ロボットSIerのロボット応用ジャパン社、FUNDINNOで資金調達開始へ

ロボットの導入による生産性向上・品質向上を推進する株式会社ロボット応用ジャパンは株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」で2020年3月 8日から募集による投資申込みの受付を開始する。ロボット自動化企画の総合的な立案で、中小企業の製造ライン向けのソリューション事業を提案する。目標募集額1千万円、上限応募額3千万円。1口10万円、1人5口まで。

同社は2019年2月設立のSIer(エスアイアー、企業の情報システムを請け負うITサービス事業者)。外部企業との協業によって中小企業の製造現場に向け、汎用性の高いシステムを導入している。強みは、約20社のロボット事業会社と「チームROJ」を組み、各製造ラインに最適な自動化システム(Factory Automation)を各チームで細分化しながら構築、コストを抑え、短期間で導入できる点。

日本最大手のコンビニチェーンの物流で数千万円規模の省力化機器を3案件手掛けたほか、これまでに13社以上のFA導入を実施。年間4000万円程度の受注を獲得している。

具体的な導入例として、千葉県の醤油メーカーのちば醤油株式会社を挙げる。瓜に辛子を詰める作業をこれまで約9人が手作業で行っていたが、弊社が考案したFAを導入したことで人員を5名削減、生産性を向上させた。導入コストは300万円以下に抑えた。

ちば醤油株式会社の自動化システム導入事例

これまで自動化ロボットの導入は大企業の一部に限られており、中小零細企業の現場では遅々として進んでいないという課題がある。要因の一つは、Factory Automation(以下、FA)を活用した自動化技術の「ブラックボックス化」だ。

たとえば、中小企業が大手のロボット設置会社などにFAを依頼した場合、そのロボットの仕組みが明らかにされずに導入されることがある。その場合、自動化システムの仕組みが分からず、トラブルが発生しても自分で対応ができなくなってしまう。

要因の二つ目は導入企業が望む「スペックへの未対応問題」だ。中小企業が持つ独自技術を自動化で再現しようとすると高スペックが必要となるため、見積りの時点で価格が膨れ上がってしまう。また、導入後のアフターフォローも業者頼みになると、価格の適正判断がエンドユーザーにはできなくなってしまうという課題がある。

こうした課題に対して、同社は様々なロボット企業のソリューションを束ね、カスタムメイドでの生産ラインを構築することで「汎用性」のあるシステムを提供。システムの仕様を変更する際も、細分化した部品を組み変えるだけで対応できるようにしている。働き方改革への対応が求められ、製造業の人手不足が深刻となる中、このような自動化による省力化・生産性向上は中小企業にとって大きな一手となりうる。

20年の日本の製造分野における産業ロボットの市場規模は約1.2兆円、そのうちFAの導入が急務となる日本の中小企業の市場規模は現在250億円とそれぞれ予測されている。

産業ロボットの市場規模は約1.2兆円

同社は今後食品、医薬品、化粧品事業と物流業界をメインターゲットに、さらなる市場開拓、自動化システムの導入とIT、AIの融合、東南アジア企業への技術普及による事業のグローバル展開を目指す。2020年内に24時間対応のコールセンターを併設、サポート体制を強化する。

今回、ロボット応用ジャパン社が資金調達を行う「ファンディーノ」は国内初の株式投資型クラウドファンディングサービスで、累計成約額は国内取引量1位の29億6769万円(2020年3月現在)。

投資家は、ファンディーノ上で一口10万円の小口からIPOやバイアウトを目指す企業の株式に投資することができ、投資後も投資先企業からのIR情報を定期的に確認することができる。

応募企業については、投資家保護の観点から詳細な調査とリスクの洗い出しを行うなど厳正な審査を行い、その審査方針は「将来的にスケールする可能性のある会社かどうか?」「革新性はあるか?」「独自性はあるか?」といったような明確な基準に基づいている。

審査は公認会計士等専門知識を有する者を中心とした専門家チームが行い、その後の審査会議においては多数決ではなく、会議メンバー全員一致で決定するという厳しい基準で審査を行っており、実際に審査を通過する企業は5%未満となっている。

ファンディーノで投資を実行するには、下記ウェブサイトで事前に登録を済ませておくことが必要となる。

【関連サイト】株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」
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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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HEDGE GUIDE 編集部 少額株式投資・ロボアドバイザーチーム

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