たわらノーロード、各ファンドのコストや実績などを徹底比較

今回は、投資信託の商品紹介シリーズ第5回目です。アセットマネジメントOneのたわらノーロードを紹介します。

たわらシリーズは、未来を担っていく若者が少子高齢化、老後不安など未来に対する不安を抱えるなか、経済的な心配を和らげることを目的としたファンドです。信託報酬も比較的低く、つみたてNISAの対象銘柄も豊富で、長期の運用に向いています。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※この記事は2021年12月10日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
※信託報酬の表記は全て年率・税込です。

目次

  1. たわらノーロードとは
  2. たわらノーロードのメリット
  3. 株式指数をベンチマークとしたファンド
  4. 債券指数をベンチマークとしたファンド
  5. リート指数をベンチマークとしたファンド
  6. バランス型ファンド
  7. アクティブファンド
  8. 信託報酬比較
  9. まとめ

1 たわらノーロードとは

たわらノーロードは、アセットマネジメントOneが運用する購入手数料がかからないファンドのシリーズです。ラインナップは29銘柄で、インデックスファンドシリーズ27銘柄とアクティブファンド(たわらノーロードplus)の2銘柄です。

2 たわらノーロードのメリット

たわらノーロードのメリットは、すでに実績のあるマザーファンドに投資できることが挙げられます。

たわらノーロードは、ファミリーファンド方式を取っています。ファミリーファンド方式とは、投資信託の資金をまとめてマザーファンドと呼ばれる投資信託に投資し、マザーファンドで運用する方式です。マザーファンドには年金や機関投資家の資金も入っており、ファンドの多くは10年以上の運用実績があります。

3 株式指数をベンチマークとしたファンド

株式指数をベンチマークとしたたわらノーロードファンドには、日経225、TOPIX、先進国株式(為替ヘッジあり/なし)、新興国株式、全世界株式、NYダウの7銘柄があります。

先進国株式(為替ヘッジなし)の信託報酬は0.10989%とシリーズ中で最も低い水準です。

過去1年、3年ともにベンチマークの上昇率(トータルリターン)を上回ったファンドは、たわらノーロード日経225とたわらノーロードNYダウの2銘柄でした。

株式指数をベンチマークとしたファンド一覧

項目 ファンド名とベンチマーク 信託報酬(%) トータルリターン(%) 差(%)
1年 3年 1年 3年
ファンド名 たわらノーロード日経225 0.187 27.48 38.69 1.73 6.88
ベンチマーク 日経平均株価(日経225) 25.75 31.81
ファンド名 たわらノーロードTOPIX 0.187 29.14 29.68 -0.24 -0.77
ベンチマーク 東証株価指数(TOPIX) 29.38 30.45
ファンド名 たわらノーロード先進国株式(為替ヘッジなし) 0.10989 53.11 71.57 -0.64 -2.2
ベンチマーク MSCIコクサイ・インデックス(ヘッジなし) 53.75 73.77
ファンド名 たわらノーロード先進国株式(為替ヘッジあり) 0.22 39.59 64.32 -0.56 -2.09
ベンチマーク MSCIコクサイ・インデックス(ヘッジあり) 40.15 66.41
ファンド名 たわらノーロードNYダウ 0.2475 47.66 51.56 2.01 7.4
ベンチマーク ダウ30種平均 45.65 44.16
ファンド名 たわらノーロード新興国株式 0.374 24.99 39.88 -1.75 -8.07
ベンチマーク MSCIエマージング・マーケット・インデックス 26.74 47.95
ファンド名 たわらノーロード全世界株式 0.132 47.74 -0.69
ベンチマーク MSCIオールカントリー・ワールド・インデックス 48.43

※基準日:2021年10月29日

4 債券指数をベンチマークとしたファンド

債券指数をベンチマークとしたファンドは、国内債券、先進国債券(為替ヘッジあり/なし)の3銘柄です。

先進国株式(為替ヘッジなし)は、円安が進んだため、トータルリターンが他の2銘柄より高い結果でした。債券指数をベンチマークとした3銘柄の運用成績はベンチマークを下回っています。歴史的な低金利を背景に信託報酬が運用成績の足を引っ張ってしまったようです。

債券指数をベンチマークとしたファンド一覧

項目 ファンド名とベンチマーク 信託報酬(%) トータルリターン(%) 差(%)
1年 3年 1年 3年
ファンド名 たわらノーロード国内債券 0.154 -0.19 1.34 -0.21 -0.52
ベンチマーク NOMURA-BPI総合 0.02 1.86
ファンド名 たわらノーロード先進国債券(為替ヘッジなし) 0.187 6.25 15.24 -0.32 -0.65
ベンチマーク FTSE世界国債インデックス(為替ヘッジなし) 6.57 15.89
ファンド名 たわらノーロード先進国債券(為替ヘッジあり) 0.22 -3.39 8.74 -0.29 -1.44
ベンチマーク FTSE世界国債インデックス(為替ヘッジあり) -3.1 10.18

※基準日:2021年10月29日

5 リート指数をベンチマークとしたファンド

リート指数をベンチマークとしたファンドは、3銘柄です。信託報酬は国内リートファンドが最も安い0.275%です。トータルリターンはいずれの銘柄も指数の上昇率を下回っています。

リート指数をベンチマークとしたファンド一覧

項目 ファンド名とベンチマーク 信託報酬(%) トータルリターン(%) 差(%)
1年 3年 1年 3年
ファンド名 たわらノーロード国内リート 0.275 32.37 32.83 -0.32 -1.88
ベンチマーク 東証REIT指数 32.69 34.71
ファンド名 たわらノーロード先進国リート 0.297 60.44 37.42 -2.16 -4.59
ベンチマーク S&P先進国REITインデックス 62.6 42.01
ファンド名 たわらノーロード先進国リート(為替ヘッジあり) 0.385 45.5 31.34 -2.11 -3.89
ベンチマーク S&P先進国REITインデックス(為替ヘッジあり) 47.61 35.23

※基準日:2021年10月29日

6 バランス型ファンド

バランス型ファンドは、1つの銘柄で国内外の株式、債券、リートに分散投資できるファンドです。たわらノーロードシリーズのバランス型には、①バランス、②最適化バランス、③スマートグローバルバランスの3種類があり、投資家のリスク許容度に応じたファンドが用意されています。

リスクが高い積極型は株式の配分が高く、一方、リスクを抑えた保守型は、国内債券の比率が高まります。

バランスと最適化バランスのファンドは、つみたてNISAの対象です。信託報酬はバランスシリーズが最も低く設定され、最も低い8資産均等型は0.154%です。

バランス型ファンド一覧

ファンド名 信託報酬(%) トータルリターン(%)
1年 3年
★たわらノーロードバランス8資産均等型 0.154 25.36 33.49
★たわらノーロードバランス(堅実型) 0.242 6.15 15.50
★たわらノーロードバランス(標準型) 0.242 18.37 30.39
★たわらノーロードバランス(積極型) 0.242 32.32 43.05
★たわらノーロード最適化バランス(保守型) 0.55 0.44 5.69
★たわらノーロード最適化バランス(安定型) 0.55 8.69 16.06
★たわらノーロード最低化バランス(安全成長型) 0.55 13.90 20.94
★たわらノーロード最適化バランス(成長型) 0.55 22.63 29.38
★たわらノーロード最適化バランス(積極型) 0.55 31.1 36.69
たわらノーロードスマートグローバルバランス(保守型) 0.545 1.95 8.39
たわらノーロードスマートグローバルバランス(安定型) 0.545 9.12 17.00
たわらノーロードスマートグローバルバランス(安定成長型) 0.545 17.54 26.03
たわらノーロードスマートグローバルバランス(成長型) 0.545 26.17 34.74
たわらノーロードスマートグローバルバランス(積極型) 0.545 35.58 44.54

※基準日:2021年10月29日
※★はつみたてNISAの対象

7 アクティブファンド

アクティブファンドには、たわらノーロードプラスというシリーズがあります。2021年12月12日時点では、国内株式高配当最小分散戦略と新興国株式低ボラティリティ高配当戦略の2銘柄です。

アクティブファンドのため、信託報酬が他のファンドより高く設定されています。解約時には、信託財産留保額(基準価額に対して数%)が解約金額から差し引かれます。

たわらノーロードプラス

ファンド名 信託報酬(%) 信託財産留保額(%) トータルリターン(%)
1年 3年
国内株式高配当最小分散戦略 0.77 0.1 24.17 6.71
新興国株式低ボラティリティ高配当戦略 0.99 0.3 27.26 15.50

※基準日:2021年10月29日

8 信託報酬比較

同じインデックスをベンチマークとした他社のインデックスファンドの信託報酬と純資産額を比較しました。下表のように、たわらノーロードの信託報酬は、比較的低めに設定されていることがわかります。

ベンチマーク:日経225

ファンド名 信託報酬(年率%) 純資産額(億円)
たわらノーロ-ド 0.187 557.75
iFree日経インデックス 0.154 281.88
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) 0.154 185.53
ニッセイ日経225インデックスファンド 0.275 1,995.32
三井住友日経225インデックスオープン 0.407 86.08

ベンチマーク:東証JREIT

ファンド名 信託報酬(年率%) 純資産額(億円)
たわらノーロード 国内リート 0.275 111.24
eMAXIS Slim 国内リートインデックス 0.187 88.84
ニッセイJリートインデックスファンド 0.44 154.43
三井住友AM-SMTJ-REITインデックスオープン 0.44 345.59
日興-インデックファンド Jリート 0.715 234.62
iFree J-REITインデックス 0.319 164.37

ベンチマーク:MSCIコクサイ

ファンド名 信託報酬(%) 純資産額(億円)
たわらノーロード 先進国株式(為替ヘッジなし) 0.10989 1,583.43
たわらノーロード 先進国株式(為替ヘッジあり) 0.22 156.23
iFree外国株式インデックス(為替ヘッジなし) 0.209 166.98
iFree外国株式インデックス(為替ヘッジあり) 0.209 46.85
ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.1023 3,522.27
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 0.1023 2,779.99

まとめ

今回は、たわらノーロードシリーズについて解説しました。このシリーズは、日本を代表する運用会社の一社であるアセットマネジメントOneが運用を担当します。

信託報酬は低めで人気が高く、バランス型の銘柄が豊富なファンドです。たわらノーロードで最も純資産が積み上がっているファンドは、純資産額1,583億円のたわらノーロード先進国株式(為替ヘッジなし)です。過去の運用成績では、たわらノーロード日経225とたわらノーロードNYダウがベンチマークを上回る好成績です。

投資信託は他にも様々な種類があるため、信託報酬や過去の成績などを比較し、運用目的にあったファンドを決めていきましょう。

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藤井 理

藤井 理

大学3年から株式投資を始め、投資歴は35年以上。スタンスは割安銘柄の長期投資。目先の利益は追わず企業成長ともに株価の上昇を楽しむ投資スタイル。保有株には30倍に成長した銘柄も。
大学を卒業後、証券会社のトレーディング部門に配属。転換社債は国内、国外の国債や社債、仕組み債の組成等を経験。その後、クレジット関連のストラテジストとして債券、クレジットを中心に機関投資家向けにレポートを配信。証券アナリスト協会検定会員、国際公認投資アナリスト、AFP、内部管理責任者。