【体験取材】ファンディーノミートアップ「エンジェル投資アカデミー」利用者の声も掲載

ファンディーノミートアップ「エンジェル投資アカデミー」
ファンディーノミートアップ「エンジェル投資アカデミー」

日本発の株式投資型クラウドファンディングを手掛けるファンディーノでは、定期的に個人投資家が情報収集できるミートアップ「エンジェル投資アカデミー」を開催しています。金融業界のプロによるパネルトークや投資家同士の懇親の場が提供されています。

HEDGE GUIDE 編集部はファンディーノが9月30日(月)に六本木で開催した「エンジェル投資アカデミー第8回目」に参加してきました!2部構成で展開されており、第一部ではゲストを招いたパネルディスカッション、第二部ではファンディーノを運営する株式会社日本クラウドキャピタル代表取締役の柴原氏から、ファンディーノの新サービスである、新株予約権の取り扱いも含め、非上場企業が現在抱えている課題やスタートアップのライフサイクルについての説明がありました。

今回は、第一部・第二部の様子に加えて、ミートアップ終了後の懇親会でお話をお伺いできた、ファンディーノを頻繁に利用されている投資家の方の声もお伝えします。

第一部「個人ができる社会的インパクト投資を実践されている、伊藤慎佐二氏に訊くエンジェル投資の可能性」

第一部では、ネクストシフト株式会社代表の伊藤慎佐二氏をゲストに迎え、柴原氏と共にパネルディスカッションを展開しました。伊藤氏は、上場企業2社の代表取締役、5社の取締役の経験を持ち、ネクストシフト株式会社では「個人ができる社会的インパクト投資」を理念に掲げて、ネクストシフトファンドというソーシャルレンディングのサービスを提供しています。

社会的インパクト投資とは「経済的リターンと、社会的リターンを両立するもの」であり、具体的には、発展途上国でグラミン銀行をはじめとしたマイクロファイナンスとして、女性の起業や零細企業の農具や設備などに事業資金を融資することや、再生可能エネルギーへの投資やソーシャルベンチャーに対するエクイティ投資といったことを指します。考え方としてはESG投資に近いですが、社会的インパクト投資の方が、より環境保全や社会の持続可能性に目を向けているのが特徴的な違いです。

ネクストシフト株式会社代表 伊藤慎佐二氏

ネクストシフト株式会社代表 伊藤慎佐二氏

伊藤氏が社会的インパクト投資に重点を置く理由として、「金融はひとを幸せにし、発展に寄与する面もあるのですが、最近はネガティブなニュースが注目されがち。社会的インパクト投資を通じて、ポジティブな側面があることを知ってもらいたい。」と述べられていました。

現在、介護・教育・農業といった社会課題にテクノロジーで解決していこうというベンチャーが増えています。その中で、投資判断の軸に挙げられる「リスクと投資リターン」に加え、エグジットを前提とした「社会的インパクト」を求めている投資家が増えているようです。

そうはいっても、企業にとって社会的インパクトと経済的な成功を両立するのは難しいところです。「上場に成功する企業の共通点を教えてください」という質問に対して、伊藤氏は「2つあると思っています。1つは、代表取締役の運が良いということです。上場を目指す会社において、トラブルがあったときに、致命的な結果になるのか事なきを得るのか、どちらに転ぶかは運の部分があります。普段どういった姿勢で事業を運営しているのか、あるいは代表の生き様が運を左右することが少なくありません。もう1つは代表の執念です。スポーツ選手と同じで、優勝しようと思っていないと優勝はできない。ビジネスで勝つには、ビジネスを成功させるという執念が必要です。」と答えました。

社会的インパクトを定量的に測るのは難しいという意見もありますが、何を社会的インパクトとするかは、テーマによって適宜決めていく必要があり、企業の成果となるようなデータを定量的に見ることで、社会的インパクトを測ることができます。

伊藤氏は初心者に向けたメッセージとして「インパクト投資は共感型の投資ではありますが、1つのベンチャーにだけ集中して投資をするというよりは、投資の基本である分散投資を心がけた方がいいですね。」と締めくくりました。

第二部「エンジェル投資家の必要性」

第二部では柴原氏が講師を務め、スタートアップのライフサイクルやエグジットに関する話を中心に解説をされていました。

ファンディーノミートアップ「エンジェル投資アカデミー」

ファンディーノミートアップ「エンジェル投資アカデミー」

スタートアップのライフサイクルには、「シード」「アーリー」「ミドル・レイター」「エグジット」の4つのステージがあります。

まず「シードステージ」は、資金面では自己資金・家族・友人、エンジェル投資などから調達し、最初の実績をつくる(トラクション)というステージで、「死の谷」を登りきれず、死を迎えることも多い時期です。次に「アーリーステージ」は、死の谷を無事超えることができたスタートアップで、プロダクトを基に実績を積み上げる時期となります。続く「ミドル・レイターステージ」は、シードからアーリーステージの活動を通してでき上がったプロダクトを手にマーケットを拡大していく時期です。よりアクセルを踏み込んで、赤字を「掘る」という企業も少なくありません。そして、最後が「エグジットステージ」で、エグジットに向けて準備や調整を進め、エグジットを実現させていくステージとなります。なお、米国ではスタートアップがM&Aに至るまでの標準期間は5年、IPOまでは7年前後と言われているそうです。

また、「エグジットを迎えられずに失敗した要因」についての興味深い調査の紹介もありました。それによると、代表的なエグジット失敗要因は「市場でのニーズがなかった」「資金不足」「適切な人材が集まらなかった」「競争に負けた」などで、企業によっては代表の「燃え尽き」なども失敗要因につながる可能性があるとのことでした。

この話は、「資金」や「人材」が集まるようなたくさんの方から応援される企業や代表なのか、また市場ニーズを諦めずに探り続け最後まで燃え尽きにならないような「執念」を持っているかどうかなど、第1部の伊藤さんがお話されていた、代表の人間性やそこから生じる「運」、成功への「執念」にもつながってくる話ではないかと感じました。

最後に柴原氏は、初心者に向けたメッセージとして「一番最初に見ていただきたいのは経営者。シード期においては経営者のビジョンが適切であるか、経営者の言っている課題が正しいのかどうかをまず見る必要があります」と話されていました。

イベントに参加する中で、ベンチャー企業の成長を意識

ミートアップ後の懇親会では、ファンディーノで16社もの掲載会社に投資を行ってきた黒田氏にお話しをお伺いすることができました。

「毎月皆勤でイベントには参加しています。出資した代表の方の人間性を知るには、Face to Faceで話した方がいいと思って、お話できませんかと1社ずつ代表の方にメールを送っています。そこでは、私の持つ人脈や自社のスキルを使って何かできることがないかを伺っています。」

もともと投資経験のある黒田氏。「もともと日本株を投資していたのですが、上がったり下がったりが激しくて。IPO株もなかなか当たらないですよね。そこでファンディーノさんを見つけて、IPO前の段階からベンチャーに投資ができるということで最初はリターン目当てで始めたのですが、イベントに参加していく中で、自分の出資でベンチャー企業の成長に貢献できることを意識するようになりました」

ファンディーノを使っている今の所感を伺ったところ「1年半くらいファンディーノさんを利用させて頂いているのですが、毎回案件がおもしろくて止められないんですよ。起業家の方とお話していると志が高いことが伺えて、今のところ『投資して失敗したな』と感じる案件は一社もないです。」と満足した様子でした。

まとめ

今回のミートアップでは、投資初心者の方でも、投資に精通している方でも新しい情報を投資のプロから仕入れたり、懇親会の場で投資家同士の繋がりを広げたりできる場となっていました。周りの方の投資スタイルから勉強になりますし、ファンディーノの経営層に直接意見や疑問などを伝えられるという点でも使いやすいミートアップになっています。

ファンディーノを利用していない方でも参加できますので、投資初心者の情報収集方法について気になっている方は気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。次回は10月30日の開催です。

The following two tabs change content below.
HEDGE GUIDE 編集部 少額株式投資・ロボアドバイザーチーム

HEDGE GUIDE 編集部 少額株式投資・ロボアドバイザーチーム

HEDGE GUIDE 編集部 少額株式投資・ロボアドバイザーチームは、少額株式投資やロボアドバイザーに関する知識が豊富なメンバーが株式投資の基礎知識から少額投資やロボアドバイザーのポイント、他の投資手法との客観的な比較などを初心者向けにわかりやすく解説しています。/未来がもっと楽しみになる金融メディア「HEDGE GUIDE」