自動車・電機・半導体関連メーカーのFA化(生産工場の自動化・省力化)のためのロボット開発・製造を手掛けるダブル技研株式会社は、株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO(ファンディーノ)」で2020年10月8日から10月10日まで募集による投資申し込みを受け付ける。事前開示された情報によると案件名は「【第2回】空飛ぶロボットハンド『Flying Carry』、まるで人の手『次世代ハンドリングシステム』でロボットの未来を創造する」は目標募集額1500万円、上限応募額6千万円。投資金額および株数は10万円 (20株)、30万円 (60株)、50万円 (100株)。ダブル技研は2019年8月にファンディーノで第1回目の投資申し込みを行っており、目標募集額1500万円、上限応募額6千万円に対し、開始後約3時で2940万円を集め、成約している。
同社はロボットSIer(エスアイアー)としてロボットの開発・製造を行っており、人間の「手」「脳」「眼」の感覚を統合させ、手作業の様な細かな動作が行える、次世代の作業ロボットシステム「D-hand」「D-vision」の開発に成功している。これまでのロボットシステムは汎用性が低く、多額の導入費用、大きさや硬さによる柔軟な対応ができないといった課題があったが、D-hand、D-visionはこれらを解消産業用ロボットの可能性を広げ、小規模事業者でも活用できる仕組みを提供する。
前回からの進捗として、募集時に構想段階だった空飛ぶロボットハンド「Flying Carry」が完成、特許取得も完了した(特許6591098)。Flying Carryは、4本のワイヤーで先端に取り付けた物体(ロボットハンドなど)を上下左右自在に動かすことができるドローン型の装置で、畳サイズから球場サイズまで幅広く設置できる。
今年2月に出展した「iREX展・RoBoDEX展」では多くの引き合いがあり、現在、建築会社様と建設現場の導入に向けて検討を進めている。また、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)委託事業として開発していた産業用の3指型ロボットハンド3種(TypeB、R、ケーブル仕様)も製品化。大手商社(重工系)が開発している防爆仕様の石油プラント巡回点検ロボットへの採用に進んだ。
今後は、5指型ロボットハンドの開発強化や実用化レベルを向上させていくため、AI、5G、IoTなどの通信や制御システムを他社と共に開発していく。具体的には、東大発ベンチャーや大手通信系企業のグループ会社のロボット企業、そして、メンターでのコメントをいただいている企業などと、事業化や開発を進めていきたい考え。
マイルストーンではIPOの予定は2024年、売上高は約11.6億円を想定。同年までにD-Hand1000台、D-Vision100台、Flying Carry14台の販売を計画する。
「ファンディーノ」は株式会社日本クラウドキャピタルが運営する株式投資型CFサービス。累計成約額は10月2日時点で累計成約額36億8959 万円、累計成約件数113件、投資家数4万97人。資金を調達する企業に対しては、投資家保護の観点から詳細な調査とリスクの洗い出しなど、厳正な審査を行う。その審査方針は、将来的にスケールする可能性、革新性、独自性といった明確な基準に基づく。審査は公認会計士等専門知識を有する者を中心とした専門家チームが行い、その後の審査会議では多数決ではなく、会議メンバー全員一致で決定するという厳しい基準で審査を行っており、実際に審査を通過する企業は5%未満。
投資家は、オンラインで10万円程度の少額から投資が可能。金融商品取引法にもとづいた厳正な審査を通過した将来性あるベンチャー企業に投資することで、企業がエグジット(新規株式公開 ) やバイアウトすれば大きなリターンも期待できる。投資先企業のビジネスの進捗情報をIRとして定期的に受け取ることができ、また、投資先へ自身のプロフィールを公開する機能もあり投資先を支援できるなど、新しい投資体験ができるのも特徴だ。ベンチャー企業の中でエンジェル税制の対象となる企業に投資した時には、投資した金額に応じて所得税の優遇制度が受けられる。投資には「ファンディーノ」サイトでの登録が必要となる。
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【関連ページ】FUNDINNO(ファンディーノ)の評判・概要
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム
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