つみたてNISAにおすすめの証券会社は?取扱本数や特長などから比較

つみたてNISAの非課税期間は20年と長く、毎月コツコツとお金を投資に回しながら、将来必要な資金を無理なく作ることのできる方法です。しかし、つみたてNISAに対応した金融商品の種類や取扱本数は各証券会社によって異なるため、それぞれの特徴をしっかりと押さえて選ぶことが大切です。

この記事では、つみたてNISAの特徴、つみたてNISAに対応している証券会社について詳しく解説していきます。つみたてNISAをこれから始めようと考えている方は、参考にしてみてください。

※本記事は2021年7月時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. つみたてNISAの特徴
    1-1.購入対象は投資信託とETF
    1-2.年間投資上限額40万円・非課税期間20年間
    1-3.買付は積立の方法に限定
  2. つみたてNISAに定評のある証券会社
    2-1.楽天証券
    2-2.SBI証券
    2-3.松井証券
    2-4.マネックス証券
    2-5.auカブコム証券
  3. つみたてNISAを始める際の注意点
  4. まとめ

1 つみたてNISAの特徴

つみたてNISAとは、資産運用する際に税制優遇を受けられるNISA制度の一つです。NISA口座内で金融商品を保有すると、そこから生じる運用益が非課税となる恩恵を受けられます。

NISAには、「つみたてNISA」のほかに「一般NISA」「ジュニアNISA」があり、それぞれ制度やルールが異なります。つみたてNISAには、以下のような特徴があります。

1-1 購入対象は投資信託とETF

つみたてNISA口座で買付できる金融商品は、金融庁から認められた一部の投資信託とETFです。つみたてNISAは、長期積立による分散投資の方法で、資産運用を行いやすくするために創設された制度なので、投資初心者でも資産運用を始められるように、例えば下記の通り長期積立・分散投資に適した金融商品しか買付できないようになっています。

インデックス型投資信託の例

  • 信託契約期間が無期限または20年間以上
  • 販売手数料無料
  • 信託報酬0.55%(国内資産が投資対象のファンド)

1-2 年間投資上限額40万円・非課税期間20年間

つみたてNISA口座で買付できる金額の上限は、年間40万円までとなります。また、保有する金融商品の運用益が非課税となる期間は、買付した年度から20年間です。そのため、つみたてNISAによる非課税の恩恵を受けられる金額は、最大800万円となります。

1-3 買付は積立の方法に限定

長期積立による分散投資の方法で資産形成を目指すため、つみたてNISA口座での金融商品の買付は、積立の方法に限定されています。

例えば、金融庁によると、2001年1月~2020年12月の20年間、日経平均連動の日本株式に毎月1万円ずつ投資した場合、投資元金240万円が503万円になったとのデータがあります。投資対象がMSCI ACWIグロス連動の全世界株式である場合の運用結果は、624万円です。

過去の運用データは将来の投資結果を約束するものではありませんが、買付が積立の方法に限定されているつみたてNISAは、将来の資産づくりに向いた方法となっています。

2 つみたてNISAに定評のある証券会社

つみたてNISAを取扱っている証券会社は様々です。ここでは、取扱本数が多く、積立初心者でも始めやすい、「楽天証券」「SBI証券」「松井証券」「マネックス証券」「auカブコム証券」の5社をご紹介します。

証券会社 取扱本数 特長
楽天証券 177本 ・最低買付可能額は100円
・買付代金の支払いにポイント利用可
・カード決済による積立可
SBI証券 175本 ・設定されている積立コースは三種類
・複数銘柄の積立設定を一度に行える
・カード決済による積立可
松井証券 170本 ・スマホアプリを利用しての買付可
・サポート環境が充実
・投資信託の保有でポイント付与を受けられる
マネックス証券 151本 ・毎日積立の方法で買付可
・増額積立設定可
・引落や定期自動入金の手数料が無料
auカブコム証券 157本 ・現物株式の取引手数料が最大5%割引
・手軽に自動積立や引落設定ができる
・サイト画面で詳細な投資データを確認できる

(2021年7月17日時点)

各証券会社のつみたてNISAについて、以下詳しく確認していきましょう。

2-1 楽天証券

楽天証券のつみたてNISAでは、177本のファンドを取り扱っています。取扱ファンドの中には、国内外の株式を対象とするファンドや長期投資に向いたバランスファンドなどが含まれています。また、国内株式をメインとするリターン重視のアクティブファンドへの投資も可能です。

楽天証券のつみたてNISAの特長は、以下の通りです。

最低100円から始められる

楽天証券では、最低100円から投資信託の買付ができて、その対象はNISA口座も含まれます。そのため、楽天証券では、わずかな資金から資産運用を始めることが可能となっています。

積立代金の全部または一部にポイントを使用できる

楽天証券で投資信託の買付をする場合、その代金の全部または一部にポイント(楽天ポイント・楽天証券ポイント)を使用できます。つみたてNISA口座内において、積立の方法で投資信託を買付する場合もその対象です。

買付代金に充てられるポイントの上限はありますが、その範囲であればすべて利用できます。そのため、積立金額によっては、ポイントだけで投資信託の買付代金をまかなうことも可能です。

楽天カードクレジット決済で積立ができる

つみたてNISA口座で投資信託の積立を行う際、楽天カードクレジット決済を利用できます。楽天カードクレジット決済とは、投資信託の買付代金を楽天カードで支払いすることです。

楽天カードで投資信託の買付代金を決済できる上限額は、毎月5万円となっています。そのため、つみたてNISA口座内で毎年買付できる上限40万円の全額を楽天カードクレジット決済で支払い可能です。

また、楽天カードで投資信託の買付代金を決済すると、100円につき1ポイント付与されます。年間40万円全額の買付を楽天カードクレジット決済の方法で行った場合、年間4,000ポイントの付与を受けられます。

2-2 SBI証券

SBI証券のつみたてNISAの取扱本数は175本となっています。低コストのインデックスファンドやバランスファンドが多数含まれているため、国際分散投資やリスク重視の資産運用を実践しやすい環境にあり、投資初心者にも適しています。また、国内外のアクティブファンドも取り扱っているため、積極運用を希望する投資経験者の需要にも応えています。

SBI証券のつみたてNISAは、以下のような特長があります。

三種類の積立コースが設けられている

SBI証券のつみたてNISAでは、「毎日積立」「毎週積立」「毎月積立」の積立コースが提供されています。準備できる投資金額や希望する買付の分散時期に応じて、積立コースを選べるようになっています。

複数銘柄の積立設定を一度で行える

SBI証券のつみたてNISAの「カートつみたて」機能を利用すると、複数銘柄の積立設定を一度に行うことができます。つみたてNISA口座で複数銘柄の買付をする際、個別に積立設定する手間を省けます。

クレカ積立サービスの利用が可能

SBI証券で投資信託の積立をする際、その買付代金の支払いを三井住友カードで行える「クレカ積立サービス」の利用が可能です。つみたてNISA口座内で買付をする場合も適用対象となっていて、楽天証券と同様にカード決済ができます。

クレカ積立サービスを利用して投資信託の積立をすると、カードの種類によっては、買付額の最大3.0%のポイント付与が受けられます。

2-3 松井証券

松井証券では170本の投資信託を買付できます。将来にわたって業界最安水準の運用コストを目指している「eMAXIS Slimシリーズ」のファンドも多数取り扱っています。

松井証券のつみたてNISAの特徴は以下の通りです。

スマホアプリを利用できる

松井証券では、つみたてNISA口座で投資信託の積立をする際、「投信アプリ」というスマホアプリを利用できます。投信アプリでは、ロボアドバイザーから投資の提案を受けられたり、積立の手続きができたり、運用後のメンテナンス作業を行えたりするので、つみたてNISAを始める際に役立ちます。

サポート環境が充実している

松井証券では、電話、メール、チャットの方法でつみたてNISAに関する問い合わせができます。また、問い合わせの際に担当者からマネープランなど投資に関するアドバイスを受けることも可能です。

投資信託の保有でポイント付与を受けられる

松井証券でつみたてNISAを始めると、口座内の投資信託の保有額に応じてポイント付与の対象となります。貯まったポイントは再投資に回せるほか、dポイントやアマゾンギフト券と交換可能です。

2-4 マネックス証券

マネックス証券のつみたてNISAの取扱本数は151本です。低コストのインデックスファンドが多数含まれている中、その他のファンドも14銘柄取り扱っています。

マネックス証券のつみたてNISAの特長は、以下の通りです。

毎日積立の方法で投資信託の買付ができる

マネックス証券のつみたてNISAでは、SBI証券などと同様、毎日積立による買付設定が可能です。一日の積立額をあらかじめ決めておく方法だけではなく、合計買付額が1ヶ月間の積立額となるような形で毎日積立の設定が可能です。

年2回のボーナス月の増額積立設定が可能

マネックス証券のつみたてNISAでは、年2回のボーナス月の増額積立設定ができます。会社員などの方で賞与やボーナスがある場合、余剰分を積立投資に回すことで、資産形成の効率を上げることができます。

引落や定期自動入金の手数料が無料

定期自動入金サービスを利用すると、積立額の引落およびマネックス証券への入金が自動で行え、サービス料や入金手数料が無料になります。

2-5 auカブコム証券

auカブコム証券のつみたてNISAの取扱本数は157本です。国産分散投資による低リスクの運用ができるバランスファンドを50本以上取り扱っているのが特徴です。

現物株式の取引手数料が最大5%割引になる

auカブコム証券でつみたてNISA口座を開設する場合、「NISA割」の適用対象になります。NISA割とは、現物株式の取引をする際の手数料が最大5%割引となるサービスです。つみたてNISAと並行して現物株式の取引を行いたい方にメリットのある仕組みとなっています。

操作が簡単・運用状況を確認しやすい

auカブコム証券で投資信託の買付をする場合、簡単設定で自動積立や自動引落ができるため、初めての方でも手軽に操作できます。

また、auカブコム証券の取引画面では、「現時点での資産状況」「投資実績」「積立予定額と利用済の額」「つみたてNISA口座内の実現損益」などの運用状況を確認しやすいのも特徴です。

3 つみたてNISAを始める際の注意点

つみたてNISAの口座は、1人につき1つの金融機関でしか開設できません。また、NISA制度を利用する場合、つみたてNISAと一般NISAのどちらかを選択する必要があり、併用は不可となっています。

また、通常口座内で保有している金融商品がつみたてNISAの適用対象であっても、その金融商品を通常口座からつみたてNISA口座へ移動はできません。

このほか、保有中の金融商品を売却しても非課税枠は復活しない点にも注意が必要です。つみたてNISA口座で一度買付した金融商品を年度内に売却しても、その部分の非課税枠が再び使えるようにはなりません。すでに買付額が非課税枠満額となっている場合、その年度内においては、つみたてNISA口座内で資産配分を調整するためのリバランス作業もできなくなります。

そして、つみたてNISA口座で運用中に損失が発生した場合、通常口座で運用中の金融商品から利益が生じているときでも、その損益を通算できません。さらに、未使用の非課税枠を翌年以降に繰り越せない一年度の非課税枠に未使用分が生じている場合であっても、その未使用分を翌年以降に繰り越せない点にも留意が必要です。

まとめ

つみたてNISAは、長期積立による分散投資の実践に適した制度です。上記でご紹介した証券会社のつみたてNISA対応銘柄はどこも150本以上あるので、各利用者の投資目的に合った商品を選びやすくなっています。

このほか、「カード決済ができる」「ポイントが貯まる」「積立設定の方法が多い」「取引の際にアプリを利用できる」などのサービスは証券会社によって異なります。つみたてNISAの口座は、1人につき1つの口座しか所有できないため、それぞれの特長を把握した上で、慎重に検討することが大切です。

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HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

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