長期的な積立投資を支援するための非課税制度「つみたてNISA」を利用すれば、投資の利益に対する税金が非課税となり、資産運用を考える方にとってはメリットの大きいサービスです。
ですが、実際に始めるとなると、どの銘柄を選べばいいのかわからないということも多いものです。そこで今回は、楽天証券で取り扱うつみたてNISAに適した銘柄をピックアップして紹介しますので、ご参考にしてください。
目次
- つみたてNISAの銘柄選びの2つのポイント
1-1.複数の国・資産に分散投資できる銘柄を選ぶこと
1-2.信託報酬が低い銘柄を選ぶこと - 楽天証券のつみたてNISAに向く銘柄
2-1.楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)
2-2.eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
2-3.ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) - 楽天証券でつみたてNISAを始める手順
- 楽天証券でのつみたてNISAを始めると受けられる特典
4-1.NISA金融機関変更でポイントプレゼントキャンペーン - まとめ
1.つみたてNISAの銘柄選びの2つのポイント
つみたてNISAを始める場合は、銘柄選びのポイントを押さえておくことが大切です。なぜなら、つみたてNISAで選択した銘柄は、簡単には変更できないためです。
そのため、どのような銘柄を選ぶべきなのかをしっかり理解しておかなくてはなりません。具体的には、以下の2つのポイントが主な検討要素となります。
- 複数の国・資産に分散投資できる銘柄を選ぶこと
- 信託報酬が低い銘柄を選ぶこと
それぞれの理由について詳しく解説していきます。
1-1.複数の国・資産に分散投資できる銘柄を選ぶこと
つみたてNISAの銘柄選びにおける1つめのポイントは、複数の国・資産に分散投資できる銘柄を選ぶ、ということです。分散投資というのは、投資対象を分散して多様化させることをいいます。
もし、1つの金融資産に資金を集中して投資をした場合、運用がうまくいかないとその影響が資金全体に及んでしまうことになります。しかし、値動きが異なる複数の金融資産に分散投資をしておけば、価格変動のリスクを軽減できるので、中長期的に利益が発生しやすくなるのです。
ちなみに、分散投資には以下のような方法があります。
- 投資対象の地域を分散する(日本、海外、新興国、先進国など)
- 投資対象の商品を分散する(株式、債券、投資信託など)
- 投資対象の通貨を分散する(日本円、米ドル、豪ドル、トルコリラなど)
- 投資対象の時間を分散する(定期的に積み立てる投資など)
つみたてNISAでは、定期的に積立投資を行うのが基本であるため、「時間の分散」を期待することができます。そこで、投資をする地域や商品などを分散することで、分散投資の効果をさらに高めることができます。
複数の国や資産(=商品)に資金を分散しておけば、それぞれの社会情勢や経済事情への依存が少なくなるので、価格の上下を抑えて資産を運用しやすくなります。
そのため、複数もしくは多数の国や資産に分散投資ができるファンドや、分散投資のために複数のファンドを組み合わせて購入することが大切になるのです。
1-2.信託報酬が低い銘柄を選ぶこと
つみたてNISAの銘柄選びにおける2つめのポイントは、信託報酬が低い銘柄を選ぶ、ということです。つみたてNISAは長期投資が前提となり、発生するコストの少しの差が、将来的に大きな差となるためです。
つみたてNISAで購入可能な投資信託は、以下のいずれかの方法によって運用されます。
- インデックス運用
- アクティブ運用
インデックス運用とは、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などのようなインデックス(=指数)に連動した値動きとなるように運用することをいいます。一方、アクティブ運用とは、それらの指数よりも値上がりするように運用することをいいます。
どちらの運用方法にもメリット・デメリットがありますが、信託報酬を比較した場合はインデックス運用のほうが低く設定されています。
そのため、つみたてNISAではインデックス運用の投資信託を選択し、そのなかでも信託報酬が低い銘柄を選ぶことで、発生するコストを最小限に抑えることができるのです。
2.楽天証券のつみたてNISAに向く銘柄
それでは、楽天証券のつみたてNISAに適した銘柄を紹介していきます。
今回は先述したように、複数の国や資産に分散投資ができ、信託報酬が低く設定されている以下の銘柄を紹介します。
- 楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
- ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
つみたてNISAの銘柄選びの参考にしてみてください。
※2020年11月時点の情報をもとに執筆しています。ファンドの最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
2-1.楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)
上場投資信託(ETF)と投資信託証券へ投資をすることで、実質的に日本・海外の株式と投資適格債券に分散投資ができるファンドです。
大型株から小型株まで約8,000銘柄を網羅し、全世界の株式市場の動向を表す指数である「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」をベンチマークとし、それに連動することを目指して運用されます。
資産の投資配分は全世界株式が70%、投資適格債券が30%となっているため、積極的に資産運用がしたい方に向いている銘柄といえます。信託報酬は年率0.132%と低く設定されています。
2-2.eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
複数のマザーファンドへの投資を通じて、実質的に日本・先進国・新興国の株式と債券、国内REIT、海外REITに分散投資ができるファンドです。
それぞれのマザーファンドがインデックス運用されていることに加え、それぞれの指数を均等比率で組み合わせた合成ベンチマークに連動する成果を目指して運用されます。
8種類の資産に対して、それぞれ均等に資産を配分して投資を行うため、バランスよく分散投資がしたい方に向いている銘柄です。信託報酬も年率0.154%に設定されており、コストを抑えて運用できます。
2-3.ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
国内・海外の株式と債券から構成される4つのインデックスファンドに対して、25%ずつ均等に分散投資をするファンドです。各ファンドの指数を組み合わせた合成ベンチマークに連動することを目指して運用されます。
4つの資産に均等に投資をすることに加え、投資対象を国内と先進国の株式・債券に限定するなど、シンプルな資産構成になっているのが特徴です。信託報酬も年率0.154%に設定されているので、これからつみたてNISAを始める初心者の方でも取り組みやすいファンドといえます。
3.楽天証券でつみたてNISAを始める手順
楽天証券でつみたてNISAを始める場合は、総合取引口座と(つみたて)NISA口座の開設が必要になります。
現状、楽天証券の総合取引口座を開設していない場合、または総合取引口座は開設しているがNISA口座を開設していない場合は、楽天証券のホームページからオンラインで開設申し込みを行うか、郵送で開設申し込みを行いましょう。
申し込み後の審査に通過できれば、NISA口座を開設でき、つみたてNISAを始めることができます。なお、申し込みの際にはマイナンバーを提出する必要があるため、事前に準備しておきましょう。
一方、他の証券会社で開設しているNISA口座を楽天証券に変更する場合、または楽天証券の一般NISA口座をつみたてNISA口座に変更する場合は、必要書類を請求したうえで、郵送での手続きが必要になります。
詳しくは、楽天証券のホームページを確認してください。
4.楽天証券でのつみたてNISAを始めると受けられる特典
楽天証券では、楽天証券でつみたてNISAを始める方が特典を受けられるキャンペーンを実施しています。
こちらもあわせて紹介しますので、チェックしてみてください。
4-1.NISA金融機関変更でポイントプレゼントキャンペーン
楽天証券では、NISA口座を他社から楽天証券に変更することで2,000ポイントが当たるキャンペーンを実施しています。
2020年10月1日~2021年2月15日の間に、他社で開設しているNISA口座(つみたてNISA・一般NISA)を楽天証券のNISA口座に変更した場合、抽選で1,000名に楽天証券ポイント2,000ポイントがプレゼントされます。
ポイントは、2021年3月下旬に付与されます。また、楽天証券ポイントは1:1で楽天ポイントに交換することも可能です。
ただし、このキャンペーンにはエントリーが必要なため注意が必要です。さらに、実際の変更手続きには書類到着から約2週間かかるため、必要書類はできるだけ早く返送するようにしましょう。
まとめ
今回は楽天証券のつみたてNISAでおすすめの銘柄を3つ紹介しました。つみたてNISAでは、複数の国や資産に分散投資ができて、コストが低く設定されている銘柄を選ぶことが大切です。
今回紹介した以外にも、楽天証券ではさまざまな銘柄を取り扱っていますので、自分に合った銘柄を選択するようにしてください。
山本 将弘
最新記事 by 山本 将弘 (全て見る)
- COZUCHI(コヅチ)で不動産投資、メリット・デメリットは?他社比較も - 2024年11月5日
- CREAL(クリアル)の評判・口コミ・実績は?メリット・デメリット、利回りも - 2024年11月5日
- 不動産クラウドファンディングの市場規模は?件数・出資額や成功事例も - 2024年9月9日
- 金(ゴールド)投資信託のメリット・デメリットは?購入可能な証券会社も - 2024年5月27日
- 株初心者が知っておきたい売り板・買い板の見方、板を分析するメリットも - 2024年5月27日