのメリット
2-1.バリューの高い投資先に少額でも投資できる
2-2.厳選されたETF銘柄を選べる
2-3.各手数料無料
2-4.5倍までレバレッジをかけられる
2-5.投資知識がなくてもOK
2-6.都市銀行やネット銀行の多くから即時入金が可能
2-7.アプリから手軽に取引可能 - トライオートETFのデメリット
3-1.自動売買注文の手動決済は成行のみ
3-2.金利の支払いがある
3-3.市況によっては運用成績がマイナスになる - トライオートETFの評判
- トライオートETFの始め方
5-1.口座開設の方法
5-2.取引の始め方 - まとめ
1 トライオートETFとは
「トライオートETF」は、インヴァスト証券(※完全親会社のインヴァスト株式会社はJASDAQに上場)が提供しているETFの自動売買サービスです
まずは、トライオートETFの特徴を確認してみましょう。
1-1 世界中の資産に対して少額で分散投資が可能
トライオートETFでは、世界中の様々な資産に対する投資ができます。ETF(Exchange Traded Fund:上場投資信託)とは、株式などと同様に市場で取引されている投資信託(複数の資産をまとめ、投資家の資金を集めて運用される金融商品)のことで、複数銘柄・資産で構成されているため、単一資産への投資と比べてリスクを抑えた取引を行えるのが特徴です。
また、ETFではファンドの運営者が投資家から資金を集めて運用して成果を分配するため、最低投資額も少額で済み、手軽に世界中の資産に分散投資をすることができます。
1-2 自動取引が行える
トライオートETFは、インヴァスト証券が提供するロジックに基づいた自動売買システムによってETF取引を行うサービスです。システムが自動的に取引を処理してくれるため、事前にロジックを設定しておけば自動的に運用が行われます。
そのため、トライオートETFは仕事などで相場をチェックできない人や、投資の知識がない初心者の方でも手軽に資産運用を行うことができます。
1-3 為替手数料がかからない
外国の資産を購入する場合、多くは現地の通貨で購入する必要があり、運用益も現地通貨で発生するため、通常は為替手数料が発生します。しかし、トライオートETFでは円建てで取引可能なので為替手数料はかかりません。
1-4 半分以上のユーザーが投資初心者
トライオートETFのユーザーは半分以上が投資初心者なのも大きな特徴です。ユーザーの年齢層は20代〜50代の「現役世代」で9割以上ですが、20~30代で5割以上を占めるなど、仕事で忙しい人や若い世代を中心に利用されているサービスとなっています。
1-5 預けた資金は信託保全される
トライオートETFでは、投資家からの預かり資産は三井住友銀行によって信託保全(第三者が安全に預かって管理すること)が行われます。そのため、トライオートETFの運営元であるインヴァスト証券の経営が破綻した場合でも、基本的に預けている資産は投資家に返還される仕組みとなっています。
2 トライオートETFのメリット
トライオートETFの商品特性から、どのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
2-1 バリューの高い投資先に少額から投資できる
投資では、価値の高い資産ほど購入する際は相応の資金が必要となります。しかし、トライオートETFでは取引する銘柄やレバレッジによって必要額は異なるものの最低で数千円から取引が可能です。少額なので複数の資産に分散投資を行いやすいのもメリットです。
2-2 厳選されたETF銘柄を選べる
トライオートETFは、扱うことのできるETFの商品数が26種類(2020年11月時点)あります。世界中には多くのETFがありますが、その中でも厳選された米国ETF銘柄を選べるのもメリットです。
銘柄は「日経225連動型上場投資信託」「TOPIX連動型上場投資信託」のような日本株に投資するタイプや、「SPDR® S&P500® ETF」「iシェアーズ MSCI ACWI ETF」などの外国株に投資するタイプもあります。
各国の状況や業界の状況によって収益化しやすい資産は異なります。そのため、多くの資産の中から状況に合わせて取引する資産を選ぶことができるのは大きなメリットです。
2-3 各手数料無料
トライオートETFでは、システムによる自動運用により、システム利用料や両替手数料、口座開設費用、入出金費用、口座維持費用などの手数料がすべて無料になっています。
特に、自動売買システムでは市場の動きや設定によって取引の頻度が多くなることもあるため、売買手数料が無料であることは投資家にとって大きなメリットになります。
2-4 5倍のレバレッジをかけられる
トライオートETFにおけるレバレッジは一律5倍に設定されています(銘柄ごとにレバレッジを変更することはできません)。例えば1口1万円のETF銘柄を購入する場合、2,000円の証拠金を用意するだけで取引可能になり、資産が11,000円になれば、運用益もそのまま1,000円を受け取ることができます。
レバレッジがなければ収益率は10%ですが、レバレッジをかけたことで2,000円の投資額に対して50%の収益を得たことになります。このようにトライオートETFではリスクを取って、より大きなリターンを目指すことができます。
2-5 投資知識がなくてもOK
トライオートETFでは、自動売買のためのロジックが用意されているため自動的に運用できます。そのため、投資の知識がない初心者や、時間のない忙しい人でも手軽に取引を行うことができます。
また、知識のある人であれば自分用のロジックを新しく作ることも可能なほか、手動で取引を行うことも可能です。
2-6 都市銀行やネット銀行の多くから即時入金が可能
トライオートETFでは、都市銀行や大手ネット銀行から即時入金ができるようになっているため、口座の資金が足りない場合でもすぐに取引のための準備ができます。さらに即時入金の場合でも手数料は無料です。
2-7 アプリから手軽に取引可能
トライオートETFは、PC用のWebブラウザから利用できるだけでなく、スマートフォンから使えるアプリも用意されています。操作面や画面表示のカスタマイズも簡単にできるので、相場の確認や設定の調整などもアプリで手軽に行えます。
3 トライオートETFのデメリット
トライオートETFは便利な機能の多いサービスですが、次のようなデメリットや注意点もあるので、確認しておきましょう。
3-1 自動売買注文の手動決済は成行のみ
トライオートETFでは、手動で自動売買の決済を行いたい場合、注文方法は成行のみで、指値やIF注文などはできません(※手動注文の場合は成行注文、指値注文、逆指値注文などが可能)。また、取引時間外は成行決済を行えません。
3-2 金利の支払いがある
トライオートETFでは手数料は発生しないものの、保有する資産ポジションによってコストとして金利調整額の支払いが発生することがあります。金利調整額とは、資金調達コストとして1日ごとに保有しているポジション(建玉)に対して支払う金利です。
そのため、不利なポジションを持ったまま決済がされずにいると、放置している間に資産が減っていることもあります。そのため、ETF銘柄に投資する際は、金利や貸株などによる支払いの有無はよく確認しておくことが大切です。
3-3 市況によっては運用成績がマイナスになる
トライオートETFでは市況やロジックの設定によって運用成績がマイナスになる場合もあります。お任せできるとはいえ投資は自己責任となるため、運用成績は定期的にチェックし、早めの対応を心がけることが重要です。特にレバレッジ取引を行う場合は、損失が一定以上拡大するとロスカット(強制的な損切り)が執行されるため、慎重にリスク管理を行う必要があります。
4 トライオートETFの評判
以下では、実際にトライオートETFを利用しているユーザーからの意見や感想も見ていきたいと思います。サービス選びの参考にしましょう。
- 「好調な米国ETF銘柄に手軽に投資できる」
- 「海外投資なのに為替手数料がかからない」
- 「利確があるかどうかを見るのが楽しみ」
- 「相場が動かないとほとんど取引が行われない」
- 「有名投資家が公開しているロジック設定の真似をできる」
- 「自動売買なので手間もあまりかからない」
- 「トレンドを見誤ると、含み損を大量に抱える羽目になる」
※上記は全て個人の感想となります。サービスに関してご自身でもよくお調べの上、ご利用をご判断ください。
トライオートETFは証拠金取引なので、好調な米国株ETFに少額から投資できるのが大きな特徴です。
トライオートETFを使っているユーザーは、運用成績を楽しみにしているユーザーが多く、特に値動きが激しい(ボラティリティが大きい)日は利益確定を狙えるタイミングとなっています。逆に、値動きがない場合はあまり取引が行われず、相場が静かだとしばらく動きがないというケースもあります。
また、トライオートETFのユーザーの中では、ロジック設定を公開している人も多いので、初心者でも実績を上げている投資家の設定を参考にすることができます。
5 トライオートETFの始め方
以下では、トライオートETFの始め方についてご紹介します。
5-1 口座開設の方法
トライオートETFの口座開設では、「マイナンバー確認書類」と「本人確認書類」が必要です。コピーしたものを書面で提出するか、webから画像データを提出することになります。
マイナンバー確認書類は、マイナンバーカードや通知カード、マイナンバー記載の住民票などです。本人確認書類は、マイナンバーカードや運転免許証や健康保険証など、現住所が記載されているものを提出します。
書類の準備ができれば、サイトの口座開設ページで各種の約款を確認し、個人情報や投資に関係する情報を入力して開設手続きを行います。その後、インヴァスト証券側での審査が行われ、審査が通れば1~2週間ほどでマイページのログインID・初期パスワードが記載された「口座開設完了のご案内」が簡易書留・転送不要で届きます。
5-2 取引の始め方
届いた書類の情報をもとにマイページにログインします。初回ログイン時に、「お取引ツール用ログインID・パスワード」「振込入金先」の設定を行います。振込入金先は、「トライオートETF」を選びますが、間違ってトライオートFXにチェックしないよう注意する必要があります。
初期設定が終わった後は、マイページからトライオートETFの取引ツールを開きます。ツール内の「入出金・振替」メニューから入金の処理を行えば取引準備は完了です。
手動で取引をする場合、「ホーム」画面から「トレード」画面に切り替えて必要な操作を行います。自動売買を行う場合は、「ホーム」画面から「セレクト」画面に切り替えてロジックやプログラムを検索します。自動売買のロジックを作成したい場合は「ビルダー」画面に移動して設定を行います。
まとめ
インヴァスト証券のトライオートETFは、世界中の様々な資産に少額で分散投資ができるほか、自動で取引を行うシステムを利用できるサービスです。投資の知識がそれほど必要なく、忙しい人でも利用しやすいのが特徴です。
SNS上ではトライオートETFの設定について多くの情報が共有されているので、投資初心者でもプロの設定を学びながら取引を行うことも可能です。関心のある方は、評判や口コミなども参考にしながら検討してみてください。
HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム
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