ソーシャルレンディングで元本割れを避けるための5つのポイント

資産運用をする上でもっとも大切なのは、『資産を減らさないこと』だと思います。投資である以上、元本割れのリスクは避けられません。したがって、資産を守るには、難しい判断が強いられる場面も多いでしょう。

しかし、投資家の心がけ次第で、元本割れのリスクをできるだけ抑える方法はあります。それは、ソーシャルレンディングにおいても同じです。

そこで、この記事では、ソーシャルレンディングで元本割れを避けるためのポイントを5つご紹介していきたいと思います。

目次

  1. 元本割れとは
  2. ソーシャルレンディングで元本割れを避けるためのポイント
    2-1.利回りが高いだけの案件は避ける
    2-2.担保付きのソーシャルレンディング案件を選ぶ
    2-3.短期のソーシャルレンディング案件を選ぶ
    2-4.ソーシャルレンディングの投資先を偏らせない
    2-5.安全性の高いソーシャルレンディング事業者を選ぶ
  3. まとめ

元本割れとは

元本割れとは、運用後の金額が元本より下がることです。そして、ソーシャルレンディングにおける元本とは、投資に使った金額を差します。

ある金融商品に10万円を投資して、運用した結果、9万円しか戻ってこなかったとしましょう。その場合、「1万円の元本割れが起きた」となります。

ソーシャルレンディングでは、元本の保証がされていません。したがって、融資先企業の事業が失敗した場合、元本割れが起こる可能性は高まります。

ソーシャルレンディングで元本割れを避けるためのポイント

それでは、元本割れを避けるためには、どういったポイントに注目すればよいのでしょうか。ひとつずつ見ていきたいと思います。

利回りが高いだけの案件は避ける

ソーシャルレンディングには、利回りが5%程度のものから、10%を超えるものまで、さまざまな案件が取り揃っています。

高利回り案件へ投資ができれば、効率のよい資産運用は可能です。ただ、その分、融資先企業が、事業者に返済するための利息額も増えます。よって、高利回り案件は、融資先企業の負担が大きくなりがちです。

また、案件のリスクが低い場合、利回りが高くなくても、投資家は自然と集まります。よって、無理に利回りはを高く設定する必要がありません。一方、ある程度のリスクが避けられない案件では、投資家がきちんと集まるように、利回りを高く設定するケースがあります。

それにもかかわらず、「利回りが高い」というだけで、その案件へ安易に飛びつくとどうなるでしょう。事業がうまくいかなかったときに、

  • 返済遅延
  • 貸し倒れ

に巻き込まれる可能性が出てくるのです。

また、高利回り案件の場合、その多くは

  • 担保
  • 保証

が付いていません。担保や保証がない案件で貸し倒れが起こると、投資家へ元本が1円も戻らない可能性があります。

もし安全性を重視するのであれば、利回りが10%を超えるようなハイリスク案件は避けたほうが無難でしょう。

担保付きのソーシャルレンディング案件を選ぶ

担保付きの案件を選ぶことで、元本割れを避けられる可能性が出てきます。それは、融資先が資金を返済できなかった場合でも、事業者がその担保物件を売却することで、元本の捻出ができるからです。

ただ、担保物件が無事に売却できても、元本割れが生じるケースはあります。それは、売却額が当初の評価額より下がっている恐れがあるからです。

担保付きの案件の場合、案件募集の詳細ページには、担保物件の評価額が記載されています。投資家が投資を検討するとき、その担保物件の評価額をチェックすることで、元本割れの確率がある程度判断できます。

というのも、『評価額>募集総額』であれば、評価額が少し下がった場合でも、まだ評価額が募集総額を上回っているケースがあるからです。つまり、『評価額>募集総額』の差が大きいほど、元本割れのリスクは低くなるでしょう。

事業者によっては、募集総額を担保評価額の70~80%ほどに抑えているところもあります。そのような事業者の担保付き案件を選べば、20~30%までの価格下落による損害は、事業者が負担してくれます。よって、その場合は、さらに元本割れが起こりにくくなるでしょう。

短期のソーシャルレンディング案件を選ぶ

投資の期間にこだわりがないのであれば、案件は短期のものを選んだ方がよいでしょう。それは、短期案件の方が、貸し倒れや返済遅延のリスクが少ないからです。

たとえば、投資期間が3ヶ月と3年では、融資先が資金を返済できるかどうかの確率が大きく変わります。

投資期間が3ヶ月であれば、その短い期間で、投資先に何か大きなトラブルが起こるイメージはしにくいでしょう。また、事業者としても、そこまで簡単に事業失敗をするような企業と手は組みません。

一方、投資期間が3年ともなると、また話が異なります。その3年間で、世界経済がどのように変わるか、わかったものではありません。よって、経済事業の変化で、事業が失敗する(元本の返済ができない)ケースも普通に考えられるのです。

したがって、元本割れリスクを小さくする上では、投資期間については長期より短期の案件を選んだ方がベターでしょう。

ソーシャルレンディングの投資先を偏らせない

資産運用をする際に大切なポイントとして、『分散投資を心がける』ことがあります。それは、投資先をひとつに集中させると、その投資案件が失敗したときに、大損害を受けるからです。

反対に、投資先を複数に分散させるとどうでしょう。ひとつの投資案件が上手くいかなくても、被害を最小限に留められます。

この分散投資の考えは、ソーシャルレンディングにおいても変わりません。全体的な元本割れを避けるためには、

  • 事業者
  • 事業内容
  • 通貨

など、投資先が偏らない工夫をする必要があります。

また、資産全体におけるソーシャルレンディングの割合についてもきちんと考える必要があります。ソーシャルレンディングは、株式投資や債権などの昔からある伝統的な投資手法に対して、オルタナティブ投資(代替的な投資手法)と呼ばれています。

オルタナティブ投資は、伝統的投資と比べて誕生してからの歴史が浅いため、近い将来で何が起こるか未知数の部分が大きい投資ですので、そういう意味でハイリスクな投資手法の一つと捉えるべきものです。元本割れリスクを考慮に入れた場合、オルタナティブ投資の資産比率は多くても3割以下におさえて運用するのが良いでしょう。こうした取り組みも資産全体での分散投資につながります。

安全性の高いソーシャルレンディング事業者を選ぶ

元本割れを避けるためには、安全性の高い『案件』を選ぶだけでは足りません。それ以前に、『事業者』の選択に気をつける必要があります。

なぜなら、案件自体がいくら安全でも、事業者の経営姿勢によっては、大きな資金管理のトラブルに発展するかもしれないからです。実際に、投資家への説明とは異なる内容の資金流用が発覚し、元本の償還が滞ったケースもあります。

したがって、投資家は案件と同じぐらい、事業者選びにもデリケートにならなくてはいけません。元本割れリスクが気になる初心者の方におすすめなのが、以下でご紹介するオーナーズブックです。

オーナーズブック

オーナーズブック
オーナーズブックは、ロードスターキャピタル株式会社が運営する、不動産特化のソーシャルレンディング事業者です。運営会社のロードスターキャピタル社は、ソーシャルレンディング会社の中でも唯一東証に上場を果たしており、企業としての信頼性も相対的に高いと言えるでしょう。2014年9月にサービスがスタートし、毎年業績は上がり続けています。2017年度には、経常利益が11.9億円に達しました。

オーナーズブックでは、不動産のプロフェッショナルが厳選した案件を取り揃えています。平均利回りに関しては、4~6%と高くありません。しかし、すべての案件には、不動産担保が設定されています。

そのように、オーナーズブックでは、投資家の元本割れリスクを減らす工夫が施されています。その証拠に、現在(2018年12月)サービス開始から4年以上が経過していますが、いまだに貸し倒れどころか、返済遅延すら起きていません。

また、オーナーズブックでは担保の評価額に対して、融資額が80%ほどに抑えられています。そうすることで、もし貸し倒れが起きたときに担保の評価額が下がっていても、元本割れのリスクは減らせるのです。

まとめ

以上、ソーシャルレンディングで元本割れを避けるためのポイントを5つご紹介しました。

おさらいすると、元本割れを避けるためには、

  • 利回りが高いだけの案件は避ける
  • 担保付きの案件を選ぶ
  • 短期案件を選ぶ
  • 投資先を偏らせない
  • 安全性の高い事業者を選ぶ

の5つが大事です。

今回ご紹介した5つのポイントを頭に置くように心がけ、大切な元本を守りながらソーシャルレンディングに取り組んでいきましょう。

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石村淳

石村淳

ローリスクでの資産運用を目指すフリーライター。ソーシャルレンディングや仮想通貨などで、少しずつ資産を増やしています。HEDGE GUIDEではソーシャルレンディング記事が担当です。読者の方の疑問が残らないように、わかりやすく読みやすい文章を心がけています。