固定利回りの資産運用サービス「Funds(ファンズ)」を運営するファンズ株式会社は10月2日、「インパクト志向金融宣言」に署名したと発表した。同宣言は、金融機関の存在目的は包括的にインパクトを捉え環境・社会課題解決に導くことであるという想いを持つ金融機関が協同し、インパクト志向の投融資の実践を進めていくイニシアティブ。2023年10月1日現在、同社を含め67社が署名している。
Fundsは19年1月にリリース。個人が1円から上場企業などに間接的に貸出しができるオンラインプラットフォームとして、これまで上場企業を中心とした89社が組成する357のファンドを募集し、分配遅延・貸し倒れは0件(2023年9月末日現在)。
固定利回りとは、ファンドの利回りが募集時に定められていることを意味しており、値動きなく安定的に資産形成ができる。市場の影響を直接的に受けず、心理的な負担や管理の手間を軽減するメリットがある。
同社では、新興国のマイクロファイナンス機関を運営する企業を対象としたファンドや、省エネルギー性能の評価を得た不動産プロジェクトを資金使途とするファンドの提供など、貸付型ファンドの仕組みを活用したインパクト志向の投融資を実践している。
同宣言への署名を契機として「デットファイナンスを通じた社会課題の解決に今後一層取り組んでいく」としている。
【関連サイト】オンライン貸付ファンド「Funds」[PR]
【関連サイト】インパクト志向金融宣言
【関連記事】Fundsの実績・運営企業
The following two tabs change content below.

HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム
HEDGE GUIDE 編集部 ESG・インパクト投資チームは、ESGやインパクト投資に関する最新の動向や先進的な事例、海外のニュース、より良い社会をつくる新しい投資の哲学や考え方などを発信しています。/未来がもっと楽しみになる金融メディア「HEDGE GUIDE」

最新記事 by HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム (全て見る)
- EU、包装廃棄物新規則で世界の循環経済をリードへ 設計段階からの変革を義務化 - 2025年5月22日
- Amazon、欧州で自動梱包機を大規模導入 廃棄物削減と配送効率化を推進 - 2025年5月21日
- ネスレ、バイオ・ディープテックR&D強化へ。食品・栄養業界で初。新センター設立も - 2025年5月18日
- WWFジャパンと熊谷組が建設業界初のパートナーシップを締結、木材調達などの持続可能性向上へ - 2025年5月12日
- GSG Impact JAPAN、インパクト企業と投資家の対話ワークショップ第2弾を開催。IMM深化へ - 2025年5月12日