外国債券の投資信託、メリット・デメリットは?人気のファンドも

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債券は、売却・購入可能な借用書のことを意味します。企業だけでなく国などが資金を集めるために発行するケースも多く、外国債券は国内債券よりも金利が高い傾向にあります。

この記事では、外国債券の投資信託について詳しく見ていきます。外国債券を投資信託で購入するメリット・デメリットや具体的なファンドに触れていきます。債券や投資信託を購入検討する際の参考にしてください。

目次

  1. 外国債券の種類
  2. 外国債券の投資信託のメリット
    2-1.国内債券よりも金利が高い
    2-2.投資信託であるため低資金からスタートできる
    2-3.購入そのものが分散投資に繋がる
  3. 外国債券の投資信託の購入におけるデメリット
    3-1.為替変動のリスクがある
    3-2.信託報酬が必要
    3-3.信用リスクと流動性
  4. 外国債券の投資信託ファンド例3つを解説
    4-1.eMAXIS Slim 先進国債権インデックスファンド
    4-2.ニッセイ外国債券インデックスファンド
    4-3.One-たわらノーロード 先進国債券ファンド
  5. まとめ

1.外国債券の種類

外国債券とは、海外の企業や政府、地方公共団体などが発行している借用書のことを意味します。購入することで一定の利率に基づいて利息が払われます。外国債券は日本のものよりも金利が高い傾向にあるほか、値動きの傾向も異なります。

外国債券には以下の種類があります。

種類 債券の系統
円貨建て ・サムライ債:日本市場内で発行される海外債券
・ユーロ債:ユーロ市場で発行される債券
外貨建て ・国内債券:それぞれの国が国内に向けて発行する債券。それぞれの国に向けたものであるため、通貨はそれぞれの発行体に合わせる
・ショウグン債:海外の国々が日本市場で発行したうえで、外貨建てで購入する債券
二重通貨建て ・デュアルカレンシー債:払込みと利息は日本円。満期の償還金だけは外貨
・リバースデュアルカレンシー債:払込みと償還金が日本円。利息は外貨

投資信託で外国債券を購入する場合、上記の3種類の中からファンドごとに複数商品が選定されます。個別の債権を購入するよりも分散性が高く、1つの発行体が債務不履行となったとしても、全体的な資産額に大きく影響を与えるリスクも軽減可能です。

投資信託は複数の銘柄を組み合わせた商品であり、ファンドマネージャーが商品を選定・運用するため、個人で具体的な運用方法を考慮する必要はありません。為替レートが直接関係する債券もあるものの、円貨建てのように極力円を中心とした債券も選択できるなど、より自分の趣向に合わせた投資がしやすいといえます。

2.外国債券を投資信託で購入するメリット

ここでは、外国債券の投資信託のメリットについて詳しく触れていきます。

2-1.国内債券よりも金利が高い

債券は、発行される国によって金利が異なります。そして、日本よりも金利が高額な国の債券を購入・保有することによって、より高い利回りを狙うことができます。

例えば、政策金利を比較してみると、日本は年利▲0.1%、アメリカは年利0.25%、中国は年利4.35%となっています(2020年10月時点)。政策金利は国債の利率のほか、市場における貸付金利にも影響を与えるため、政策金利の高い国で発行された債券は利回りも高い傾向にあります。しかし、金利が高ければ高いほど債務不履行などのリスクも高いという点には注意が必要です。

2-2.投資信託であるため低資金からスタートできる

投資信託は、多くの証券会社・金融機関が扱っており、百円や千円などの単位から運用をスタートできます。通常、債券そのものを購入する場合、販売単位などが決められている場合が多く、最低でもその単位を満たさなければ購入は難しいのが現状です。個人向け国債は1万円から、社債は10万円以上からの購入が目安となります。

しかし、投資信託で外国債券を購入する場合、SBI証券やマネックス証券などのネット証券会社では100円から購入可能です。

2-3.購入そのものが分散投資に繋がる

外国債券を投資対象とする投資信託は、それぞれの国の債券を円建てや外貨建てなどの種類に合わせて組み合わせて販売しています。そのため外国債券の投資信託を一口購入すると、複数の債券を同時に購入したことになります。

投資ではリスクを軽減しながら利益を伸ばしていくことが重要です。債券は保有することで利子を受け取れ、償還日には額面通りの金額を受け取れる仕組みですが、外貨建てであれば為替リスクがあり、また利率の高い債券であれば債務不履行リスクも無視できません。そのため複数の債券に投資することでリスクを分散できるのはメリットになり得ます。

3.外国債券の投資信託の購入におけるデメリット

外国債券を投資信託で購入するデメリットについて見ていきましょう。

3-1.為替変動のリスクがある

外貨建て債券を投資対象とするファンドの場合、債券の償還時に受け取れる金額が為替変動により増減することになります。そのため、為替によって基準価額も変動するというリスクが存在します。

為替ヘッジありのファンドまたは日本円建てのファンドを選択することで、為替変動のリスクを軽減できます。ただし為替ヘッジには手数料が発生し、基準価額にマイナスの影響を与えるという注意点もあるため、購入する際にはどのような特徴を持つ投資信託なのかよくチェックする必要があります。

3-2.信託報酬が必要

投資信託は、自分で運用するのではなく、ファンドマネージャーが運用を行うものです。そのため、運用報酬として、投資信託を保有しているだけで所定の信託報酬が発生します。ファンドごとに手数料の数値は異なるため、購入前によく確認しておきましょう。

例えば、信託報酬が年間で0.5%と3%のファンドとでは2.5%の手数料差があり、3%のファンドではその料率差以上のパフォーマンスが出ていなければ成績が見劣りすることとなります。信託報酬は一概に高ければ・低ければ良いというものではありませんが、成績に大きな影響を与える要素の一つであるため、投資信託を選ぶ際は信託報酬の額とこれまでの運用成績を確認するようにしましょう。

3-3.信用リスクと流動性

信用リスクは、発行体の破綻や財務状況の悪化などにより、所定の支払いが行われないリスクを指します。

信用は、発行体ごとに設定される格付けによって図ることができます。格付けは複数のアルファベットにて示され(格付け機関ごとに多少表記は異なる)、大きく分けて「投資適格債」と「不適格債(ジャンク債)」の2つがあります。一定のランク以上の格付けであれば購入を検討するなどのルールを徹底することで信用リスクを軽減できます。

債券ではリスクと金利の高さは比例し、債券収入が高ければ投資信託の基準価額も上昇するため、より格付けが高い債券でポートフォリオを組むファンドであれば、リスクとリターンは低くなります。一方、ジャンク債(投資信託においては「ハイイールド債」と呼ばれることが多い)を取り扱うファンドは基準価額の騰落が激しい傾向にあります。

また、債券は満期まで保有することで金利と元本の償還を受け取れますが、満期前に売却し、より適切な投資対象に資金を再投下することも可能です。しかし、ジャンク債など買い手が付きにくい債券もあり、こうした債券を多く保有するファンドの場合、売却によるリスクヘッジが機能しづらいこともあります。

流動性リスクについては格付けのように誰にでも分かりやすい判断基準は無いため、投資信託の過去の成績などからリスク性向を把握するのが望ましいといえます。

4.外国債券の投資信託ファンド例3つを解説

ここでは、外国債券の投資信託で人気のファンドについて見ていきます。

※2020年10月23日時点の情報です。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

4-1.eMAXIS Slim 先進国債券インデックスファンド

信託報酬(年率・税込) 0.154%
純資産総額 141.63億円
基準価額 11,291円
委託会社 三菱UFJ国際投信株式会社
為替ヘッジ なし
NISA・つみたてNISAの取り扱い NISA・つみたてNISAあり
購入できる主な金融機関 SBI証券
楽天証券
岡三オンライン
auカブコム証券
SMBC日興証券
マネックス証券
松井証券
GMOクリック証券

eMAXIS Slim 先進国債券インデックスファンドは、日本を除く先進国の公社債に対して投資を行うファンドです。為替ヘッジは行わず、マザーファンドである外国債券インデックスファンドを通じて投資を行います。

世界23ヶ国の債券動向を示す指標であるFTSE 世界国債インデックス(円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指し、運用を行います。NISAにも対応しており、信託報酬も低い点が特徴です。

4-2.ニッセイ外国債券インデックスファンド

信託報酬(年率・税込) 0.154%
純資産総額 146.76億円
基準価額 11,844円
委託会社 ニッセイアセットマネジメント株式会社
為替ヘッジ なし
NISA・つみたてNISAの取り扱い NISAのみ
購入できる主な金融機関 SBI証券
auカブコム証券
マネックス証券
楽天証券

ニッセイ外国債券インデックスファンドは、ニッセイ外国債券インデックスファンドマザーファンドを通じて、日本を除く主要国の債券を運用します。

世界23ヶ国の債券動向を示す指標であるFTSE 世界国債インデックス(円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指し、運用を行います。FTSE 世界国債インデックスは、主要23ヶ国における国債の総合収益率を、市場の時価総額で加重平均した指標のことです。

購入手数料や換金に対してコストが発生せず、信託財産留保額もありません。コストが気になる場合には運用しやすいファンドだといえます。

4-3.One-たわらノーロード 先進国債券ファンド

信託報酬(年率・税込) 0.187%
純資産総額 176.84億円
基準価額 10,420円
委託会社 アセットマネジメントOne株式会社
為替ヘッジ なし
NISA・つみたてNISAの取り扱い NISAのみ
購入できる金融機関 SBI証券
auカブコム証券
松井証券
楽天証券
マネックス証券
岡三オンライン

One-たわらノーロード 先進国債券ファンドでは、外国債券パッシブ・ファンドをマザーファンドを通して購入します。先進国の公社債が主な投資対象となります。こちらもFTSE 世界国債インデックス(円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指すものです。購入・換金時に料金がかからず、信託財産留保額もないため、コストに関しては安価だといえます。

まとめ

外国債券の投資信託は、分散投資に向いており、個別の債券を運用するよりも初期投資額が安価であるなどのメリットがあります。とくに分散投資を行う場合、先進国の債券を運用するファンドでもそれぞれのファンドで結果が違うため、過去のデータをチェックするなどして検討が必要です。

どのような債券に投資をするファンドなのか、債券ごとのリスクを把握しつつ分析を行うことで、じっくりと購入する投資信託を検討してみてください。

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鈴原 千景

Webライター。内容として、わかりやすくを心掛けながら金融、不動産関係・ふるさと納税の記事を多く執筆している。日本株・米国株、投資信託、仮想通貨、ロボアドバイザーを運用中。