松井証券株式会社は5月6日から、25歳以下の顧客を対象に株式取引(現物取引・信用取引)にかかる「ボックスレート」手数料を無料にする。ボックスレートは1日の約定代金合計で手数料を決定するもので、同社はこれまで、投資初心者が株式投資を始めやすいよう、1日50万円以下の取引については手数料を無料にしていた。25歳以下を無料化することで「これから就職、転職、結婚、出産、子育てといった人生における大きなライフイベントを迎える若年層の資産形成を応援する」(同社)としている。
老後資金2,000万円問題やコロナ禍などを背景に資産形成への関心が高まる中、新規の口座開設者数の増加は加速している。特に20代は、コロナ禍において投資総額を増やしたという人の割合が他の年代に比べて高く、積極的な投資傾向がみられる。同社の顧客も、20年は20代の新規口座開設者数が前年比約1.7倍に増加しているという。
証券会社では株式会社SBI証券が4月20日、25歳以下の顧客の国内現物株式売買手数料をキャッシュバックすることで実質無料とすると発表。手数料などをゼロにする「ネオ証券化」を推進する。コロナ禍が長期化し、若年層も将来への不安から貯蓄や資産形成に関心が高まる中、証券会社による取り込み競争も続きそうだ。
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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム
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