株式投資型CF「イークラウド」、新規案件はタンパク質合成の特許技術で世界に挑むバイオベンチャー「NUProtein」

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イークラウド株式会社の株式投資型クラウドファンディング(CF)サービス「イークラウド」は第8号案件「タンパク質合成の特許技術で世界に進出!食と医療の課題解決に挑むバイオベンチャー『NUProtein』」の投資申し込みの受付を9月22日午後7時半から開始する。NUProtein(エヌユープロテイン)株式会社はタンパク質合成試薬の製造販売事業、成長因子(培養培地添加タンパク質)および小麦胚芽抽出液の製造販売事業を手掛けるベンチャー。目標募集額は2964万円、上限募集額9500万円。募集予定期間は10月1日まで。

エヌユープロテイン社は、食と医療の両分野に向けてタンパク質合成を安く、早く、安全に大量生産する技術を提供する。セールスポイントは①人工培養肉製造や再生医療に不可欠なタンパク質を従来の3000分の1のコストで製造可能②国内外の製粉メーカーや米国・欧州の大手代替肉企業、世界最大の試薬商社等とも提携済み③パナソニックで知財開発とCVCを経験してきた起業家が、名古屋大学発の技術を世界に展開している。

爆発的な人口増加を背景に食肉の消費量増大・食糧危機問題を解決する手段の一つとして人工肉・培養肉が開発され、めざましく進歩している。培養肉とは家畜の細胞を体外で組織培養したもので、牛肉の10倍以上とも言われる高い資源効率を持ち、環境負荷が98%削減できるとの試算もある。アメリカでは、培養肉メーカーが2020年の1年間だけで累計約3400億円(31億米ドル)もの投資を受けるなど、期待と注目の集まる技術領域だ。

培養肉をはじめとする人工タンパク質の合成技術には、細胞を作る細胞である幹細胞と、細胞の増殖や分化を促進する成長因子という特殊なタンパク質が必要。成長因子は高コストで、これまでは1グラムあたり数億〜数十億円にもなる場合もあり、タンパク質合成技術のボトルネックとなっていた。

エヌユープロテインは、成長因子の原材料に関わるコスト削減、タンパク質合成量を増大させる特許技術、細胞増殖を活性化させる独自技術により、培養肉の製造コストを計算上、従来の3000分の1に抑えることができる。この技術で食糧資源の保護、サステイナブルな食料供給システムの実現に寄与する。また、医療分野に関しても経口ワクチン、再生医療製品、細胞医療製品への活用が期待され、ひいては地域間医療格差の低減を視野に入れている。

これまで、研究機関に向けた試薬販売事業、食品・再生医療メーカー向けに成長因子を提供する事業を展開。世界最大級の試薬商社であるメルク社の子会社であるシグマアルドリッチ社、国内のフナコシ社などを通じて国内外の研究機関に提供、食品企業では日本の大手メーカーのほか、米国や欧州の複数の培養肉・植物由来肉メーカーに成長因子のサンプル提供を行い、海外進出の下地を作っている。

社長の南賢尚氏は、パナソニックにおける30年間の研究開発および100を超える知財開発、10年間の米国駐在中にはCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)としてコーポレートベンチャー投資、インキュベーション業務の経験経験をもつ起業家。名古屋大学の特任講師に着任後、名古屋大学発のベンチャーとして同社を創業した。

これまで、企業として経済産業省 戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)への採択や世界最大のピッチコンテスト「Unicorn Battle ASIA」 で準優勝するなど、多数の賞やアクセラレーションプログラムに採択されている。イークラウドの募集開始前の9月16日から18日までに質問を受け付け、21日にイークラウドの募集ページで回答を動画で掲載する予定。事業内容や戦略、資金調達などに関する質問を呼び掛けている。

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