社債専門ネット証券のSiiibo証券株式会社は5月24日、運営する社債発行・購入プラットフォームで、 ウェルネス事業の株式会社TENTIAL(テンシャル)が少人数私募社債を発行したと公表した。
テンシャル社は2018年創業。「健康に前向きな社会を創り、人類のポテンシャルを引き出す」をミッションにウェルネス領域で事業を展開し、特許技術を採用したインソールや、一般医療機器届出済みのリカバリーウェアなどを開発・販売している。成長資金調達手段の多角化を目的に、今回の社債発行を行った。
2週間余りで資金調達を実現、シーボ証券社は「同社が事業計画や財務計画について説明を尽くした点が投資家からの評価を集めた」と評価する。 調達した資金はテンシャル社の事業の拡大に向けた各種マーケティング費用、製品開発費用の調達に充てられる予定。
テンシャル社のようなスタートアップの資金調達手段は、エクイティ性(資本性)、デット性(負債性)のものに大別される。社債はデット性調達手段の一つだが、無担保無保証を原則とし、多様な投資家による柔軟な投資判断に基づいて資金を調達することができる。シーボ証券社は、 社債発行を行う企業と投資家のマッチングプラットフォーム「Siiibo」で少人数私募社債をオンラインで発行・購入する機会を提供している。
テンシャル社取締役CFOの酒井亮輔氏は、今回の資金調達について「ミッションに共感する顧客が投資家になり、投資家を魅了して顧客になってもらうという投資家・顧客との新しい関係性を創出した。シーボ証券を通じた資金調達がスタートアップのファーストチョイスになっていくものと確信している」とコメントした。
シーボ証券社は、「企業にとって社債発行はシンプルで伝統的な資金調達手段の一つで、発行条件や資金使途を柔軟に設計可能な、自由度のある調達手法。投資家と直接繋がれることからも、さらに発展的な関係構築を行える可能性がある」とポテンシャルを説明。現段階ではまだ広く普及していない分、「特徴を活用できる余地が残されている」としている。
【関連サイト】Siiiboサービスページ
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