コロナ禍でも米国短期ハイイールド債に注目する7つの理由 アクサIM戦略レポート

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アクサ・インベストメント・マネージャーズ株式会社は6月18日、機関投資家向けレポート「なぜ今米国短期ハイイールド債に注目するのか(5月20日付)」の日本語版を公表した。ハイイールド債は、信用格付(投資家への支払い能力や倒産リスクなど)が低く年利回りが高い債券。価格変動が激しく、もともと、短期的に大きな損失リスクもある投資商品だ。同社は直近の市場について「直近数カ月間はボラティリティの高い状況が続いたため、信用スプレッドは長期平均を大きく超えて拡大、3月半ばには2008-2009年の信用危機以来のレベルに達した」と激しい変動があったことを認識した上で、「米国ハイイールド債市場インデックスが年初からの累積リターン(4月30日付)マイナス9.8%を記録した一方、アクサIMの米国短期ハイイールド債戦略のマイナスリターンは市場平均の37%ほどにとどまった。今後のボラティリティの高い局面を乗り切る備えができているだけでなく、さらに楽観的になれる理由がある」としている。

その理由とは、①銘柄選択の奏功、②デフォルト回避、③アクサIMが擁する大規模専任チーム、④魅力的なエントリーポイント、⑤ディフェンシブ性、⑥「償還の壁」の不在、⑦米ドル/ユーロヘッジコストの低下の7点。このうち、①の銘柄選択については、ハイイールド債の中ではエネルギー・セクター、特に新柄コロナウィルスに関連した需要の急減と供給過剰の挟み撃ちで最大の打撃を受けたが、同社の戦略は、ハイイールド債市場全体およびエネルギー・セクターの中でも信用力の高い銘柄を追求し、運用判断を行う際には信用力の高い銘柄に対する選好度をさらに高めたとしている。②のデフォルト回避は、同社の戦略が常に原本の保全を優先し、厳格な信用リスク管理の下で運用されている点を挙げる。2001年に戦略を発足して以来、デフォルトに遭ったのはわずか2回(2009年、2011年)にとどまると強調している。

④については、ポートフォリオの加重平均最低利回りは今年4月末で6.6%、加重平均スプレッドは637bpsとなっており、「数年前に比べより魅力的なエントリーポイント。ボラティリティへの選好度が低い投資家にとって、ハイイールド債の短期運用アプローチは非常に魅力的」と好感する。⑤のディフェンシブ性では、戦略は常に米国ハイイールド債市場全般と比較した場合、信用力が高くディフェンシブなポートフォリオとして構築されており、市場が乱高下した最近の局面でも高い優位性を発揮したとしている。

⑥の「償還の壁」は、社債市場の残存期間構成。2008年-2009年の信用危機と異なり、近い将来の償還の壁(大量償還)が存在せず、ハイイールド債発行企業が、現在の資金調達困難な時期に大量借り換えを行う必要がないことを意味する。⑦の米ドル/ユーロのヘッジコストは、2018年終盤に過去最高水準に達した後、今年4月末時点では15年以来の最低水準になった。「ヘッジコストの低下は利回りの著しい上昇とあわせ、ハイイールド債への関心を呼ぶ」と予測する。

【関連サイト】アクサ・インベストメント・マネージャーズ株式会社

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

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