楽天証券、つみたてNISAの評判は?メリット・デメリットを他社と比較

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資産形成に有効活用できるつみたてNISAですが、運用をスタートするときの証券会社選びに迷う方もおられるのではないでしょうか。どの証券会社でもつみたてNISA自体の制度は変わらないので、使いやすさやサービスの充実度で選びたいところです。

この記事では、数ある証券会社の中から楽天証券が取り扱うつみたてNISAとサービス内容について解説しています。また、記事の前半部分ではつみたてNISAの特徴についても解説しています。楽天証券でのつみたてNISA運用が気になる方はご確認ください。

目次

  1. 資産形成に活用できるつみたてNISA
    1-1.年40万円までの積立投資を最大20年間継続
    1-2.対象商品は一定の条件を満たすファンド
    1-3.一般NISAとの主な違いは運用期間と対象商品
  2. つみたてNISAのデメリット
    2-1.対象商品が限定されている
    2-2.損益通算ができない
  3. つみたてNISAとiDeCoの違い
    3-1.iDeCoとは自力で年金を作る制度
    3-2.つみたてNISAとiDeCoの比較
  4. 楽天証券でつみたてNISAを始めるメリットと注意点
    4-1.楽天ポイントで投資信託や現物株が買える
    4-2.楽天カードの決済でポイントがたまる
    4-3.投資相談が受けられない
  5. 楽天証券のつみたてNISAの始め方
    5-1.証券総合口座の開設
    5-2.オンライン、郵送でNISA口座開設
  6. 楽天カードを使って毎月積み立てする
    6-1.つみたてNISAと楽天カードの活用でSPU対象に
  7. 楽天証券と他社のつみたてNISAを比較
  8. まとめ

1.資産形成に活用できるつみたてNISA

つみたてNISAは毎月定額を長期間積み立てることで、非課税メリットを享受しながら資産形成できる国の制度です。主な特徴を3点ピックアップしました。

1-1.年40万円の積立投資を最大20年間継続

つみたてNISAでは年間上限40万円までの積立投資を最大20年間行えます。毎月定額投資を行う場合、1か月あたりの上限はおよそ3.3万円となり、無理のない範囲で長く運用を続けられる制度です。

現状は、最大運用期間20年となっており、分配金やファンドの解約時に収益が出ていても非課税となります。途中解約も可能となっているため、都度運用状況を確認し、運用継続の有無を判断する必要があります。

1-2.対象商品は一定の条件を満たすファンド

つみたてNISAの対象商品は、金融庁が選定した、つみたてNISAに適したファンドのみとなっています。選定の基準は、しっかりと分散投資されていて手数料が安く、健全な運用を行っているファンドです。

アクティブ型のファンドのような、大きなリスクをとりながら収益を狙うものは取扱がありません。20年間の投資を前提としているため、リスクを取りすぎたり、手数料が高かったりするファンドは除外されています。

1-3.一般NISAとの主な違いは運用期間と対象商品

つみたてNISAに対して一般NISAは、運用期間最大5年、年間投資上限は120万円となっています。運用対象商品は、上場株式、ETF、投資信託となっており、ファンドや銘柄の指定はありません。

つみたてNISAと一般NISAは選択制となっており、どちらか一方しか運用できませんので、先に運用スタイルを先に決めた上で選択しましょう。

2.つみたてNISAのデメリット

長期運用に適したつみたてNISAですが、投資スタイルによっては適さない場合もあります。以下ではデメリットを2つピックアップしました。運用をスタートする前にデメリットについても確認しておきましょう。

2-1.対象商品が限定されている

つみたてNISAで運用できる商品は、金融庁が指定した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)となっており、他の運用商品には投資できません。ファンドや銘柄に制限がない一般NISAと併用はできませんので、NISAを活用した運用を考える場合、事前に運用方針を決めておく必要があります。

2-2.損益通算ができない

通常の投資信託や株式の運用では、収益が確定している銘柄と損失が確定している銘柄の損益通算を行うことができ、通算しきれない場合、損失を翌年に持ち越す繰越控除という措置がありますが、NISA・つみたてNISAにはありません。

つみたてNISAは収益が出た場合に非課税メリットがありますが、損失が出ても他の収益と相殺できる仕組みがない点に注意が必要です。

3.つみたてNISAとiDeCoの違い

つみたてNISAと似た制度であるiDeCoについても確認しておきましょう。

3-1.iDeCoとは自力で年金を作る制度

iDeCoとは確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度です。自分で掛け金を捻出し、掛け金と収益の合計額を給付として受け取ることができます。定期預金、保険、投資信託などの運用商品を自分で選び、60歳になるまで掛け金を拠出して、60歳以降に掛け金と収益の合計金額を老齢給付金として受け取ります。

iDeCoは長引く健康寿命に備えて自力で年金手当を厚くする制度です。

3-2.つみたてNISAとiDeCoの比較

つみたてNISAとiDeCoはどちらも積立投資ですが、主な違いは運用期間と投資対象商品の幅にあります。つみたてNISAは最大20年の運用期間で、その間解約可能ですが、iDeCoは60歳までの運用期間で、原則途中解約ができません。

つみたてNISAの対象商品は金融庁が選んだ長期運用に適した投資信託かETFですが、iDeCoは投資信託、預金、保険と対象商品が幅広く設定されています。

iDeCoはスタートすると60歳まで掛け金を捻出し解約もできないので、その点が不安な方はつみたてNISAを選択すると良いでしょう。

4.楽天証券でつみたてNISAを始めるメリットと注意点

資産形成に有効活用できるつみたてNISAですが、楽天証券でつみたてNISAを運用するにあたって、どのようなメリットがあるのでしょうか。主なメリットを解説します。

4-1.楽天ポイントで投資信託や現物株が買える

楽天証券は、楽天ポイントをつかって投資ができるポイント投資のサービスを提供しています。他社でもポイント投資サービスは提供されていますが、楽天ポイントは他の楽天サービスとのシナジー効果による貯めやすさが強みです。

毎月定額で投資するつみたてNISAにも対応していますので、毎月貯まるポイントをまとめて投資に使うこともできます。利用ポイントの上限は、ダイヤモンド会員で1ヶ月あたり最大50万ポイントです。

4-2.楽天カードの決済でポイントがたまる

楽天証券では、楽天カードを使って積立投資ができます。毎月定額の投資金額を楽天カードで決済することで楽天ポイントが貯まりますので、あらためてポイント投資を行うことで運用資金を抑えることも可能です。

楽天グループのポイントシステムを生かした運用ができる点は、楽天証券の強みとなっています。

4-3.投資相談が受けられない

ネット証券全般のデメリットといえますが、リアル店舗を持つ昔ながらの証券会社のような、証券会社による投資相談や情報提供を受けることはできません。自分の判断で投資を行うか、提携しているIFA(外部の資産運用アドバイザー)を利用する必要があります。

楽天証券では投資相談窓口がない分、WEBサイト上の情報や投資に関するコンテンツが充実していますので、自分なりに情報収集を行いましょう。

5.楽天証券のつみたてNISAの始め方

楽天証券のつみたてNISAの始め方を簡潔にご紹介します。口座開設はオンライン上で完結でき、スピーディーです。

5-1.証券総合口座の開設

証券総合口座を開設していない方は以下の手順で開設します。すでに楽天会員の方は入力の手間を省くことができます。

  1. ホームページの口座開設ボタンより申し込み
  2. 本人確認書類の選択と提出
  3. 本人情報の入力
  4. メールにてログインIDの受け取り
  5. マイナンバー提出などの初期設定

自分の顔の画像と本人確認書類をアップロードすると最短で翌営業日にログインIDがメールにて送られてきます。

5-2.オンライン、郵送でNISA口座開設

証券総合口座を先に開設しておけば、NISA口座の開設が楽になります。オンラインの場合は改めて本人確認書類をアップロードし、郵送の場合は申込用紙と本人確認書類を送るだけで開設できます。

税務署での手続きとなり、開設までに最大で1ヶ月程度かかることもありますので、急ぎの場合注意が必要です。

6.楽天カードを使って毎月積み立てする

楽天証券のメリットであるポイント投資は、楽天カードによるつみたて投資にてより多くのポイントを貯めることができます。

6-1.つみたてNISAと楽天カードの活用でSPU対象に

楽天カードを決済に利用するには、支払い方法選択の画面で楽天カードを選択した後、カード情報を入力し積立金額を設定することで設定できます。楽天カードによる積立投資を選択すると、SPUにてポイント獲得倍率が1つ加算され、楽天市場でのお買い物にも有効利用できるのです。

楽天市場で効率よくポイントを貯めて、積立投資に使うことで楽天ポイントの好循環を作ることができます。

7.楽天証券と他社のつみたてNISAを比較

楽天証券と他社のつみたてNISAの取り扱いについて表にまとめました(2021年8月15日時点)。

証券会社 購入手数料 取扱銘柄数 最低積立金額 ポイント
楽天証券 0円 177本 100円 楽天ポイント
SBI証券 0円 175本 100円 Tポイント
Vポイント
Pontaポイント(2021年11月から)
松井証券 0円 170本 100円 松井証券ポイント
auカブコム証券 0円 157本 100円 Pontaポイント
マネックス証券 0円 151本 100円 マネックスポイント

NISA口座での買付は購入手数料がかかりませんので、どの証券会社でも0円です。

最低購入金額も100円で同じですが、取扱対象商品と利用ポイントの種類に差があります。楽天証券とSBI証券、松井証券がほぼ同じ数の約170本となっており、その後に約150本のauカブコム証券と松井証券が続きます。

汎用性の高いポイントサービスを提供している楽天証券、SBI証券、auカブコム証券に対して、松井証券とマネックス証券は自社のみで利用可能なポイントサービスを提供しています。

楽天証券と他社との比較においては、汎用性の高い楽天ポイントサービスを提供している点が楽天証券の強みとなっています。

まとめ

楽天証券は多くのつみたてNISA対象ファンドを揃え、汎用性の高い楽天ポイントサービスを提供することで、投資初心者の方に対して始めやすい環境を整えています。つみたてNISAの制度はどこの証券会社を使っても変わりませんが、関連するサービスで他社との差別化を図っており、その点で楽天証券の楽天ポイントサービスは他社にない強みをもっています。

なお便利な楽天ポイントサービスですが、投資に使えるポイントは通常ポイントのみ、という点には注意が必要です。

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sayran

「資産形成をより身近に」をモットーに、証券会社にて投資信託を中心にリスクの低い資産形成をオススメしていました。 テキストではよりわかりやすくみなさんの興味分野を解説し、資産形成の理解を広めていきたいと思っています。