初心者に向いている会社は?主要なソーシャルレンディング会社を徹底比較!

ソーシャルレンディングは、初心者でも比較的始めやすい投資ジャンルです。ただ、最初の会社(事業者)選びをきちんと行わないと、投資した大切なお金を失うリスクが高まります。

そこで、この記事では、初心者に向いているソーシャルレンディング会社を以下5つの観点からご紹介したいと思います。

  1. 利回り
  2. 償還実績
  3. 最低投資額
  4. ファンドの数や種類
  5. 担保や保証の有無

この記事を読むことで、会社選びの選択肢が増えるはずです。

目次

  1. Ownersbook(オーナーズブック)
    1-1.オーナーズブックの利回り
    1-2.オーナーズブックの償還実績
    1-3.オーナーズブックの最低投資額
    1-4.オーナーズブックのファンドの数や種類
    1-5.オーナーズブックの担保や保証の有無
  2. SBIソーシャルレンディング
    2-1.SBIソーシャルレンディングの利回り
    2-2.SBIソーシャルレンディングの償還実績
    2-3.SBIソーシャルレンディングの最低投資額
    2-4.SBIソーシャルレンディングのファンドの数や種類
    2-5.SBIソーシャルレンディングの担保や保証の有無
  3. クラウドクレジット
    3-1.クラウドクレジットの利回り
    3-2.クラウドクレジットの償還実績
    3-3.クラウドクレジットの最低投資額
    3-4.クラウドクレジットのファンドの数や種類
    3-5.クラウドクレジットの担保や保証の有無
  4. まとめ

1.Ownersbook(オーナーズブック)

オーナーズブック』は、ロードスターキャピタル株式会社が2014年9月より運営するソーシャルレンディング会社です。

ロードスターキャピタルは東証マザーズへの上場企業で、不動産のプロフェッショナルが集まります。よって、オーナーズブックが取り扱うファンドも、不動産に特化したものとなります。

1-1.オーナーズブックの利回り

オーナーズブックが扱うファンドの利回りは、4.0~6.0%が中心です(2019年5月時点)。

募集案件のメインは「貸付型案件」で、利回りは4.0~5.0%ほどを記録します。貸付型案件とは、投資家がオーナーズブックを通じて、資金を必要とする企業へお金を貸し付けるというものです。投資家への分配金は、融資の貸付金利によって生まれます。よって、貸付型案件は投資というより、資金融資の側面が強いでしょう。

一方、「エクイティ案件」と呼ばれる募集案件もあります。エクイティ案件とは、ロードスターキャピタルが直接運用する不動産へ資金を募集する案件で、利回りは7.0%前後です。エクイティ案件の利益は、不動産の運用や売却によって生まれます。したがって、エクイティ案件は、融資ではなく投資型の案件と言えるでしょう。

エクイティ案件の不動産が高値で売却できた場合、投資家に分配される利益は当初の予定より高くなるケースもあります。実際、過去に予定の利回りを9%ほど上回った実績もあるほどです。

1-2.オーナーズブックの償還実績

オーナーズブックは、2014年のサービス開始以来、返済の遅延を起こしたことが一度もありません。ただ、今までが大丈夫だったとしても、今後も遅延やデフォルトが起こらないとは限りません。

よって、投資家はトラブルが起きた場合でも、被害を最小限に留められるように資産を集中しすぎずに分散して運用したほうが良いでしょう。

1-3.オーナーズブックの最低投資額

オーナーズブックの最低投資額は、貸付型案件の場合、1万円から可能です。したがって、オーナーズブックであれば、

  • お小遣いをこつこつ増やしたい会社員
  • 社会に出る前に投資を体験したい学生
  • 家計で浮いた分を有効活用したい主婦(主夫)

など、どなたでも気軽にはじめられるでしょう。

一方、エクイティ案件の場合は、案件によって最低投資額が異なります。詳しくは募集案件ごとに確認をしてみてください。

1-4.オーナーズブックのファンドの数や種類

オーナーズブックで取り扱うファンドは、「不動産型」に特化しています。不動産型とは、不動産の建設費用を募集するファンドです。

「資産運用のために不動産投資をはじめたい」という方も多いと思います。しかし、実際に不動産投資をはじめるには、大きな資金の準備が欠かせません。したがって、少額から投資ができるオーナーズブックは、手軽に不動産投資を始めたい方におすすめです。

ただ、オーナーズブックは案件を厳選するため、募集件数は多くありません。そのため、募集が開始されると数分であっという間に募集終了となるケースも珍しくありません。

よって、オーナーズブックを利用したいのであれば、新着案件の予告メールを受け取れるように設定しておきましょう。

1-5.オーナーズブックの担保や保証の有無

オーナーズブックでは、掲載案件のすべてに不動産担保の設定がされています。したがって、投資先企業が資金を返済できなくても、担保の不動産を売却することで、投資家の元本を守れる可能性が出てくるでしょう。

また、企業へ行う融資額の割合は、担保の評価額に対して、80%ほどに抑えられています。このようにすることで、不動産の価格が少し下落した場合でも、投資家への元本返済に影響が出にくくなります。

2.SBIソーシャルレンディング

SBIソーシャルレンディング』は、大手の総合金融グループ「SBIホールディングス」のグループ会社です。2011年3月からソーシャルレンディングの事業に参入し、2019年4月時点の成立ローン額(累計融資額)は930億円を超えます。

ソーシャルレンディング会社の中には新興の会社も多く、経営基盤が不安視されるケースもあります。一方、SBIソーシャルレンディングは大手金融企業の傘下となるため、資本面や体制面の安定感は他社より高いと言えるでしょう。

2-1.SBIソーシャルレンディングの利回り

SBIソーシャルレンディングの名目利回りは、2019年5月時点で3.0~10.0%です。

常時募集の案件では、安全性の高さが保証される分、利回りは4.0%前後に留まります。一方、不定期に募集されるオーダーメード型の案件では、遅延やデフォルトのリスクが増える代わりに、利回りは6.0~7.0%にまで上がります。

なお、現時点で常時募集している「カンボジア技能実習生支援ローンファンド」は、利回りが10.0%です。ここまで利回りが高いのは、他案件と比較して投資リスクが高く担保も付いていないからです。もし、投資を検討中であれば、そのリスクを頭に入れる必要があるでしょう。

2-2.SBIソーシャルレンディングの償還実績

SBIソーシャルレンディングでは、今までに何度か返済遅延が起きています。最近は2018年7月に「不動産バイヤーズローン」で、融資先から元本の返済遅延が発生しました。

ソーシャルレンディング会社に求められる大事なこととして、「遅延やデフォルトを起こさない」ことが挙げられます。ただ、それと同じぐらいに「遅延やデフォルトが起きたとき、いかに投資家目線に立った対処ができるか」も大切です。

その点から見ると、遅延発生時のSBIソーシャルレンディングの対応は、投資家から高い評価を得ました。それは、投資家へアナウンスするまでのアクションが早く、説明も丁寧だったからです。

また、遅延の対象となったローン額は13億円でした。そのような大規模な案件にもかかわらず、その後の元本回収はスムーズに行われています。実際、延滞の発生から4ヶ月で、7案件中4件はすでに元本相当額が償還されています。

2-3.SBIソーシャルレンディングの最低投資額

SBIソーシャルレンディングでは、1万円から投資が可能です。最初から大金を投資することに抵抗がある方でも、SBIソーシャルレンディングは気軽に始めやすい会社と言えます。

2-4.SBIソーシャルレンディングのファンドの数や種類

SBIソーシャルレンディングでは、

  • オーダーメード型
  • 常時募集型

の2種類のファンドがあります。

オーダーメード型は、「明確な資金用途」をもつ事業者を対象としたローン事業に投資するファンドです。常時募集を行う案件ほどの償還実績がないため、利回りは高めに設定されます。

オーダーメード型は募集が不定期ですが、常時募集型はその名のとおり、いつも募集があります。よって、募集案件が少ないソーシャルレンディング会社とは異なり、SBIソーシャルレンディングでは比較的投資を急かされにくいと言えます。

なお、運用期間に関しては、基本的に長期(12ヶ月以上)のものが多くあります。

2-5.SBIソーシャルレンディングの担保や保証の有無

SBIソーシャルレンディングの案件は、基本的に証券や不動産の担保が設定されます(常時募集の「カンボジア技能実習生支援ローンファンド」は無担保)。

そして、案件によっては、融資の総額を担保評価額の70~80%ほどに抑えるケースが多くあります。実際に「SBISL不動産バイヤーズローンファンド」では、融資の上限目安は80%でした。

このように、担保評価額に合わせて融資の総額を抑えると、融資先企業がデフォルトを起こしたとき、担保評価額が下落していても投資家の元本返済には影響が出にくくなるのです。

3.クラウドクレジット

クラウドクレジット』は、海外向けの案件に特化したソーシャルレンディング会社です。2014年6月にサービスを開始し、海外企業に向けた消費者ローン、事業者ローンへの融資を行います。

大手総合商社『伊藤忠商事』が筆頭株主になるほどに業界の期待値は高く、他にも、

  • マネックスベンチャーズ
  • GCIキャピタル
  • フェムト・スタートアップ
  • 三菱UFJキャピタル
  • LINE

といった大手企業がクラウドクレジットを支援・出資しています。

3-1.クラウドクレジットの利回り

2019年5月27日時点で販売しているファンドの表面利回りは、5.9〜13.0%と幅広くなっています。

まず、利回りが低い案件の多くには「為替ヘッジ」が働いています。為替ヘッジとは、投資家と事業者との合意で、あらかじめ為替変動を受けないようにする契約です。資金の運用中に為替変動が起きた場合でも、最初に決めておいた為替の内容で、資金の両替と分配を行います。

そして、利回りの高い案件は、

  • 遅延
  • デフォルト
  • 為替変動

のリスクが大きい特徴があります。

たとえば「ナイジェリアの未電化地域支援ファンド」は、表面利回りが13.0%です。他の案件と比べて、事業を行う最中にトラブルが起きやすいと言えます。また、貸し付け通貨のナイジェリア・ナイラは、為替が変動しやすい不安定な外貨です。

3-2.クラウドクレジットの償還実績

クラウドクレジットにおける、サービス開始(2014年6月)から今までのファンド実績は以下のとおりです。

累計出資金額 ¥19,259,800,000
運用開始済みファンド数 615
償還済みファンド数 192
償還時元本割れ件数 22

※項目にあるファンド数は、2018年12月末時点に集計したものです。

多くのファンドの運用期間が1年以上であるため、「運用開始済みファンド数」に対して、「償還済みファンド数」の割合は低くなっています。

また、償還時に元本割れを起こしたファンドも、2018年12月の時点で22件あります。ただ、これはクラウドクレジットの案件がすべて海外案件であることが理由でしょう。

海外案件の場合、融資先の事業や為替の値動きに安定感がありません。したがって、元本割れのリスクが国内案件よりどうしても高まりやすいと言えます。そのため、クラウドクレジットの利回りは、他社より高めに設定される傾向にあります。

3-3.クラウドクレジットの最低投資額

クラウドクレジットでは、1万円から投資が可能です。

3-4.クラウドクレジットのファンドの数や種類

クラウドクレジットが取り扱うのは海外案件です。ソーシャルレンディング事業を通じて、海外企業の支援をしています。

具体的には、2019年5月時点で、

  • 中東
  • 東欧
  • 東南アジア

などの国の企業を対象としたファンド募集がありました。また、ファンドによって、

  • 円建て
  • 米ドル建て
  • ユーロ建て
  • ルピア建て
  • モンゴルトゥグルグ建て

など、取り扱い通貨も異なります。投資家としては、いろいろな通貨にチャレンジすることで、分散投資にもなるでしょう。

3-5.クラウドクレジットの担保や保証の有無

クラウドクレジットの案件には、基本的に担保や保証がありません。また、海外案件はどうしても、世界情勢や為替のリスクが付きまといます。したがって、クラウドクレジットは、一見「初心者には難しい会社」のように思えるかもしれません。

しかし、クラウドクレジットでは、元本割れのリスクを可能な限り、コントロールしようとしています。

たとえば、消費者ローン事業の場合、最終的な資金の融資先を「数千~数万人」に分散させています。そのように最終的な融資対象を細かく分けることで、資金を返済できない人が出てきても、利益を他の返済者の利息分でカバーできるのです。

また、債務者からの返済が滞った場合、その債権を提携業者に買い取ってもらいます。その売上分を損失に充てることで、被害を最小限に抑えられます。

なお、募集案件の詳細ページには、

  • 投資スキーム
  • 詳細なリスクの説明
  • 融資先企業の情報
  • 期待リターンマップ

といった情報が記載されているのをご存知でしょうか。これらを確認した上で投資を行うと、初心者でもリスクの具合が事前に把握できます。

まとめ

以上、初心者が利用すべきソーシャルレンディング会社を3社ご紹介しました。以下、特徴をまとめておきます。

会社名 オーナーズブック SBIソーシャルレンディング クラウドクレジット
利回り 4.0~6.0%が中心 3.0~10.0% 5.9〜13.0%
償還実績 返済の遅延やデフォルトが一度もない 返済遅延および回収の実績あり 元本割れの実績あり
最低投資額 1万円から可能(貸付型案件の場合) 1万円から可能 1万円から可能
ファンドの数や種類 不動産に特化
件数は多くない
オーダーメイド型と常時募集型あり 海外案件
国や通貨などによる種類が多い
担保や保証の有無 すべての案件に不動産担保の設定あり 基本的に証券や不動産の担保設定あり 基本的に担保や保証なし(元本割れ対策あり)
備考 東証マザーズ上場企業。不動産のプロフェッショナル SBIホールディングスのグループ会社 伊藤忠商事が筆頭株主

※2019年5月時点

ソーシャルレンディングを始める場合、基盤が安定しているソーシャルレンディング会社を選ぶことが大切です。ぜひこの記事をソーシャルレンディング会社選びの参考にしてみてください。

The following two tabs change content below.
石村淳

石村淳

ローリスクでの資産運用を目指すフリーライター。ソーシャルレンディングや仮想通貨などで、少しずつ資産を増やしています。HEDGE GUIDEではソーシャルレンディング記事が担当です。読者の方の疑問が残らないように、わかりやすく読みやすい文章を心がけています。