社債発行・購入プラットフォームを運営するSiiibo証券株式会社と株式会社ADワークスグループ(ADWG)は業務提携し、スタートアップ企業と社債発行での連携を開始した。社債発行企業候補となる顧客企業紹介に関する提携で、8月26日の発表によると、Siiibo証券は個人投資家に向けた国内社債のラインナップの拡充を図る。ADWGは、子会社の株式会社エンジェル・トーチのCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)機能を利用する企業に対し、自社資金のみならずSiiibo証券を通じて個人投資家からの資金調達(デット)をアレンジすることが可能になる。
ADWGは、今回の提携について、エンジェル・トーチを中軸とする資金調達支援サービス「ファイナンス・アレンジメント事業」構想の一翼を担うものと位置付け、目的を「日本経済の喫緊の課題であるスタートアップ企業の資金調達へのソリューション提供」としている
Siiibo証券は、オンラインで社債の発行・購入・管理を行えるプラットフォーム「Siiibo(シーボ)」を運営している。企業のデット性(負債性)の資金調達手段として、従来の金融機関からの借入だけでなくベンチャーデットへの注目も集まる中、Siiibo証券では社債を活用し、主にミドル/レイターステージのスタートアップをはじめとする企業の私募社債を取り扱っている。
また、個人投資家に向けてバラエティ豊かな企業の国内社債への投資機会を提供すべく、 発行企業の開拓に注力。今年6月に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2022」で「新しい資本主義に向けた改革」として掲げられている「スタートアップ(新規創業)への投資」促進の一助となるものと位置付けている。
ADWGは、エンジェル・トーチを通じたCVC事業を行い、20年12月の事業開始以来100件超の投資対象案件を検討してきた。今回の業務提携で、ADWGは投資を検討するシード/アーリー/ミドル/レイターの各ステージにある企業に、シーボでの社債発行を提案し、 Siiibo証券は企業の社債発行のサポート、 多様な企業と個人投資家とのマッチングを推進していく。
なお、エンジェル・トーチ社は今年5月、株式投資型クラウドファンディング(CF)サービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」を運営する株式会社FUNDINNOに出資している。
出資は、ADWG グループの第1次中期経営計画で標榜する資金調達の多様化、 価値創造のための「知の探索」に寄与するもので、 ファイナンス・アレンジメント事業構想の一環として行われた。
【関連サイト】Siiiboサービスページ
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