iFreeシリーズの実績は?各ファンドのコストや運用額の比較も

今回は、投資信託運用会社の商品紹介シリーズ第2回目です。大和アセットマネジメントが運用しているファンドシリーズiFreeを紹介します。ファンドラインナップは、インデックスファンドのiFree、アクティブのiFree Active 、個性的な指数に投資するiFree NEXT、レバレッジファンドのiFree レバレッジ、上場投信のiFree ETFの5つです。

このうち一般的なインデックスファンドはiFreeです。このシリーズは購入時手数料がゼロで、信託報酬も低水準に設定され、初心者の方にも始めやすい銘柄ばかりです。各シリーズについて見ていきましょう。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※この記事は2021年11月16日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
※信託報酬の表記は全て税込、年率です。

目次

  1. iFreeシリーズ
    1-1.iFree
    1-2.iFree NEXT
    1-3.iFree アクティブ
    1-4.iFree レバレッジ
    1-5.iFree ETF
  2. 騰落率上位のファンド(1年間)
    2-1.iFree レバレッジNASDAQ100
    2-2.iFreeレバレッジFANG+
    2-3.iFree Active EV
    2-4.iFree レバレッジS&P500
    2-5.iFree NEXT FANG+インデックス
  3. 純資産額上位のファンド
    3-1.iFreeレバレッジNASDAQ100
    3-2.iFree NEXT NASDAQ100インデックス
    3-3.iFree S&P500インデックス
    3-4.iFree 8資産バランス
    3-5.iFree NYダウ・インデックス
  4. 他社との比較
  5. まとめ

1 iFreeシリーズ

iFreeシリーズは「投資を(investment)をもっと自由(Free)に」という思いが込められた投資信託です。ETF(上場投信)を含めると5つの個性的なシリーズが揃っています。

それぞれ見ていきましょう。

1-1 iFree

iFreeシリーズは、シリーズのなかで最もシンプルで分かりやすいインデックスファンドです。銘柄は15銘柄あり、このうち国内株式が3銘柄、外国株式は5銘柄、国内債券が1銘柄、外国債券は2銘柄、リートが国内と外国各1銘柄、バランス型が2銘柄です。

ベンチマークは、日経225やTOPIX、S&P指数、東証REIT指数など代表的な指数ばかりです。信託報酬は銘柄により異なりますが、他のシリーズより低めの設定です。株式ファンドのうち信託報酬が低い銘柄は、日経225インデックスファンドとTOPIXインデックスファンドの0.154%です。初心者の方にとっては始めやすいシリーズです。

iFreeの銘柄、ベンチマーク、信託報酬

ファンド名 ベンチマーク 信託報酬(%)
日経225インデックス 日経225 0.154
TOPIXインデックス TOPIX 0.154
JPX日経400インデックス JPX日経インデックス400 0.2145
外国株式インデックス(為替ヘッジあり) MSCIコクサイ(円ヘッジ) 0.209
外国株式インデックス(為替ヘッジなし) MSCIコクサイ(円ベース) 0.209
NYダウ インデックス ダウ工業株平均(円ベース) 0.2475
S&P500 インデックス S&P500指数(円ベース) 0.2475
新興国株式インデックス FTSE RAFI エマージング指数 0.374
日本債券インデックス NOMURA-BPI総合指数 0.132
※10年国債利回りが1%以上の場合 0.242
外国債券インデックス FTSE世界国債インデックス 0.198
新興国債券インデックス JPM国債インデックス(エマージング) 0.242
J-REITインデックス 東証REIT指数 0.319
外国REITインデックス S&P先進国REIT指数(円ベース) 0.341
8資産バランス TOPIX等8指数 0.242
年金バランス GPIFの基本ポートを基準(4指数) 0.1749

1-2 iFree NEXT

iFree NEXTは、FANG(フェイスブック(Meta)、アマゾン、ネットフリックス、グーグル)や、ハイテク、バイオなどにフォーカスしたインデックスファンドです。現時点では6銘柄で、信託報酬はiFreeより高めに設定されています。

iFree NEXTの銘柄、ベンチマーク、信託報酬

ファンド名 ベンチマーク 信託報酬(%)
NASDAQ100インデックス NASDAQ100インデックス 0.495
FANG+インデックス NYSE FANG+指数(米国の次世代テクノロジー企業) 0.7755
NADDAQ次世代50 NASDQ Q-50指数(円ベース) 0.495
ATMX+ 香港 FactSet ATMX+指数(円ベース) 0.781
ムーンショットインデックス S&P kensho Moonshots指数 0.77
NASDAQバイオテクノロジーズインデックス NASDAQバイオテクノロジーズ指数 0.7975

1-3 iFree アクティブ

iFreeアクティブは、今後有望と考えられるテーマを代表する銘柄に投資するアクティブファンドです。信託報酬はシリーズの中で最も高い1.221%です。また、購入時手数料が最大1.1%に設定されています。手数料は高いものの、過去3年の騰落率は90~185%と他のシリーズを大幅に上回っています。

iFree Active の銘柄、ベンチマーク、信託報酬、購入時手数料

ファンド名 ベンチマーク 信託報酬(%) 購入時手数料(%)
Active EV 世界の電気自動車関連 1.221 1.1
Activeゲーム&eスポーツ 世界のゲームやeスポーツ関連 1.221 1.1
Active チャイナX 中国ニューエコノミー関連 1.221 1.1
Active メディカルデバイス 世界の医療関連機器、技術等関連 1.221 1.1

1-4 iFree レバレッジ

iFreeレバレッジは、デリバティブを活用し、価格の変動幅が指数の2倍動くように設計されたシリーズです。信託報酬や購入時手数料が高く設定されています。

このシリーズは値動きが大きいため、市場参加者は短期売買を目的とした投資家が中心です。値動きが大きく、元本を下回るリスクがあるので、初心者の方には不向きなシリーズです。

iFreeレバレッジの銘柄、ベンチマーク、信託報酬、購入時手数料

ファンド名 ベンチマーク 信託報酬(%) 購入時手数料(%)
FANG+ レバレッジ2倍程度 0.9845 2.2
NASDAQ100 レバレッジ2倍程度 0.99 2.2
S&P500 S&P500指数の2倍程度 0.99 2.2
NASDAQ次世代50 NASDAQ Q-50指数(ドル)の2倍程度 0.979 2.2
ATMX+ FactSet ATMX+指数(香港ドル)の2倍程度 1.034 2.2

1-5 iFree ETF

iFree ETFは、国内株式、海外株式ともに各2銘柄です。国内株式は、日経225とTOPIXのインデックスファンド、海外株式は中国科創板50ETFと中国グレーターベイエリア・イノベーション100(GBA100)ETFです。日経225ETFとTOPIX ETFは、年4回決算型です。

信託報酬は低めで、日経225ETFが0.132%、TOPIX ETFが0.066%、中国科創板50ETFが0.363%、中国グレーターベイエリア・イノベーション100(GBA100)ETFが0.418%です。

2 騰落率上位のファンド

年間騰落率上位は、株価の上昇を背景にレバレッジファンドが占めています。要因は世界的な株高です。

2-1 iFree レバレッジNASDAQ100

レバレッジNASDAQ100は、日々の基準価額の動きがNASDAQ100指数(ドルベース)の値動きの2倍程度になるように設計されています。1年の騰落率は84.0%と、大和アセットマネジメントが運用するファンド全体では2位の成績です。

2-2 iFreeレバレッジFANG+

レバレッジFANG+は、日々の基準価額の値動きがNYSE FANG+指数(ドルベース)の値動きの2倍程度になるように設計されています。指数の上昇を背景に1年間の騰落率は83.83%と高い水準です。

2-3 iFree Active EV

Active EVは、日本を含む世界の電気自動車関連銘柄に投資するファンドです。ESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みを背景に、電気自動車が主流となる可能性が高いため、成長が見込めるテーマと言えます。騰落率は74.9%と高い水準です。

2-4 iFree レバレッジS&P500

レバレッジS&P500は、日々の基準価額の動きがS&P500指数(ドルベース)の2倍程度になるように設計されています。1年間の騰落率は72.16%です。

2-5 iFree NEXT FANG+インデックス

FANG+インデックスは、日々の基準価額の動きがNYSE FANG+指数(ドルベース)の値動きと連動するように設計されています。1年間の騰落率は54.92%です。

3 純資産上位のファンド

純資産が最も多かった銘柄は、騰落率1位のレバレッジNASDAQ100でした。2位以下はインデックスファンドが占めています。レバレッジファンドは手数料が高めに設定されているものの、NASDAQ100指数の構成銘柄には上昇期待が高いDX(デジタルトランスフォーメーション)関連の銘柄が多く含まれていることが要因の一つだと考えられます。

3-1 iFreeレバレッジNASDAQ100

レバレッジNASDAQ100の純資産は、シリーズ1位の1,760億円です。大和アセットマネジメント(上場投信を含む)の運用商品全体では15位です。

3-2 iFree NEXT NASDAQ100インデックス

NEXT NASDAQ100インデックスの純資産は454億円です。1年間の騰落率が54.92%と高いため、レバレッジを嫌う投資家を中心に需要が積み上がっています。

3-3 iFree S&P500インデックス

S&P500インデックスの純資産は419億円です。米国の代表指数であるS&P500指数に連動するファンドで、つみたてNISAの対象でもあるため、人気が高いファンドです。

3-4 iFree 8資産バランス

8資産バランスファンドは国内、先進国、新興国の株式、債券、および国内外の不動産投資信託(REIT)の8資産に均等分配投資を行うファンドです。このファンドはつみたてNISAの対象銘柄で、純資産は369億円です。

3-5 iFree NYダウ・インデックス

NYダウ・インデックスファンドの純資産は312億円です。ダウ・ジョーンズ工業株平均(円ベース)に連動するファンドです。ベンチマークであるダウ工業株平均は、米国を代表する30銘柄で構成されています。指数が誕生した1896年以来、米国株式指数の代表的な指数として注目されています。

4 他社との信託報酬比較

iFreeと他社のインデックスファンドとの信託報酬を比較してみましょう。

4-1 日経225ベンチマークファンド

iFreeの信託報酬は0.154%で、日経225をベンチマークとしたファンドの中で最低水準で設定されています。信託報酬は運用収益に直結するため、同じベンチマークの投資信託であれば信託報酬が低い銘柄を選ぶようにしましょう。

ファンド名 信託報酬(%) トータルリターン(%) 純資産額(億円)
iFree日経インデックス 0.154 27.59 267
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) 0.154 27.49 168
ニッセイ日経225インデックスファンド 0.275 27.39 2,005
三井住友 日経225インデックスオープン 0.407 27.07 317
One-MHAM株式インデックスファンド 0.55 27.04 1,588
One 日経225ノーロードオープン 0.88 26.26 1,909

4-2 S&P500指数ベンチマークファンド

iFree S&P500インデックスの信託報酬は0.2475%と、他社の同ファンドより高めの設定です。

ファンド名 信託報酬(%) トータルリターン(%) 純資産額(億円)
iFree S&P500インデックス 0.2475 52.48 403
eMAXIS Slim 米国株式 0.0967 52.73 7,867
SBI・V・S・S&P500 0.0938 52.49 3,828
りそなAMSmart-i S&P500 0.242 51.66 20

まとめ

iFreeシリーズは、個性的なラインナップが多く、幅広い投資家層に合わせたファンドが用意されています。

iFreeは、信託報酬が低く、主要指数をベンチマークに設定しているため、初心者の方にも始めやすいシリーズです。

レバレッジファンドは騰落率が高いものの、ベンチマーク(指数)が下降トレンドに入ると、元本が大きく毀損するため、特に投資初心者は注意する必要があります。レバレッジファンドは目先の成績だけで投資判断することは危険です。

投資信託は他にも様々な種類があるので、信託報酬や過去の成績などを見比べ、購入するファンドを決めていきましょう。

The following two tabs change content below.
藤井 理

藤井 理

大学3年から株式投資を始め、投資歴は35年以上。スタンスは割安銘柄の長期投資。目先の利益は追わず企業成長ともに株価の上昇を楽しむ投資スタイル。保有株には30倍に成長した銘柄も。
大学を卒業後、証券会社のトレーディング部門に配属。転換社債は国内、国外の国債や社債、仕組み債の組成等を経験。その後、クレジット関連のストラテジストとして債券、クレジットを中心に機関投資家向けにレポートを配信。証券アナリスト協会検定会員、国際公認投資アナリスト、AFP、内部管理責任者。