【5分でわかる】ソーシャルレンディング投資を始める前の7つの注意点

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ソーシャルレンディングには、5%~8%の高い利回りで運用できる、毎月利息が分配される、投資後の手間がかからないなど、様々なメリットがありますが、一方で注意すべきリスクや対処策なども少なくありません。

この記事では、これからソーシャルレンディングを始めたいという方に向けて、ソーシャルレンディングで気をつけるべき注意点をまとめていきたいと思います。

目次

  1. 分散投資を心がける
  2. 事業者選びに気をつける
  3. 高利回りは担保の有無をチェックする
  4. 運用期間が長い案件はリスクを考慮する
  5. 利息と元本の分配方法に注意する
  6. 投資中に資金を引き上げられない
  7. 海外案件は為替リスクがある

分散投資を心がける

ソーシャルレンディングを含め、投資全般をはじめる上で大切なのが、分散投資を心がけることです。分散投資をしておくことで、万が一のリスクが発生した際にも損失を分散することができます。

たとえば、投資に慣れていない人は、よさそうな投資案件をひとつ見つけると、資金をまとめて投入しがちです。しかしそれでは、その投資の結果がよくなかったときに、大きく損を出してしまうかもしれません。

したがって、投資を行う場合は、

  • FX
  • 不動産

など、様々な種類を検討する必要があります。そして、ソーシャルレンディングへの投資を決めた場合でも、ソーシャルレンディング内で分散投資を心がけなくてはいけません。ソーシャルレンディングも、案件によって、

  • 事業内容
  • 運用期間
  • 運用通貨

など、様々な種類にわかれます。

たとえば、不動産事業の案件ばかりに、投資が偏ってしまうとどうなるでしょう。リーマンショックのような経済危機が再び訪れた場合に、すべての案件にトラブルが生じる可能性が否定できません。

このように、ソーシャルレンディング内でも分散投資を行い、リスクを分散させる必要があるのです。

事業者選びに気をつける

ソーシャルレンディングをはじめる際、事業者選びにも気をつける必要があります。ここでいう事業者とは、「資金の融資を希望する企業」と「投資家の間を仲介する企業」です。

信頼できる事業者へお金を預けないと、経営不振による倒産に巻き込まれる可能性があります。また、事業者によっては、

  • 融資先企業の審査が甘い
  • 投資家から集めた資金を分別管理できていない
  • 投資家から集めた資金を不正に取り扱う

という、ずさんな管理体制であるというリスクにも注意する必要があります。その場合も、投資したお金が戻ってこない可能性があるため、事業者の見極めは非常に重要なのです。

それでは、投資家は事業者をどのように見極めればいいのでしょうか。一度、事業者をチェックするときに、

  • 資金力
  • スポンサー
  • 経営期間
  • 償還実績

などをチェックしてみてください。複数が当てはまれば、きっと信頼のできる事業者が見つかるはずです。

高利回りは担保の有無をチェックする

ソーシャルレンディングで高利回りの案件を見つけたときは、担保の有無をチェックしましょう。それは、担保なしのリスクを投資家へ負わせる代わりに、利回りが高くなるケースがあるからです。

融資先企業が事業に失敗して、事業者へ資金を返済できなかったとしましょう。その案件が担保付きであれば、事業者が担保物権を売却することで、投資家にお金が戻る可能性が上がります。

しかし、案件に担保が付いていなかった場合はどうでしょう。万が一、貸し倒れが起きたとき、資金の返済に充てられるものがありません。よって、投資家は資金が戻らないことを覚悟しなくてはいけません。

そのように、貸し倒れが起きた場合、元本割れリスクがあります。そのため、担保がない案件は利回りが高く設定されやすいです。

したがって、利回りが高い案件を見つけたときは、かならず担保や保証の有無を確認しましょう。もし元本割れリスクを我慢できるのであれば、担保や保証がない高利回り案件に投資する選択肢もいいでしょう。

運用期間が長い案件はリスクを考慮する

投資案件の運用期間が長いときは、貸し倒れや返済遅延の可能性が上がることを考慮しましょう。

ソーシャルレンディングは、案件によって資金の運用期間が異なります。数ヶ月の短期から数年の長期まで、期間は様々です。

ただ、短期より長期案件の方が、どうしても貸し倒れや返済遅延のリスクが高くなります。それは、長期案件の方が、単純に景気の波や経済の変化にさらされる期間が長いからです。

短期案件の場合は、何か経済上のトラブルが起きたとしても、実際に影響が起こる前に、運用期間が終了するケースがあります。リスクヘッジのひとつとして、短期案件ばかりに、投資を集中させる投資家もいるほどです。

ただ、短期案件ばかりに投資を行うと、投資の効率が悪くなるデメリットもあります。ソーシャルレンディングは、投資期間が終了して、実際に投資がはじまるまでの時間を待たなくてはいけません。また、投資期間の終了後、資金が償還されるまでにもタイムラグがあります。

つまり、投資の効率を上げたいのであれば、長期案件への投資のほうが良いと言えます。もし多少のリスクが覚悟できるのであれば、長期案件へ投資してみるといいでしょう。

利息と元本の分配方法に注意する

ソーシャルレンディングでは、案件によって利息と元本の分配方法が異なります。具体的には、

  • 元本一括返済
  • 元利均等返済
  • 元利一括返済

の3パターンにわかれます。

元本一括返済とは、投資の運用期間が終了した後に、元本がまとめて投資家へ分配される方法です。元本一括返済は、毎月の融資額(元本)が変わらないため、同じ利息の金額を毎月受け取ることができます。ただ、貸し倒れが起きた場合に、元本を毀損するリスクがあります。

元利均等返済とは、元本と利息が毎月均等に分配される方法です。元利均等返済であれば、他の2つと比べて貸し倒れが起きてもお金が戻らないリスクを小さくすることができます。ただ、毎月の融資額(元本)が分配のたびに減り続けるので、投資家の利益も右肩下がりになります。

元利一括返済とは、元本と利息が運用期間の終了後に、一括で分配される方法です。元利一括返済の場合、融資先企業が、資金の運用中に生まれた投資家の利息を別事業へやりくりします。したがって、投資家は効率よく利益が増やせます。しかしデメリットとして、貸し倒れが起きた場合に、利息を含めたすべての資金を失うリスクがあります。

ソーシャルレンディングでは、分配方法が”元本一括返済”の案件が一般的です。分配方法は案件の詳細ページに記載されているので、投資を決める際には一度チェックをしましょう。

投資中に資金を引き上げられない

ソーシャルレンディングの特徴の1つとして、投資中に資金を引き上げることができないという点があります。

それは、ソーシャルレンディング事業者と融資先企業が、事業のスケジュールをもとに返済期限を決めるからです。したがって、投資家が途中で「資金を引き上げたい」を考えても、運用期間の終了まで待たなければいけません。

投資全般にも言えることですが、投資はすぐには必要にならない余剰資金で行うべきでしょう。余裕がない中で資金を捻出すると、普段の生活を送る間も投資の状況が気になってしまい、仕事や生活にも支障が出てしまうことになります。

ソーシャルレンディングでは、株式投資などと違い投資後に投資家ができることはありませんので、余剰資金で投資を行ったあとは、思い出した頃に利益が発生しているというくらいで構えておくと良いでしょう。

海外案件は為替リスクがある

ソーシャルレンディングでは、海外案件を取り扱う事業者がいます。ただ海外案件には、為替リスクがあるので注意しなくてはいけません。

海外案件へ投資をする場合、日本円から外貨へ両替をして、資金融資を行います。そして運用期間が終了し、資金が分配されるときに、外貨は日本円に戻されます。もしそのタイミングで為替が円高になっていたら、利益はどうなるでしょう。

円高は日本円の価値が下がった状態なので、外貨から日本円へ両替をすると損が発生します。そして、投資を経て生まれた利息が相殺されて、利益がマイナスになるかもしれません。

ただ、反対に資金が分配されるタイミングで円安になった場合は、為替差益が発生します。つまり為替の変動が、投資家にとって得に働くケースもあるのです。

したがって、海外案件へ投資をする場合は、国内の投資よりもハイリスクになりやすいことを理解しておきましょう。

まとめ

以上、ソーシャルレンディングに投資をする上で、おさえておきたい7つの注意点をご紹介しました。具体的には、

  • 分散投資を心がける
  • 事業者選びに気をつける
  • 高利回りは担保の有無をチェックする
  • 運用期間が長い案件はリスクを考慮する
  • 利息と元本の分配方法に注意する
  • 投資中に資金を引き上げられない
  • 海外案件は為替リスクがある

の7つが学べました。この記事を読んだことで、ソーシャルレンディングにおける大切なポイントが学べたと思います

まずは、信頼のできる事業者を探すところからはじめてみてください。

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石村淳

ローリスクでの資産運用を目指すフリーライター。ソーシャルレンディングや仮想通貨などで、少しずつ資産を増やしています。HEDGE GUIDEではソーシャルレンディング記事が担当です。読者の方の疑問が残らないように、わかりやすく読みやすい文章を心がけています。