楽天証券株式会社は6月22日、独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)を通じた生前贈与のサポートを本格的に開始すると発表した。顧客は、顧個々人のさまざまな状況や目的に適した資産の世代間移転のアドバイスを、同社と契約したIFAから、より的確に受けられるようになる。
同社は、高齢の顧客とその家族の資産寿命を延ばし、世代を超えて安心した生活を送れる環境を整えるためのサービスとして、投資信託の「定期売却サービス」、信託財産の管理や運用についてIFAがサポートする「家族信託サービス」(「家族信託」は一般社団法人家族信託普及協会の登録商標)などを提供している。
生前に適切な贈与金額や贈与先を考え、財産を次の世代に承継していくことが、個人の安心・安全な人生設計には望ましい。しかし、最適な贈与計画の立て方や手続きの複雑さなどから、思うように生前贈与を進められないという声も聞かれる。「家族全体がそれぞれの世代で幸せな生活を送るために、生前贈与を利用することのハードルを下げ、一般化されるよう、IFAと連携して本格的なサポート体制を構築することにした」と同社は説明する。
サポート体制の一環として、顧客の家族構成や相続財産全体の状況を聞き、贈与額や期間などを算定し、計画を立てるためのツールの提供や、贈与手続きの簡素化などを実現。特にIFAを介したサービス提供を行うことで「これまで以上に贈与者・受贈者双方の状況や目的に寄り添ったライフプランニングが実現できる」(同社)と期待している。
IFAがよりよい提案ができるよう、同社はIFA専用の投資一任型運用サービス「楽天証券楽ラップサービス」や、預かり資産に連動して手数料が変わる「管理口座コース」を設定。さらにIFA自身の能力向上などを目的として、2018年7月に業界初となる「楽天証券ファイナンシャルアドバイザー・ビジネススクール」を開講している。
「IFAが顧客の人生の目的を共有し、それらを実現するためのプランを策定し、伴走できるよう多角的にサポートしている。今後も長寿化社会の構造的課題解決に取り組んでいくとともに、あらゆる世代の資産形成、資産運用、資産保全ニーズに対して、包括的にサポートできる質の高いアドバイザリーサービスを提供できるよう、継続的に取り組んでいく」としている。
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HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム
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