プリペイドカードは一定額の枠内で年齢や状況を問わず利用できるキャッシュレス決済手段です。中でも年会費無料の「dカード プリペイド」は、様々な店舗で使えるほか、dポイントが貯まりやすいというメリットのあるカードです。
そこでこの記事では、dカード プリペイドの評判や使い方、メリット・デメリットについて詳しく紹介します。お金の使いすぎが心配でプリペイドカードを検討している方、キャッシュレス決済を始めてみたいという方は、参考にしてみてください。
※この記事は2020年11月時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてお調べ頂きますようお願い致します。
目次
- dカード プリペイドとは
1-1.NTTドコモのdカードのプリペイドカード
1-2.年会費・発行手数料ともに無料
1-3.12歳以上なら審査なしでカードが作れる
1-4.オフライン・オンラインの多くの店舗で利用可能
1-5.dポイントが貯まる・使える - dカード プリペイドのメリット
2-1.作りやすい・使いやすい
2-2.チャージ方法が豊富
2-3.お金を使いすぎる心配がない
2-4.不正利用対策も万全 - dカード プリペイドのデメリット
3-1.上限利用額30万円
3-2.クレジットカードと比較して利用できない場面が多い
3-3.ポイント還元率が他のdカードサービスより低い
3-4.カード名義は「PREPAID MEMBER」で固定 - dカード プリペイドの評判
- まとめ
1 dカード プリペイドとは
dカード プリペイドは現金やdポイントでチャージして使うプリペイドカードです。ショッピングや様々な支払いを通じてdポイントを貯めることができるなど、他のプリペイドカードにはない豊富なサービスが付帯しています。
まずは、dカード プリペイドの主な特徴について紹介します。
1-1 NTTドコモのdカードのプリペイドカード
dカード プリペイドは携帯電話会社大手NTTドコモが発行しているプリペイドカードです。携帯電話会社が発行するプリペイドカードには、プリペイド携帯電話の利用目的のものもありますが、dカード プリペイドはドコモの携帯電話ではなく、「dポイント」というポイントサービスを利用するためのカードとなっています。
dカード プリペイドでは、前払い(プリペイド)による利用金額のボーナスはありませんが、貯めて使えるdポイントを獲得できるほか、特約店で様々な優待サービスを受けることができます。また、その他にもクレジットカードと同じような使い方ができるのが特徴です。
1-2 年会費・発行手数料ともに無料
dカード プリペイドは、年会費や発行手数料が無料です。カード発行時の手間を除けばコストはかかりません。学生や専業主婦、高齢者などの方でも簡単にカードの作成が可能です。
1-3 12歳以上なら審査なしでカードが作れる
dカード プリペイドは、クレジットカードやデビットカードと異なり、年会費などの費用がかからず、キャッシングなどの機能がありません。
前払いした金額以外にお金のやり取りが発生しないため審査をほとんど必要とせず、カードの管理が十分にできると考えられる12歳以上から作成することが可能になっています。そのため、子供のお小遣いをdカードにチャージして提供するという使い方もできます。
1-4 オフライン・オンラインの多くの店舗で利用可能
dカード プリペイドは、電子マネー「iD」の決済が可能な店舗や、国内外のMasterCard加盟点、dカードの特約店以外の店舗でも利用することができます。国内外に5,000万件を超える店舗で利用することができる汎用性の高いプリペイドカードとなっています。
また、iD決済やMasterCardに対応していればクレジットカードと同様にネットショッピングでも利用できるので、「クレジットカードはお金の使いすぎが心配」という方にも向いています。
1-5 dポイントが貯まる・使える
dカード プリペイドでは、NTTドコモが展開するポイントサービス「dポイント」を貯めたり使ったりすることができます。dポイントはドコモの携帯電話の決済をはじめ、ショッピング時にポイントで支払ったり、電子マネーやマイルなどに交換して使ったりなどの使い方が可能です。
dポイントユーザーは、「dポイントクラブ」というdポイントのサービスを通してポイントの管理ができるサービスを利用できるほか、様々なキャンペーンやイベント、買い物を楽しむことができるため、貯めて使う楽しみの多いカードとなっています。
2 dカード プリペイドのメリット
dカード プリペイドはその特徴から、様々なメリットを利用者に提供してくれます。主なメリットについて見てみましょう。
2-1 作りやすい・使いやすい
dカード プリペイドは、審査不要で作成できる上、様々な店舗で使えるカードです。キャッシュレス決済を始める人が最初に持つ1枚としても向いているほか、諸事情によってクレジットカードを作るのが難しいという状況の人でも作ることができ、ネットショッピングや様々な決済の場面で活用できます。
残額やポイントの確認も簡単なので、お小遣いの管理意識も高まります。学生や専業主婦の方がお小遣いの範囲内で利用するという使い方にも向いています。
2-2 チャージ方法が豊富
dカード プリペイドのチャージは、コンビニなどの銀行ATM、クレジットカード払い、電話料金合算払い、dポイント払いなどの方法で行うことが可能です。
なお、チャージ方法によってチャージ可能な金額に多少違いがあるので、事前によく確認しておくことが大切です。
2-3 お金を使いすぎる心配がない
プリペイドカードは、事前にチャージした金額分しか使うことができないのもメリットです。お金の使いすぎを防ぐことができるので、クレジットカードよりも計画的な利用が可能になります。
また、残額はdカード プリペイドのマイページ内や、チャージ時の明細書などから確認することができます。定期的にチャージする場合、利用金額やチャージ金額から獲得できるdポイントについても見当がつくため、ポイントの使い道なども事前に考えられるなど、より賢い使い方ができます。
2-4 不正利用対策も万全
dカード プリペイドでは、カードを紛失・盗難した場合、「プリペイドカード機能の利用停止」「dポイント機能の利用停止」を自身で行う必要があります。また、第三者による不正な利用があったことが確認された場合、届出日の60日前からその損害を補償してもらえます。
dカード プリペイドの専用サポートデスクは、ドコモと提携して運営している三井住友カードなので、カードのトラブルに対してもしっかりした対応が期待できます。
3 dカード プリペイドのデメリット
dカード プリペイドは便利ですが、他のカードと比較した場合、デメリットに感じる部分もあります。以下のデメリットや利用上の注意点についてもしっかりと確認しておきましょう。
3-1 上限利用額30万円
dカード プリペイドの上限利用額は30万円までとなるので、大きな買い物や旅行などで利用する場合に足りなくなる可能性もあります。また、1回あたりのチャージ金額は、5万円前後が限度になっている場合が多くなっています。
3-2 クレジットカードと比較して利用できない場面が多い
dカード プリペイドは国内外の多くの店舗やネットショッピングで利用することが可能なカードです。しかし、クレジットカードと比較すると、対応している店舗数は少なくなります。
また、MasterCard以外のVisaやJCBといった国際ブランドしか扱っていないお店では使えない場合もあります。慣れない場所・シチュエーションでの使用には注意も必要です。
3-3 ポイント還元率が他のdカードサービスより低い
dカード プリペイドではdポイントを貯めて使うことができますが、dカードやdカード GOLDなどのクレジットカードと比較すると、ポイント還元率で見劣りします。
例えば、dカード プリペイドでは利用金額の0.5%がdポイントで還元されますが、dカードやdカードGOLDでは1%のdポイントが還元される上、特典内容も豊富です。
クレジットカードのdカードは審査があるものの、年会費は無料なので、クレジット機能やキャッシング機能のあるカードに抵抗のない場合、dカードも向いています。
3-4 カード名義は「PREPAID MEMBER」で固定
dカード プリペイドは、クレジットカードなどの代わりにネットショッピングに利用することもできますが、その際にカード名義に注意も必要です。
dポイントのアカウントは個人情報と紐付けられていますが、カードそのものの名義は「PREPAID MEMBER」となっています。そのため、dカード プリペイドを使ってネットショッピングをする際、カード名義を入力する場面で「PREPAID MEMBER」と入力する必要があります。
また、カード名義がどのdカード プリペイドでも同じになるため、紛失・盗難があった場合、悪用される可能性もある点に注意が必要です。
4 dカード プリペイドの評判
dカード プリペイドは幅広い年齢層での利用を想定し、リスクを抑え、様々なメリットを提供しているカードです。実際にdカード プリペイドを利用しているユーザーはどのような感想を持っているのでしょうか。インターネットやSNSでの評判は次の通りです。
- 「dカードプリペイドをApple Payに追加できるので便利」
- 「マイページをブックマークしておけば、すぐ残高が確認できる」
- 「クレジットカードは使いすぎるけど、プリペイドは計画的に使える」
- 「毎回ポイントカードを提示するのがやや面倒」
- 「キャンペーンの対象外になることもある」
※上記はすべて個人の感想です。最新の情報はご自身でもよくお調べになってからご判断下さい。
dカードプリペイドの利用者は、プリペイドカードや電子マネーの利用に慣れたユーザーからは概ね高評価です。特にローソンなどのコンビニdポイントの特約店としてポイント還元が多いほか、カード提示で割引される商品もあるので、dポイントユーザーの間で注目されています。
また、dカードなどのクレジットカードと比較して計画的に使えることを歓迎する一方、ポイント還元率やキャンペーンからの除外など、dポイント獲得という点で改善を望むユーザーもいます。
まとめ
dカード プリペイドは、NTTドコモの運営するポイントサービス「dポイント」を貯めて利用することができるプリペイドカードです。クレジットカードの国際ブランドMasterCardと提携しており、世界中の多くの店舗やネットショッピングでの活用も可能です。クレジットカードやデビットカードと比較して審査不要で計画的な使い方が可能です。
申し込みはネットから簡単にでき、年会費も無料なので、初めてキャッシュレス決済用のカードを作るという方にも向いています。関心のある方は、メリット・デメリットをよく確認した上で、口コミや評判等も参考にしながら検討してみてください。
HEDGE GUIDE 編集部 クレジットカードチーム
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