分配金なしの投資信託のメリットや種類は?主なファンドも

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投資信託では、決算日に分配金の有無を決める分配金ありのファンドと、最初から分配金を出さない方針のファンドがあります。

証券会社のファンドランキングを見ると、分配金ありのファンドが上位を占めていることがありますが、実際にはどちらが良いのでしょうか。

記事内では、分配金なしのファンドのメリットやデメリットや、分配金に関する知識を紹介しています。投資信託の分配金と運用の関係性が知りたい人は、ご確認ください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※信託報酬など、課税対象となる数値はすべて税込表示としています。

目次

  1. 長期運用では分配金なしが良い理由
    1-1.再投資した分配金への課税
    1-2.NISAやiDeCoの活用で非課税に
  2. 分配金がない投資信託のメリットとデメリット
    2-1.分配金がない投資信託のメリット
    2-2.分配金がない投資信託のデメリット
  3. 分配金の種類
    3-1.普通分配金
    3-2.特別分配金
    3-3.特別分配金と普通分配金の見分け方
  4. 主な分配金なしのファンド
  5. まとめ

1.長期運用では分配金なしが良い理由

投資信託の運用において、分配金のありとなしのどちらが良いのか?受け取るべきか?に対する正しい答えはありません。ライフスタイルや運用方針によって答えはさまざまです。

しかし、資産を積み上げて長期運用で資産形成をしたい人は、分配金なしを選択するほうが良いでしょう。詳細を以下に説明します。

1-1.再投資した分配金への課税

分配金ありのファンドでも、再投資を選択すると分配金なしのファンドと同じく資産の積み上げが可能です。しかし、一度分配金を受け取ったことになるため、分配金に対して税率20.315%の課税がされます。1万円で約2,000円、5万円の場合、約1万円の課税です。

分配金なしの場合は、収益を確定させるまで課税されません。したがって、分配金を受け取るつもりがない場合、最初から分配金なしのファンドを選択したほうが良いのです。

1-2.NISAやiDeCoの活用で非課税に

分配金ありのファンドでは分配金への課税がデメリットとなりますが、NISAやiDeCoを使った買付では、分配金も非課税になります。NISAやiDeCoは、分配金ありのファンドで再投資しつつ長期運用を目指すときの心強い味方です。

ただし、NISAは非課税枠の範囲内のみでしか再投資が出来ない点に注意が必要です。

2.分配金がない投資信託のメリットとデメリット

運用を行う上で重要な、分配金がない投資信託のメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

2-1.分配金がない投資信託のメリット

考えられるメリットは以下の3点です。

運用成果がそのまま資産の増加に繋がる

分配金がないファンドの運用はとてもシンプルです。決算のたびに分配金を出すシステムがないため、運用成果はそのまま資産の積み上げに繋がります。

分配金ありのファンドを運用していると、途中で分配金受け取りに変更してしまい、結局思う通りに資産が増えなかった、というケースも考えられます。最初から長期運用で資産を増やす計画があれば、分配金なしのファンドを選ぶほうが良いでしょう。

分配金にかかる税金が発生しない

先述のとおり、分配金が出るたびに課税されることがありません。分配金ありのファンドとなしのファンドでは、課税金額の分だけ個別元本に差が出てくるため、長期運用になるほど差が明らかになります。

NISAやiDeCoを使って分配金を非課税にすると、分配金ありのファンドでも、なしのファンドと同等の運用が可能です。

特別分配金がない

特別分配金という分かりにくい分配金がありません。特別分配金とは、元本払戻金とも言われ、利益が出ていない分から分配金を出す時に発生します。普通分配金と特別分配金が混ざっているわかりにくいケースもあります。

最初から分かりにくい区分の分配金を受け取らずに済むのは、運用上のメリットです。

2-2.分配金がない投資信託のデメリット

老後資産として長年積み立てた投資信託を、リタイア後に定期的に取り崩しながら生活費の足しにしたいというニーズをお持ちの方の場合、分配金がない投資信託はデメリットになる可能性があります。

ただ最近では、分配金あり・なしを無料でスイッチできるファンドの設定も増えていますので、気になる方はチェックされてみるのも良いでしょう。

3.分配金の種類

投資信託の分配金には、普通分配金と特別分配金の2つに分けられます。それぞれの特徴や分配金の種類について紹介します。

3-1.普通分配金

普通分配金とは、投資信託の運用で得た収益をそのまま投資家へ還元するお金のことを指します。普通分配金は投資家の収益となり、税率20.315%の課税対象です。

3-2.特別分配金

特別分配金は、元本の一部を投資家に還元する分配金のことです。元本払戻金と呼ばれることもあります。

特別分配金は元本をそのまま払い戻しているため、投資元本は減少します。収益ではないので、課税の対象ではありません。

収益から出た分配金と勘違いしやすいデメリットがあります。ただし最近では、トータルリターンによるファンドの運用成績が確認できるようになり、ファンドの運用成績がわかりやすくなりました。

3-3.特別分配金と普通分配金の見分け方

普通分配金と特別分配金は、ファンドの運用成績だけをみるとわかりにくくなっています。内訳は分配金が出る時の、分配金のお知らせに記載されていますので、都度チェックしておきましょう。

投資信託の指標にあるトータルリターンは、受取分配金を含めた収益の結果を表したものです。分配金を良く出しているファンドは、騰落率だけではファンドの運用成績を図ることができません。トータルリターンで運用成績を確認するようにしましょう。

4.主な分配金なしのファンド

分配金なしを明言しているファンドは見当たりません。資産成長を重視する方針により分配金を抑制すると記載があるファンドは、分配金なしと見て良いでしょう。

分配金を抑制する運用方針を取っているファンドは、インデックスファンドや一部のバランスファンドとブル・ベア型ファンドです。

インデックスファンドやバランスファンドは資産を増やすことを優先としたファンドなので、基本的に分配金を出していません。しかしバランスファンドの中には、実質アクティブファンドのような運用を行っているファンドもあり、このようなファンドは積極的に分配金を出しています。

ブル・ベア型ファンドが分配金を出さない理由は定かではありませんが、短期的な基準価額の差益を狙う投資家が多く、収益から捻出する分配金のニーズがないためとも考えられます。

まとめ

長期運用には分配金がないファンドが向いています。分配金があるファンドでも、分配再投資をすると変わらないようにも思えますが、分配金への課税を考慮すると、分配金がないファンドのほうが着実に資産の積み上げができます。

実質、分配金を出さない方針を取っているファンドは、インデックスファンドや一部のバランスファンドです。バランスファンドでも積極的に分配金を出すファンドもありますので、事前によく確認しておきましょう。

分配金には、課税対象となる普通分配金と非課税対象となる特別分配金があります。分配金の種類も、事前によく確認しておきましょう。

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sayran

「資産形成をより身近に」をモットーに、証券会社にて投資信託を中心にリスクの低い資産形成をオススメしていました。 テキストではよりわかりやすくみなさんの興味分野を解説し、資産形成の理解を広めていきたいと思っています。