楽天証券で人気の投資信託10本は?手数料や運用成績を比較

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投資信託は、少額から購入でき、様々な資産に分散投資できる金融商品です。金融庁によると、2021年3月時点の投資信託の累計買付額は1年で2.4倍増となり、資産運用を行う人が急増しています。

そこでこの記事では、楽天証券で購入できる投資信託の成績、手数料、ファンドの特徴をご紹介します。長期投資や積立投資に向いた銘柄を知りたい方、低コストで運用したい方は参考にしてみてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※本記事は2021年12月14日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。
※信託報酬の表記は全て年率・税込です。

目次

  1. 楽天証券の特徴
  2. 楽天証券で人気の投資信託10本
    2-1.eMAXIS Slim 米国株(S&P500)
    2-2.楽天・全米株式インデックス・ファンド
    2-3.eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
    2-4.楽天・全世界株式インデックス・ファンド
    2-5.ニッセイ外国株式インデックスファンド
    2-6.eMAXIS NASDAQ100インデックス
    2-7.eMAXIS Slim 全世界株式(日本を除く)
    2-8.eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
    2-9.楽天レバレッジNASDAQ-100
    2-10.楽天日本株4.3倍ブル
  3. 楽天証券で投資信託を始める方法・手順
  4. まとめ

1 楽天証券の特徴

楽天証券は、楽天グループ傘下の証券会社です。オンライン取引専門のサービスを展開しており、高い顧客満足度のもと、総合証券取引口座数ではSBI証券を抜いて700万口座を達成し国内1位となっています。

楽天証券の特徴は、買付手数料無料(投資信託)、豊富な金融商品、ポイント投資など包括的なサービスを受けられる点です。特に投資信託の買付手数料は無料なので、申込金額全額を投資資金として活用できるのも強みです。

さらに、投資信託の取扱い本数も以下の通り業界最多水準となっているため、幅広い銘柄の中から各利用者の投資目的に合った商品を選ぶことが可能です。

証券会社 投資信託の取扱い本数
楽天証券 2,667本
SBI証券 2,636本
松井証券 1,572本
auカブコム証券 1,498本
マネックス証券 1,235本
野村證券 1,127本
SMBC日興証券 1,130本

※2021年12月時点

このほか、楽天証券では、楽天グループのサービスと連携することもでき、楽天グループを利用して貯まったポイントを使用して投資信託を購入できる点もメリットです。また、楽天クレジットカードを使った投資信託の積立購入や、投資信託の保有残高に応じて楽天ポイントを貰えるので、ポイントを貯めながら資産運用することが可能です。

2 楽天証券で人気の投資信託10本

楽天証券では、低コストな信託報酬、継続的なリターン、高い流動性など長期運用・積立投資に欠かせない要素の揃ったファンドを購入可能です。一部、長期運用に向かないレバレッジ型のファンドも購入上位銘柄となっているので、リスクや用途も踏まえて、ご紹介していきます。

2-1 eMAXIS Slim 米国株(S&P500)

「eMAXIS Slim 米国株(S&P500)」は、「米国の代表的な株価指数である「S&P500指数」に連動することを目指すインデックスファンドです。米国の主要500銘柄を時価総額加重平均したもので、組み入れ銘柄上位には、アップル、マイクロソフト、アマゾンなどがあるほか、市場時価総額の約80%を網羅しており、米国株式に広く分散投資されている点が特徴です。

また、信託報酬は0.0968%と低コストで、純資産額は8,750.36億円と流動性も高く、過去3年のトータルリターンは22.02%の高パフォーマンスを記録しています。そのため、長期運用に向いているほか、積立投資にも適したファンドとなっています。

2-2 楽天・全米株式インデックス・ファンド

「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は、「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」に連動することを目指して運用されるインデックスファンドです。

主要投資対象は、「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」となっているため、この銘柄を購入するだけで、アップル、マイクロソフト、アマゾンなどの大型株のみならず、中小型株を含めた約4,000銘柄を網羅することが可能です。

そのため、米国株式全体をカバーするのと同様の分散効果を見込めるほか、信託報酬は0.162%と最安水準です。また、過去3年のトータルリターンは21.73%と、幅広く分散されたファンドの中でも高いパフォーマンスを記録しています。

2-3 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」に連動することを目指すインデックスファンドです。

投資対象国は、米国、日本、イギリス、フランスなどの先進国・地域23カ国と中国、台湾、韓国、インドなどの新興国・地域27カ国の合計50カ国です。同ファンドを1本購入すれば国際分散投資が可能になるので、少額で始めたい方や初心者の方にも適したファンドになっています。

一方、信託報酬は0.1144%とeMAXISシリーズならではの低コストも特徴です。また、過去3年のトータルリターンも18.06%と継続的なパフォーマンスを期待できるので、長期運用や積立投資を行いたい方にも向いています。

2-4 楽天・全世界株式インデックス・ファンド

「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は、「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。

主要投資対象は、「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」となっているため、先進国・新興国の株式市場に幅広く分散投資でき、約8,800銘柄を網羅することができます。

また、信託報酬0.212%、過去3年間のトータルリターン17.45%となっており、今後も継続的なパフォーマンスを期待できるiDeCoやNISAなどの長期運用に適したファンドです。

2-5 ニッセイ外国株式インデックスファンド

「ニッセイ外国株式インデックスファンド」は、「MSCIコクサイ・インデックス」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。

主要投資対象国は、米国、イギリス、フランス、スイス、カナダ、オーストラリアなど、日本を除く主要先進国に分散投資しています。業種別比率についても一部のセクターに偏ることなく、バランスの取れた比率配分となっているため、このファンドに投資すると、国際分散投資を行いながら、先進国の経済成長に伴う恩恵を受けられます。

信託報酬は0.1023%と低コストなほか、純資産規模は先進国株式に投資するファンドの中で最大規模となる3615億2500万円なので高い流動性も特徴です。さらに、過去3年のトータルリターンは19.85%と高く、総合的なバランスの取れたファンドです。

2-6 eMAXIS NASDAQ100インデックス

「eMAXIS NASDAQ100インデックス」は、「NASDAQ100指数」に連動する運用成果を目指すインデックスファンドです。

NASDAQ100指数は、米国のナスダック市場に上場する金融セクターを除く、流動性および時価総額の大きい上位100銘柄で構成されており、例えばマイクロソフト、アップル、アルファベット(グーグル親会社)などのハイテク企業比重の高い指数として知られています。

この銘柄は、eMAXIS Slim 米国株(S&P500)ほど広く分散されていないものの、大型株やハイテク株特有の高リターンを期待できるのが特徴です。一方、信託報酬は0.44%と中程度のコスト率になっています。

なお、「eMAXIS NASDAQ100インデックス」はローンチされて間もないため、中長期のデータはないものの、過去6カ月のトータルリターンは43.87%とハイパフォーマンスを記録しており、今後の運用成績にも注目できる銘柄です。

2-7 eMAXIS Slim 全世界株式(日本を除く)

eMAXIS Slim 全世界株式(日本を除く)は、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(日本を除く)」をベンチマークに運用しているファンドです。

投資対象国は、米国やイギリス、フランス、カナダ、ドイツなどの先進国・地域22カ国と中国、台湾、韓国、インド、ブラジルなどの新興国・地域27カ国の合計49カ国に国際分散投資しています。国別割合は、先進国株86.1%、新興国株13.9%となっており、先進国と新興国の経済成長に伴う恩恵をバランス良く享受できるのが特徴です。

一方、信託報酬は0.1144%と低コストなほか、過去3年のトータルリターンは18.63%と順調に成果を上げているので、今後も継続的なパフォーマンスを期待できます。

2-8 eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」は、「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。中国や台湾、韓国、インド、ブラジルなど、急成長の期待できる新興国27カ国および約1,300銘柄に幅広く投資できるのが特徴です。

新興国株は割安で放置されている場合も多いのですが、注目されるフェーズでは先進国株のパフォーマンスを上回ることもあり、長期的に大きな成長を期待できます。

一方、信託報酬は0.187%と低コストで、過去3年のトータルリターンは10.57%なのでパフォーマンスも良好です。新興国株への分散投資を考えている方や、短期的なリターンを求めたい方にも適したファンドです。

2-9 楽天レバレッジNASDAQ-100

「楽天レバレッジNASDAQ-100」は、NASDAQ100指数の値動きに対して、概ね2倍程度となることを目指したレバレッジ型ファンドです。

NASDAQ100指数が1%上昇すると、このファンドは約2%上昇し、NASDAQ100指数が1%下落すれば、このファンドは約2%下落するのがレバレッジ型ファンドの特徴です。レバレッジ型ファンドは、長期運用や積立投資には向かないものの、一部の余剰資金で行う短期運用目的のトレードに適しています。

一方、信託報酬は0.77%と他のインデックスファンドより割高なので、保有する際は留意しましょう。

2-10 楽天日本株4.3倍ブル

「楽天日本株4.3倍ブル」は、日本の株価指数の値動きに対して、概ね4.3倍程度となることを目指したファンドです。日本の株価指数が1%上昇すると、このファンドは約4.3%上昇し、日本の株価指数が1%下落すると、このファンドは約4.3%下落する仕組みになっています。

なお、「概ね4.3%」はあくまで目標なので、正確な調整が行われないリスクもあります。そのため、一部の余剰資金における短期投資に適した金融商品です。

また、信託報酬は1.243%とファンドの仕組み上、割高に設定されています。過去3年のトータルリターンは17.17%です。

3 楽天証券で投資信託を始める方法・手順

総合証券取引口座を持っていない場合、最初に口座開設を行う必要があります。口座開設の手順は、楽天証券の「口座開設」ページからメールアドレス登録を行い、次に本人確認書類の提出、個人情報の入力をします。

翌営業日にログインIDが発行されるので、総合証券取引口座にログインできるようになります。総合証券取引口座にログイン後、初期設定でマイナンバーの提出を行うと、口座開設の手続きは完了です。

口座開設後は入金を行います。入金方法は、提携銀行のネット口座から入金する「リアルタイム入金」もしくは、「通常入金」から選択できます。

入金の完了後、金額に応じて投資信託を購入できるようになります。総合証券ページにある「投資信託」から購入するファンド名を入力すると、購入手続きページが表示されます。

投資信託の買付方法は、好きなタイミングと指定した金額で購入できる「スポット購入」、決まったタイミングで自動買付けを行う「積立注文」があり、自分に合った方法を選択することができます。

まとめ

楽天証券の投資信託サービスは、購入手数料無料で国際分散投資が可能なほか、銘柄数も豊富なので自分に合ったファンドを選びやすいのが特徴です。また、楽天証券の取り扱うほぼ全てのファンドが100円から購入できるので、資金不足に悩む必要がなく、初心者の方でも長期投資を手軽に続けられます。

このほか、楽天経済圏との提携やポイント投資など楽天独自のサービスを活かしたメリットが多い点も強みとなっています。

なお、投資信託は元本割れリスクを伴う金融商品なので、各ファンドの特徴などをしっかりと理解した上で慎重に検討することが大切です。

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HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

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