SMBC日興証券で販売額上位の投資信託は?特徴の比較も【2020年8月】

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証券会社として国内最大手の一角であるSMBC日興証券はオンラインサービスにも力を入れており、1,000本を超える豊富な投資信託の取引が可能です。毎月1,000円から積立可能な投信積立も人気で、長期的な資産形成を行いやすいのもSMBC日興証券の強みとなっています。

そこでこの記事では、SMBC日興証券のダイレクトコースをご利用中の方のために、販売額の大きい投資信託TOP10をご紹介します。各商品の特徴やリターン、リスクについて詳しく解説するので、商品選びで悩んでいる方は参考にしてみてください。

目次

  1. SMBC日興証券とは
  2. SMBC日興証券で販売額TOP10の投資信託は?
    2-1.eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
    2-2.テトラ・エクイティ
    2-3.日経225ノーロードオープン
    2-4.グローバルAIファンド
    2-5.iFree NEXT FANG+インデックス
    2-6.日本トレンド・セレクト ハイパー・ウェイブ
    2-7.ピクテ・グローバルインカム株式F(毎月)
    2-8.SBI 日本株3.7ベアⅢ
    2-9.グローバル・フィンテック株式ファンド
    2-10.SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
  3. SMBC日興証券の投資信託を購入する際の注意点
  4. まとめ

1 SMBC日興証券とは

SMBC日興証券SMBC日興証券は1918年に創業し、日興証券などの社名を経て三井住友フィナンシャルグループの子会社となった後、2011年に現在の社名に変更されました。大手ならではの充実した対面サービスのほか、コールセンターとオンライン専用サービスも提供しているのが大きな特徴です。

老舗の対面等によるプロの相談を受けたい方、電話やオンラインで迅速かつ低コストで取引したい方など、多様なニーズを有する投資家が自分の投資スタイルに合わせた取引を期待できます。

また、大きなリターンも狙えるIPO(新規株式公開)株や、投資の運用を任せる「日興ファンドラップ」、少額投資が可能な「キンカブ」、情報メディアと取引機能が一体化した投資サービスの「日興フロッギー」などのサービスも用意されています。

SMBC日興証券の投資信託の取扱数は全体で1,000本以上、うち購入手数料無料のノーロードが約600本以上、積立タイプの「投信つみたてプラン」が約780本、つみたてNISA(非課税投資枠)の取扱本数が147本あり(2020年7月時点)、投信つみたてプランは、1ファンドにつき毎月1,000円から投資が可能と始めやすいのも特徴です。

2 SMBC日興証券で販売額TOP10の投資信託は?

SMBC日興証券のダイレクトコースで扱う投資信託の中でも買付金額1位〜10位の人気商品を順にご紹介します(※2020年7月1日~7月31日の国内投資信託の月間ランキング、データは8月13日付です。なお、本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します)。

2-1 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

運用会社 三菱UFJ国際投信
基準価額 12,354円
純資産 139,550百万円
リターン(1年・年率) 5.36%
信託報酬(税込) 0.0968%以内
基準価額騰落率(3カ月) 13.16%

1位の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、「S&P500インデックス・マザーファンド」を通じて、その対象インデックスに採用されている米国の株式へおもに投資するファンドです。

このファンドは、信託財産の1口当たりの純資産額の変動率を対象インデックスの変動率に一致するように運用されるのが特徴で、純資産額は1,300億円以上と大きく、信託報酬(運用コスト)は0.1%未満に抑えられています。

設定来(2018/07/03)の累積リターンは16.26%ですが、ここ6カ月では新型コロナ渦の影響により-4.45%と大幅な下落となりました。しかし、S&P500の回復につれて直近3カ月では+8.51%と持ち直しています。

2-2 テトラ・エクイティ

運用会社 三井住友DSアセットマネジメント
基準価額 14,705円
純資産 68,241百万円
リターン(1年・年率) +46.47%(6カ月)
信託報酬(税込) 0.954%程度
基準価額騰落率(3カ月) -0.2%

2位の「テトラ・エクイティ」は、おもに「パッシム・トラストⅡ-USエクイティ・マルチ・モメンタム・ファンド(Bクラス、円建て)」を通じて運用されます。米国の株価指数先物取引の機動的な活用により信託財産を中長期的に成長させようとするのがこのファンドの特徴です。

設定日は2019年11月6日ですが、ここ6カ月のリターンは+46.47%と新型コロナ禍の影響がほとんど見られません。基準価額は5月に13,500円程度まで落ち込んだものの、徐々に回復しており7月頃から14,500円前後に落ち着いています。

2-3 日経225ノーロードオープン

運用会社 アセットマネジメントOne
基準価額 16,477円
純資産 155,311百万円
リターン(1年・年率) 2.27%
信託報酬(税込) 0.88%
基準価額騰落率(3カ月) 17.64%

3位の「日経225ノーロードオープン」は、おもに国内株式を投資対象として日経平均株価(日経225)に連動した投資成果を目標に運用されます。原則的に同指数の採用銘柄中から200銘柄以上に等株数投資(投資する各銘柄数を同数にする方法)されるのが特徴です。

設定日は1998年からと長期運用されているものの、純資産額はここ3年で見た場合、1,000億円台から1,500億円超へ増加しています。直近1年のリターンは2.27%、6カ月で-5.70%、3カ月で7.40%となっており、新型コロナ禍の厳しい中でも健闘しています。

2-4 グローバルAIファンド

運用会社 三井住友DSアセットマネジメント
基準価額 23,316円
純資産 223,508百万円
リターン(1年・年率) 37.71%
信託報酬(税込) 1.925%
基準価額騰落率(3カ月) 41.6%

4位の「グローバルAIファンド」は、「グローバルAIエクイティ・マザーファンド」を通じて、世界の上場株式(不動産投資信託も含む)の中から、AI(人工知能)の活用で高い成長が見込まれる企業の株式に投資します。AI技術開発だけでなく、AIの開発に必要なコンピューティング技術、AI利用のサービス、ソフトの提供を行う企業等が投資対象です。

設定来(2016年9月)より大きなリターンを獲得しており、この1年でも+37.71%、6カ月で+28.27%、3カ月で+34.09%と新型コロナ禍の中でも高収益を維持しています。信託報酬はやや高めですが、それをカバーする収益率が人気に繋がっています。

純資産額は2020年3月に落ち込みましたが、その後回復し、6月には元の水準に戻って7月以降も増大中です。

2-5 iFree NEXT FANG+インデックス

運用会社 大和アセットマネジメント
基準価額 18,033円
純資産 6,021百万円
リターン(1年・年率) 66.66%
信託報酬(税込) 0.7755%
基準価額騰落率(3カ月) 34.0%

5位の「iFree NEXT FANG+インデックス」は、米国上場企業の株式を投資対象とし、NYSE FANG+指数(円ベース)の動きに連動した投資成果を目標に運用されます(米国株式の指数との連動を目指すETFに投資するケースあり、同指数を構成する全銘柄に投資します)。

設定来(2018年1月31日)のリターンは+68.53%、直近1年で+66.66%、6カ月で+30.23%、3カ月で+26.89%と高利益です。純資産額については新型コロナ禍の影響もほとんどなく、順調に増加している点も特徴です。

2-6 日本トレンド・セレクト ハイパー・ウェイブ

運用会社 日興アセットマネジメント
基準価額 4,363円
純資産 8,757百万円
リターン(1年・年率) -0.54%
信託報酬(税込) 1.012%
基準価額騰落率(3カ月) 16.61%

6位の「日本トレンド・セレクト ハイパー・ウェイブ」は、株式市場全体の値動きの2倍程度の投資成果を目標とする投資信託です。信託財産の50%以上は短期公社債が組み入れられるものの、株価指数先物取引が積極的に利用されます。そのため、ハイリスク・ハイリターンになりやすいのもこのファンドの特徴です。

ここ1年のリターンは-0.54%、6カ月で-14.44%と新型コロナウィルスの影響が見られたものの、3カ月では+16.61%と改善しています。基準価額が2020年3月に2,400円を割り込みましたが、3カ月の基準価額騰落率は+16.61%に改善し、6月には4,000円台に戻して7月頃から4,200円前後で推移しています。

2-7 ピクテ・グローバルインカム株式F(毎月)

運用会社 ピクテ投信投資顧問
基準価額 2,674円
純資産 1,016,802百万円
リターン(1年・年率) -0.75%
信託報酬(税込) 1.21%
基準価額騰落率(3カ月) 4.20%

7位の「ピクテ・グローバルインカム株式F(毎月分配型)」は、「グローバル・ユーティリティーズ・エクイティ・ファンド」などを通じて、おもに世界の高配当利回りの公益株(電力・ガス・水道・電話等のサービス事業を行う公益企業の株式)を対象に、特定の銘柄や国に偏らない分散投資を行います。

ここ1年のリターンは-0.75%、6カ月で-12.86%と落ち込みましたが、3カ月と1カ月ではプラス4%台に回復しています。

2-8 SBI 日本株3.7ベアⅢ

運用会社 SBIアセットマネジメント
基準価額 2,702円
純資産 9,724百万円
リターン(1年・年率) -53.46%
信託報酬(税込) 0.913%
基準価額騰落率(3カ月) -43.87%

8位の「SBI 日本株3.7ベアⅢ」は、国内の株価指数先物取引および国内の短期公社債を主な対象として運用されます。投資成果は日々の基準価額の値動きが国内の株式市場全体の値動きの約3.7倍程度逆を目指して運用されるためリスクは高めです。

ここ1年のリターンは-53.46%、6カ月が-30.85%、3カ月が-35.10%、1カ月が+6.73%となっています。このファンドは国内株式市場と逆方向へ大きく動くため、上昇傾向が強い場合、リターンは大きなマイナスとなる可能性もあります。

2-9 グローバル・フィンテック株式ファンド

運用会社 日興アセットマネジメント
基準価額 26,027円
純資産 202,923百万円
リターン(1年・年率) 49.17%
信託報酬(税込) 1.925%
基準価額騰落率(3カ月) 48.92%

9位の「グローバル・フィンテック株式ファンド」は、おもに「グローバル・フィンテック株式マザーファンド」を通じて、日本を含む世界の株式の中から成長が見込まれるフィンテック(IT利用の新金融サービス)関連企業の株式へおもに投資されます(為替ヘッジなし)。

将来性の見込まれるフィンテック企業が主な投資対象であるため、設定来は高リターンを維持してきました。信託報酬は2%近いものの、リターンはここ1カ月~1年カ月のいずれの期間でもプラスが確保されています。

2-10 SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド

運用会社 SBIアセットマネジメント
基準価額 11,351円
純資産 58,865百万円
リターン(1年・年率) -4.51%(6カ月)
信託報酬(税込) 0.0938%程度
基準価額騰落率(3カ月) 17.58%

10位の「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」は、「SBI・バンガード・S&P500インデックス・マザーファンド」を通じて、おもにETFに投資し米国の株価指数である「S&P500指数(円換算ベース)」に連動する投資成果を目標に運用されます(為替ヘッジなし)。

直近6カ月のリターンは-4.51%ですが、S&P500の持ち直しにより直近3カ月の基準価額騰落率は+17.58%とプラスに改善しています。さらに信託報酬は0.1%未満と低いのも特徴です。

3 SMBC日興証券の投資信託を購入する際の注意点

SMBC日興証券で投資信託に投資する場合、購入手数料が3.85%(税込)と高めのタイプもあるので注意が必要です。ファンド数も、他のネット証券を見ると2,000本以上から選べる証券会社もあることを踏まえると、少々見劣りすると言えます。なるべく幅広い選択肢の中から選びたいという方は、慎重に検討したほうがいいでしょう。

なお、SMBC日興証券のダイレクトコースはオンライントレード専門ですが、総合コースでは専属担当者のサポートを受けることができます。手数料は高めですが、資産運用のプロに相談できるメリットがあります。

4 まとめ

SMBC日興証券は、従来型の対人サービスに加えてオンラインサービスにも力を入れています。1,000本以上の豊富な投資信託商品の中から選べる上、600本以上のノーロード商品を取り扱っており、手軽に投資できるのも特徴です。

なお、ランキングを参考にファンドを選ぶ際は、商品の特徴やリスク、手数料、過去の運用実績などもしっかりと確認することが大切です。目論見書や運用レポートを確認すると商品の詳しい内容が記載されているので、投資判断の参考資料として活用するようにしましょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

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