社会的インパクト投資のネクストシフト、初のモンゴル農家支援ファンドの募集開始

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社会的インパクト投資に特化した「ネクストシフトファンド」を運営するネクストシフト株式会社は8月20日、初のモンゴルへの融資ファンドとなる「モンゴル農家さん応援ファンド1号」の募集を開始した。募集金額は1200万円。モンゴルで農家や中小企業向けの融資を行うGyals Tugrug社に融資を行う。

Gyals社は、同国財務省や他の商業銀行出身の経営陣で構成され、マイクロファイナンス融資を取り扱う急成長中の金融機関。商業銀行がリーチできない遠隔地で小口融資を提供し、農家や中小企業の生活向上を目指す。最低投資額2万円、目標利回り年率5.20%。募集期間は10月21日まで。運用予定期間は10月31日から20年10月31日まで。償還予定日は11月30日。

外務省の基礎データなどによると、モンゴルは人口約300万人、主要産業は鉱業、牧畜業、流通業、軽工業。1994年に初めてプラス成長に転じ、その後も順調に経済が発展してきたが、2008年のリーマン・ショック後にマイナス成長となった。2010年に入り、鉱物資源分野の順調な発展に加え,鉱物資源の国際相場の回復が内需の拡大を後押ししたことで経済成長率は6.4%、11年には17.3%とV字回復を果たした。

13年まで高い経済成長を続けたが,資源ナショナリズムを背景とする制限的な対モンゴル投資政策や法律の制定により外国投資が激減したほか、中国の景気減速や世界的な資源安の影響で、15年の経済成長率は2.3%,16年は1%まで落ち込んだ。政府は17年2月、国際通貨基金(IMF)との間で拡大信用供与措置(EFF)の受入れに合意。その後はIMFのEFFに基づく財政政策,金融政策及び銀行の改革に取り組み、マクロ経済指標は回復基調にある。

同社は、投資先としてのモンゴルのポテンシャルとして、金融業界でHISやオリックスが資本参加している商業銀行が最大手の一角として存在感を示している点、大相撲を引退した力士が現地で財閥や学校、大手日本車ディーラーなどの事業を経営しており、日本と関わりが深い点、堅調な資源輸出の増加などによって鉱業部門の発展が見込まれる点を挙げる。

また、モンゴルではマイクロファイナンスが貧困削減の大きな役割を果たしている。 1990年代には国連開発計画とモンゴル政府が貧困削減を目的とした「マイクロスタート」というプログラムを共同で実施。 2002年にはマイクロファイナンスの関連法が制定され、マイクロファイナンス投資も年々投資額が増加。世界の主要マイクロファイナンスファンドの国別投資先で、モンゴルは上位と目されている。

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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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