手術トレーニング用模擬臓器「VTT」開発の医療系ベンチャー、株式投資CFで6/1から募集開始

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日本クラウドキャピタルが運営する投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」の第70号案件として、医療系ベンチャーKOTOBUKI Medical株式会社(埼玉県八潮市)の投資募集が6月1日午前9時から開始される

目標金額は2500万円、上限は9000万円。調達した資金は手術トレーニング用の模擬臓器の新素材「VTT」(Versatile Training Tissue)の開発・製造に充てられる。

手術トレーニング用の模擬臓器の新素材「VTT」

模擬臓器は、心臓など、実際の臓器に近い質感や形状を再現しており、VTTはこんにゃく粉を主体とし、実際に医療現場で活躍する多くの医師や医療機器開発の専門家からの意見を元に再現され、植物由来でありながら感触や強度が人間の臓器と非常に近い特性で注目されている。

模擬臓器は、心臓など、実際の臓器に近い質感や形状を再現

VTTを用いることで外科手術における電気メスでの切開、はく離、縫合などの実践的トレーニングを容易に行える。

模擬臓器は、心臓など、実際の臓器に近い質感や形状を再現

KOTOBUKI Medicalは株式会社寿技研として製造業を営んでおり、国内で製造されるラジコンのスポンジタイヤのシェアは国内第1位(同社調べ)。医療従事者から「腹腔鏡手術(体に開けた小さな切開口からカメラがついた器具を挿入して行う手術)」のトレーニング機器の製造依頼を受け、市場に投入したところ、多くの医療従事者や病院で反響を呼び、これまでに3000台以上を販売。実績を契機に、「医療シミュレーション市場」に本格的に参入するため昨年、KOTOBUKI Medical社を立ち上げた。

VTTは非常に低コストで製造可能で、色や形をコントロールしてあらゆる臓器を再現することができ、さらに、動物やシリコン、献体などではカバーできなかった「環境面への配慮」「価格の問題」「倫理的問題」のいずれもクリアすることができるとして、ビジネス賞の受賞やメディア掲載の実績もある。

これまでのメディア掲載実績、ビジネス賞の受賞実績例

  • テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」
  • TV朝日「羽鳥慎一モーニングショー」内コーナー「聞きトリ」
  • TIME LINE -タイムライン-
  • 朝日新聞
  • 「ぐんぎんビジネスサポート大賞2017」で最優秀賞受賞
  • 「埼玉県医療機器等試作品コンテスト」で準グランプリ受賞

日本クラウドキャピタルは、本プロジェクトが成立した場合、今年度中にベンチャー企業へ投資を行った個人投資家に対して税制上の優遇を行う「エンジェル税制優遇措置A」の申請を行う。措置Aは設立3年未満の事業者への投資が対象であり、対象企業への投資額-2000円をその年の総所得金額から控除できる。また、株式を売却し損失が発生した場合、所得税及び住民税の優遇措置を受けられる。

今回、KOTOBUKI Medical社が資金調達を行う「ファンディーノ」は国内初の株式投資型クラウドファンディングサービスで、累計成約額は国内取引量1位の19億2,658万円(24日現在)。

株式投資型クラウドファンディング・ファンディーノ

投資家は、ファンディーノ上で一口10万円前後の小口からIPOやバイアウトを目指す企業の株式に投資することができ、投資後も投資先企業からのIR情報を定期的に確認することができるという特徴がある。

応募企業については、投資家保護の観点から詳細な調査とリスクの洗い出しを行うなど厳正な審査を行い、その審査方針は「将来的にスケールする可能性のある会社かどうか?」「革新性はあるか?」「独自性はあるか?」といったような明確な基準に基づいている。

審査は公認会計士等専門知識を有する者を中心とした専門家チームが行い、その後の審査会議においては多数決ではなく、会議メンバー全員一致で決定するという厳しい基準で審査を行っており、実際に審査を通過する企業は5%未満となっている。

ファンディーノで投資を実行するには、下記ウェブサイトで事前に登録を済ませておくことが必要となる。

【関連サイト】株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」[PR]
【関連ページ】FUNDINNO(ファンディーノ)の評判・概要

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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