三井住友カード(CL)の評判・口コミは?メリット・デメリットも

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三井住友カード(CL)は、スマートフォンからクレジット決済を行えてかつカードレスタイプとなっています。カード管理の手間や負担を軽減でき、環境負荷の削減につながる次世代型のクレジットカードです。

そこでこの記事では、三井住友カード(CL)の評判やメリット、デメリット、特徴や特典について詳しくご紹介します。三井住友銀行を利用していて三井住友カードから検討したい方、カード管理や環境面でも優れたカードを使い続けたい方などは、参考にしてみてください。

※この記事は2023年7月6日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
※本記事は情報提供を目的としており、特定サービスの利用を勧誘するものではございません。申込に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. 三井住友カード(CL)の基本情報
  2. 三井住友カード(CL)の主な特徴
    2-1.プラスチックカードの発行なし
    2-2.Vポイント関連特典が複数付帯
    2-3.海外旅行傷害保険が付帯
  3. 三井住友カード(CL)のメリット
    3-1.カードの紛失リスクを抑えられる
    3-2.高還元率のポイント特典を受けられる
    3-3.環境負荷の軽減に貢献できる
  4. 三井住友カード(CL)のデメリット
    4-1.店頭での分割やリボ払いに非対応
    4-2.ATMでの各種サービス利用不可
    4-3.ポイント以外の優待特典が少ない
  5. 三井住友カード(CL)の評判や口コミの傾向
  6. 三井住友カード(CL)の申し込み方法
  7. まとめ

1.三井住友カード(CL)の基本情報

本会員・家族会員の年会費 永年無料
国際ブランド Visa、Mastercard®
ポイントプログラム Vポイント:200円につき1ポイント(ポイント還元率0.5%)
ETCカードの年会費 初年度無料、2年目以降は年間1回以上ETCカードの利用がなければ年会費550円(税込)
電子マネーの対応状況 三井住友カードiD(専用)、Apple Pay、Google Pay、三井住友カードWAON、PiTaPaカード
付帯保険 海外旅行傷害保険(付帯保険の切り替えが可能)、不正利用補償

三井住友カードから提供されている三井住友カード(CL)は、カードレスタイプのクレジットカードです。カードレスタイプでは、プラスチックカードが発行されません。店舗やレジャー施設などでクレジット決済を行う際は、カード情報を登録させたキャッシュレス決済アプリを活用します。

三井住友カード(CL)でクレジット決済を行いたい時は、Apple PayやGoogle Payへカード情報を登録し、店頭の専用端末にスマートフォンをかざすだけで完了します。ただし、Mastercardを選択した場合は、Google PayのMastercard®タッチ決済を利用できない点に注意が必要です。

追加カードの三井住友カードiD(専用)を発行すれば、iD対応店舗で同カードを活用したクレジット決済を行うことが可能です。スマートフォンの電池残量が気になるといった場合は、三井住友カードiD(専用)を利用するなど、状況に合わせて使い分けられます。

カード付帯のポイントプログラムは、他の三井住友カードと同じくVポイントです。通常は、カード利用額200円につき1ポイント貯められます。次の項目で紹介する特典を活用すれば、高還元率の状態でポイントを貯めることが可能です。

2.三井住友カード(CL)の主な特徴

ここからは、三井住友カード(CL)の主な特徴についてわかりやすく解説していきます。

2-1.プラスチックカードの発行なし

前段でも触れたように三井住友カード(CL)の場合は、プラスチックカードが発行されない仕組みです。カード番号や氏名、有効期限などのカード利用に必要な情報は、三井住友カードからリリースされているVpassアプリで確認できるようになっています。

Vpassアプリは、iOSとAndroidOS両方に対応しているスマートフォン向けアプリです。ログイン設定には生体認証があるので、セキュリティを意識している方にも使いやすいといえます。主な機能は、毎月のカード利用額や各決済の内容、Vポイント残高や三井住友銀行やSBI証券との連携です。

三井住友銀行で口座開設している方は、アプリから口座残高や入出金に関する履歴を確認したりSMBC IDを登録していれば住所変更などを行ったりできます。

2-2.Vポイント関連特典が複数付帯

三井住友カード(CL)には、三井住友カード提供および三井住友銀行関連のポイント特典も付帯されているのが強みです。コンビニエンスストアやファストフード店などといった日常生活で利用しやすい店舗でも特典を受けられるため、旅行やショッピングの頻度が低い方も気軽にポイントを貯められます。

Vポイント特典重視でタッチ決済に抵抗がない方や新規入会後すぐにカード利用したい方、マイ・ペイすリボ(リボ払い)の登録を検討している方は、キャンペーンの条件を満たせる可能性があります。

2-3.海外旅行傷害保険が付帯

三井住友カード(CL)会員は、指定の条件を満たせば海外旅行傷害保険の補償を受けられます。なお、カード利用により補償を受けられる付帯保険は、利用付帯と呼びます。以下に海外旅行傷害保険の補償項目を紹介します。

項目 補償限度額と内容
傷害死亡、後遺障害 補償限度額:2,000万円
旅行中の事故により死亡もしくは後遺障害の際に補償を受けられる
傷害治療費用 補償限度額:50万円
旅行中の事故による傷害治療費用を補償
疾病治療費用 補償限度額:50万円
旅行中に補償対象の疾病にかかった場合、治療費用を補償
賠償責任 補償限度額:2,000万円
旅行中に第三者へケガを負わせるなどの賠償責任が発生した場合、補償を受けられる
携行品損害 補償限度額:15万円(免責3,000円:自己負担額)
補償対象者の持ち物に関する盗難、紛失といった被害に対して補償
救援者費用 補償限度額:100万円
旅行中に遭難などといった事態になった場合、家族の渡航費などを補償

補償限度額は、補償される金額の上限額を指しています。

利用付帯の具体的な条件は、出国前に航空機などの公共交通乗用具に関する代金もしくは募集型企画旅行の代金をカードで支払った場合に適用されます。出国前に条件を満たしていない場合は、出国後に公共交通乗用具の代金をカード支払うと決済後から補償対象としてもらえます。なお、補償対象期間は最大3ヶ月間です。

なお、海外旅行傷害保険以外の付帯保険を受けたい時は、三井住友カードの選べる無料保険サービスで、海外旅行傷害保険から他の保険へ切り替えることが可能です。

  • 個人賠償責任保険
  • 入院保険
  • 携行品損害保険

毎月20日までにVpassアプリから対象の保険へ切り替えた場合は、翌月1日の午前0時から補償内容が切り替わります。

3.三井住友カード(CL)のメリット

ここからは、三井住友カード(CL)の主なメリットについてわかりやすく解説していきます。

3-1.カードの紛失リスクを抑えられる

三井住友カード(CL)を発行した場合は、カードの紛失や盗難リスクを抑えられます。

店頭でプラスチックカード(もしくは金属製カード)を利用する場合は、カードの盗難や紛失、第三者からカード情報を盗み見られないよう気を付ける必要があります。

一方、三井住友カード(CL)はカードレスなので、スマートフォンのセキュリティに集中するだけで済みます。さらにカードの紛失や盗難リスクがないので、カード管理の手間を減らしたい方にとってもメリットがあります。

3-2.高還元率のポイント特典を受けられる

高還元率のポイント特典が多いので、ポイントを積極的に活用したい場合にもメリットのある1枚といえます。

さらにコンビニエンスストアをはじめ身近な店舗もポイントの対象店舗で、気軽に効率よくポイントを貯めることが可能です。

たとえば、対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元が受けられます。1回のカード利用額が5,000円の場合は、Vポイントを350ポイント獲得できます。

ショッピングや旅行などの頻度が低い場合でも効率よくポイントを貯められる点は、三井住友カード(CL)の強みです。

※対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元
※最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)。
※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。
 その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。
 上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。

3-3.環境負荷の軽減に貢献できる

気候変動問題の1つに海洋プラスチック問題があります。経済の成長や便利なライフスタイルへの移行により、プラスチックが海へ大量に流入してしまうという社会課題です。

これを解決するには、プラスチック消費量の削減や不法投棄の防止などといった対策が求められています。

三井住友カード(CL)を発行すれば、プラスチック消費量の削減に貢献しながらクレジット決済を始めることが可能です。またカードの製造が行われないため、二酸化炭素(CO2)排出がなく、脱炭素に貢献する試みとしても注目されています。

環境に優しい生活を送ってみたい方に三井住友カード(CL)は、使いやすくメリットを感じやすいクレジットカードと言えるでしょう。

※参照:環境省「海洋プラスチックごみに対する我が国の取組と「プラスチック・スマート」

4.三井住友カード(CL)のデメリット

続いては、三井住友カード(CL)のデメリットについて確認していきましょう。

4-1.店頭での分割やリボ払いに非対応

店頭で三井住友カード(CL)による決済を行う際、分割払いを選択できません。

三井住友カードの分割払いは、決済額を3回、5回、6回などといった回数で分割しながら支払っていく仕組みです。リボ払いは、毎月一定の金額で分割払いを行う方式で、分割払いと異なり支払い回数ではなく金額調整に対応しています。

三井住友カード(CL)会員が店頭でクレジット決済を行う場合は、一括払いとリボ払いを選択できます。分割払いを求めている方にとっては、デメリットといえるポイントです。

4-2.ATMでの各種サービス利用不可

三井住友カード(CL)はカードレスタイプなので、ATMでのキャッシングや海外キャッシュサービスに対応していません。

クレジットカードのキャッシングとは、キャッシング利用枠の範囲内で借り入れ可能なサービスのことです。クレジットカードの申込手続きもしくは発行後に別途キャッシングの利用申請を行い、審査に通過できれば利用できます。

三井住友カードの場合は、WebやATM、電話での申込手続きに対応しています。三井住友カード(CL)でキャッシングを利用したい場合は、Webもしくは電話で申し込む必要があります。

また、海外キャッシュサービスにも対応していません。海外キャッシュサービスはクレジットカードと暗証番号で海外のATMから現地通貨を引き出せるサービスのことです。同サービスにカードが必要となるため、カードレスタイプの三井住友カード(CL)では利用できなくなっています。

4-3.ポイント以外の優待特典が少ない

ポイント以外にもさまざまな優待を受けたい方にとって三井住友カード(CL)は、物足りない、お得に感じにくい可能性があります。

三井住友カード(CL)に付帯されている特典は、主にVポイントの還元率アップに関する内容です。ショッピングで割引を受けたい時、ドリンク無料などの優待サービスを利用してみたい場合は、デメリットといえます。

ただし、ポイントUPモールには、不定期でクーポンや割引サービスが発行されています。ネットショップをよく利用する場合は、お得にショッピングを楽しめる可能性があります。

他にもカード利用などで貯まったVポイントは支払いに利用できるので、お得にショッピングを行うことが可能です。

5.三井住友カード(CL)の評判・口コミ

三井住友カード(CL)は、キャッシュレス決済への関心やカードレスによる環境負荷軽減を考えているかによって評価が変わるカードといえます。

さまざまな評判やレビューを参考にする際は、ユーザーの利用目的や三井住友カード(CL)において重視しているポイント、利用状況や環境を確認した上で自分に合ったカードか確認しましょう。

5-1.三井住友カード(CL)の良い評判・口コミ

  • コンビニでポイント還元率が高い。スマホ1台で外出する際によく利用している。
  • 物理的にカードを減らせるから利用している
  • SBI証券と連携すると、クレカつみたてでVポイントが貯まる。カードも不要だったので便利に活用できた。

5-2.三井住友カード(CL)の残念な評判・口コミ

  • スマホが必要なので、例えば飲食店でのテーブルチェック(自席での会計)が出来ない時などは不便
  • カードの利用に慣れていたので、はじめは店頭での支払いに違和感を感じた
  • カードレスには不安があったので、三井住友カード(NL)を利用している

※上記はすべて個人の感想です。利用を検討される際は、ご自身でも最新情報などを収集の上ご判断ください。

三井住友カード(CL)は、スマートフォンでの決済に慣れている方、クレジットカードを複数枚持っている方には、比較的良い評判の傾向です。またSBI証券で自動つみたて設定をする際に、カードは普段使用しないという理由から活用されている方が印象的でした。

一方、物理的にカードが無いために、カードが必要な飲食店での自席での会計が難しい点をデメリットとして挙げている声がありました。またカードが無いことによる心理的な不安があるために、同じ三井住友カードの三井住友カード(NL)を利用している方もいます。

【関連記事】三井住友カード(NL)のメリット・デメリットは?他カードとの違いや比較も

6.三井住友カード(CL)の申し込み方法

三井住友カード(CL)を発行するには、Webサイトからの申込手続きに加えて三井住友カード専用のVpassをインストールする必要があります。検討している方は、全体の流れを把握しておくのが大切です。

以下に申込手続きの流れを紹介します。

  1. 三井住友カード(CL)へアクセス
  2. 規約などの確認と同意
  3. 本人情報をはじめとする必要事項を入力
  4. 発行したいカードを選択
  5. 入力内容の確認
  6. 審査状況を確認するための申込番号付与
  7. 引き落とし口座の設定を行い申込手続き完了

審査期間は3営業日程度で、通過できれば約1週間程度で会員番号などの記載された台紙を郵送で受け取れます。

よりスピーディに発行したい場合は、即時発行手続きを選ぶと即日で利用できる可能性があります。準備するものは、スマートフォンと運転免許証もしくは運転経歴証明書、引き落とし用口座の情報です。

本人情報や引き落とし情報などの入力を行うと、最短10秒で審査※を行ってもらえます。審査に通過した場合は、スマートフォンからの認証作業とVpassアプリでのカード情報確認を行い利用準備完了です。店頭で利用したい場合は、スマートフォンの電子マネーアプリにカード情報を登録すればクレジット決済を始めることが可能です。会員番号の台紙は、約1週間程度で受け取れます。

※即時発行ができない場合があります。

7.まとめ

三井住友カード(CL)はカードレスタイプなので、プラスチック消費量の削減に貢献でき、カード管理の負担軽減という点でもメリットがあります。また、Vポイント特典が豊富で、ポイント払いやポイント運用などに利用できます。

一方、分割払いが出来ない点や、ポイント以外の優待特典が少ないという点はデメリットと言えるでしょう。デメリットが気になる場合、三井住友カード(CL)は年会費が永年無料なので、複数のクレジットカードと併用しながら利用方法を検討されていくと良いでしょう。

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菊地 祥

FP3級技能士、投資信託4年目、株式投資8年目。2018年からフリーランスとしてwebライティングやメディア運営を行っています。また、webライターとしては株式投資や投資信託などをやさしく解説。