楽天証券のつみたてNISA、評判は?メリットや注意点、注目銘柄も

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楽天証券は、楽天グループのネット証券会社です。つみたてNISA口座の開設数は、51万6,988口座(2020年3月末時点)と多くの人が楽天証券のつみたてNISAを利用しています。

つみたてNISAは別名で少額投資非課税制度と呼ばれています。楽天証券の場合、毎月・毎日などの積立頻度を選択し、100円から投資することが可能です。

少額投資からスタートできるため、これまで投資経験のない方でも利用のハードルは低く感じられるでしょう。しかし、「楽天証券のつみたてNISAの特徴が把握できない」「そもそもメリットとかデメリットは?」といった声も少なからず聞かれます。

そこで、今回は、楽天証券でつみたてNISAを利用する際の特徴やメリット・注意点をまとめました。また、注目の銘柄についても詳しく解説します。楽天証券でつみたてNISAを始める際の参考にしてください。

目次

  1. 楽天証券とは
  2. 楽天証券のつみたてNISAの特徴やメリット
    2-1.楽天スーパーポイントが貯まる・使える
    2-2.100円から積み立て可能
    2-3.積み立て頻度が毎月・毎日から選べる
    2-4.商品本数が多い
    2-5.マネーブリッジで楽天銀行の普通預金金利が0.1%になる
  3. 楽天証券でつみたてNISAを利用する場合の注意点
  4. 楽天証券のつみたてNISA注目銘柄
    4-1.楽天・全世界株式インデックス・ファンド
    4-2.楽天・全米株式インデックス・ファンド
    4-3.eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
  5. まとめ

1.楽天証券とは

楽天証券

運営企業 楽天証券
サービス名 つみたてNISA
代表者 代表取締役社長 楠 雄治
住所 東京都世田谷区玉川 1-14-1
設立年月 1999年(平成11年)3月24日
資本金(資本余剰金含む) 7,495百万円(2019年12月31日現在)
従業員数 480名(2019年12月31日現在)
登録番号 関東財務局長(金商)第195号
事業内容 金融商品取引業者
上場有無 非上場
つみたてNISA口座開設数 51万6,988口座
口座管理手数料 無料
最低投資額 100円
自動つみたて金額 100円単位
取り扱い商品本数 158本
取り扱い金融商品 指定インデックス投資信託
指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託等)
(上場株式投資信託(ETF)対象外)
つみたて頻度の種類 毎月・毎日
ポイント 楽天スーパーポイントまたは楽天証券ポイントコースのいずれかを貯める・投資に利用できる

楽天証券は、1999年に設立された証券会社です。楽天市場など多くのサービスを展開している楽天グループに属しています。

つみたてNISAの口座開設数も51万6,988口座と、2020年3月末時点で前年同期比2倍と順調に利用者が増えています。また、利用者は30代以下の若年層が多く、投資経験者だけでなく、投資初心者にも支持されている証券会社です。

2.楽天証券のつみたてNISAの特徴やメリット

ここでは、楽天証券のつみたてNISAや特徴やメリットについて触れて行きます。つみたてNISAをスタートする際の参考にしてください。

2-1.楽天スーパーポイントが貯まる・使える

楽天証券でつみたてNISAを利用すると、楽天スーパーポイントを貯められます。楽天スーパーポイントを貯めるためには、以下のような条件があるので確認しておきましょう。

貯める方法 貯まるポイントの量
楽天カードクレジット決済 100円につき1ポイント
楽天銀行と提携させる「マネーブリッジ」&「楽天銀行ハッピープログラム」の申し込み 投資信託残高10万円ごとに4ポイント
投資信託資産形成ポイント 投資信託残高50万円以上で、残高に応じてポイント

つみたてNISAで資産形成しつつポイントを貯め、さらに貯まった楽天スーパーポイントを投資に利用できます。楽天グループの他のサービスと容易に連携できるため、カードや銀行口座など自分の使用しやすいサービスを使って投資を行えます。

加えて貯まったポイントは投資以外にも使用できる点もメリットだといえます。例えば、楽天市場のショッピングなどにも使用可能です。

2-2.100円からつみたて可能

楽天証券でつみたてNISAに投資する場合、月100円からの積み立てが可能です。無理のない金額から始められるため、投資初心者でもスタートしやすいといえます。

加えて、積み立てられる金額は年間で40万円までであるため、月間では33,333円が限度額となっています。自分の経済状況に合わせて投資が可能な点が大きなメリットです。

2-3.積み立て頻度が毎月・毎日から選べる

楽天証券のつみたてNISAのつみたて頻度は2種類あり、毎月・毎日から選べます。投資を行う場合、市場の変動は初心者から経験者まで気になるものです。しかし、積立投資では自分の好きなスパンで継続的に購入することになるため、市場変動のリスクを軽減することが可能です。

デイトレードなどの短期的な投資では、市場の動向により強く結果に影響がでます。しかし、長期的な投資が前提であるつみたてNISAでは、継続的に積立購入を行うことによって市場動向に左右されにくい投資を行うことが可能になります。

ただし、クレジットカード決済の場合、つみたてNISAの毎日積み立ては利用できないため注意が必要です。自分にあった積み立て頻度を選択しましょう。

2-4.商品本数が多い

楽天証券で取り扱っているつみたてNISAの銘柄は、2020年6月時点で158本です。つみたてNISAの全銘柄は181本のため、そのほとんどを網羅しているといえます。ちなみに、指標に従った資産運用を行うインデックス投信は144本、高リターンを狙うアクティブ投信は14本の取り扱いです。

種類が多いほど商品の選択肢が広がるため、より自分に合った銘柄が購入できます。例えば、国内と海外株式を中心に投資するなど自分の意向に合わせた資産運用が可能です。

2-5.マネーブリッジで楽天銀行の普通預金金利が0.1%になる

楽天証券の口座と楽天銀行の口座を連携させる「マネーブリッジ」を利用すれば、楽天銀行の普通預金の金利が通常の0.02%の5倍となる0.1%となります。マネーブリッジの申し込みに料金はかからないため、楽天証券で口座開設する際は楽天銀行の口座との紐づけがおすすめです。

マネーブリッジのサービスは、金利優遇以外に下記の5つのサービスがあります。

  • 自動入出金
  • 残高表示サービス
  • ハッピープログラム
  • 投資あんしんサービス
  • らくらく入出金

この中でも投資安心サービスは、楽天口座と連携することで、預かり金の不足などの急な事態であっても証券口座に対して自動的に振替が可能です。金利以外にもメリットがあるため、利用を検討してみても良いでしょう。

3.楽天証券でつみたてNISAを利用する場合の注意点

楽天証券でつみたてNISAを利用する場合の注意点には、以下の2点があります。

  • つみたてNISA用のアプリがない
  • ETF(上場投資信託)は取り扱っていない

楽天証券のアプリには株価や指標を表示できる「iSPEED」があります。数あるアプリの中でもチャートが見やすいと評判のアプリです。しかし、つみたてNISAには対応していません。スマホでチェックする場合には、Webサイトからアクセスしましょう。

また、楽天証券のつみたてNISAでは、ETF(上場投資信託)の取り扱いはありません。ETFで購入したい銘柄がある場合は注意しましょう。

4.楽天証券のつみたてNISA注目銘柄

楽天証券で購入できるつみたてNISAの注目銘柄について解説します。どのような銘柄が人気で、どんな特徴があるかを把握してみましょう。

楽天証券の公式サイトで発表されている2020年5月1日~2020年5月30日の「つみたて設定件数人気ランキング」の中から、注目銘柄を解説します(2020年6月1日時点の情報にて調査)。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

4-1.楽天・全世界株式インデックス・ファンド

信託報酬 純資産総額 基準価額 銘柄の種類 委託会社
0.212% 391.99 億円 10,221 円 指定インデックス投資信託 楽天投信投資顧問

楽天証券で購入できる全世界株式インデックスファンドです。構成銘柄は日本を含む先進国や中国・インドといった新興国などの株式8,000銘柄です。投資する国に偏りが出ないため、比較的分散した資産運用が可能です。

4-2.楽天・全米株式インデックス・ファンド

信託報酬 純資産総額 基準価額 銘柄の種類 委託会社
0.162% 1,026.04億円 11,692円 指定インデックス投資信託 楽天投信投資顧問

米国株式市場の動きをとらえるインデックスファンドです。米国株の多くをカバーできる4,000銘柄に対応しています。MicrosoftやAppleなど米国を代表する企業の株式を組み入れています。そのため、バランスよくアメリカに投資したい方に向いている銘柄です。

4-3.eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

信託報酬 純資産総額 基準価額 銘柄の種類 委託会社
0.154% 517.12億円 10,518円 指定インデックス投資信託 三菱UFJ国際投信

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、日本を含む全世界の株式に連動しています。国内株式・先進国株式・新興国株式・国内債券・先進国債権・新興国債権・国内リート・先進国リートの8つ、12.5%ずつの構成です。株式だけでなく、公社債や不動産投資信託証券(リート)もカバーしたい人に向いているといえます。

まとめ

楽天証券では100円から手軽に投資できるため、つみたてNISAの利用に対するハードルは低く感じられるでしょう。

楽天ユーザーに嬉しいポイントサービスや金利アップのキャンペーンもあります。つみたてNISAで資産運用するだけでなく、楽天内のサービスと合わせて利用すればより大きなメリットを感じられます。

アプリや取り扱い銘柄などの注意点なども把握したうえで、楽天証券でつみたてNISAの利用を検討すると良いでしょう。

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鈴原 千景

Webライター。内容として、わかりやすくを心掛けながら金融、不動産関係・ふるさと納税の記事を多く執筆している。日本株・米国株、投資信託、仮想通貨、ロボアドバイザーを運用中。