先物取引におすすめの証券会社は?手数料・機能などから比較解説

先物取引といえば、金や原油、大豆などの商品先物取引を想像する人もいるでしょう。それらと同じように、株の世界でも価格の決まっていない未来の株を取引する先物取引があります。この記事では、日経225先物を中心とした指数先物取引の特徴と先物取引に向いた証券会社について解説します。

目次

  1. 先物取引とは
  2. 日経225先物取引とは
  3. 日経225先物ミニ取引とは
  4. 日経225先物取引に適した証券会社
    4-1.SBI証券
    4-2.楽天証券
    4-3.松井証券
  5. まとめ

1.先物取引とは

先物取引とは、将来のあらかじめ定められた期日に、特定の商品(原資産)を現時点で取り決めた価格で売買することを約束する取引です。通常の株取引は「買い」からしか取引できませんが、先物取引では「売り」から取引することも可能であるため、下落相場でも利益を狙えます。

また、先物取引は証拠金取引です。通常の現物株取引では、100万円の株式を購入する場合に100万円の資金が必要になりますが、先物取引では「証拠金」と呼ばれる担保を入れて、より大きな額の株式を購入できます。これを「レバレッジ効果」と呼びます。たとえば、想定元本200万円に対し、20万円の証拠金で取引できる場合、レバレッジは最大10倍になります。

2.日経225先物取引とは

株の世界での先物取引では、日経225先物取引が代表的です。対象が日経平均株価なので、新聞やテレビなどで報道されることが多く、値動きがわかりやすいという特徴があります。

日経平均株価とは、東京証券取引所1部に上場している銘柄のうち、代表的な225銘柄の株価を平均し、権利落ちや銘柄の入替があっても連続性を失わないようにした修正平均株価を指します。日経平均株価は、TOPIX(東証株価指数)とともに、日本市場を代表する株価指数です。

日経225先物取引は日経平均株価を対象にしているので、株式投資のように銘柄ごとの分析は必要ありません。また、個別株を保有している投資家も、下落相場のときに日経225先物取引を売れば、個別株の損失をカバーできる可能性があります。

また、取引時間が現物株より長いこともメリットです。東京証券取引所の株式取引時間は9時~11時30分、12時半~15時の5時間ですが、日経225先物取引では8時45分~15時15分の日中取引に加え、16時30分~翌5時30分の夜間取引があります。夜間に海外市場の動向を見ながらリアルタイムで取引できるというメリットがあるのです。

3.日経225先物ミニ取引とは

日経225先物ミニ取引とは、日経平均株価を対象にした株価指数先物取引で、取引単位が日経225先物取引の10分の1と少ない証拠金で取引できます。日経225先物取引よりも少額で取引できるので、先物取引をはじめる多くの人が日経225先物ミニ取引からはじめています。

日経225先物取引と日経225先物ミニ取引の違いは、以下の通りです。

項目 日経225先物 日経225先物ミニ
対象指数 日経平均株価 日経平均株価
取引時間 8:45~15:15
16:30~翌5:30
8:45~15:15
16:30~翌5:30
取引単位 日経平均株価×1,000倍 日経平均株価×100倍
呼値 10円 5円
SPAN証拠金(10月26日週) 123万円 12万3千円

4.日経225先物取引に適した証券会社

以下では日経225などの先物取引をするのに使いやすい証券会社をご紹介します。

4-1.SBI証券

SBI証券は、先物取引の手数料が業界最低水準というだけでなく、ストレスなく快適な注文が出せるPC版取引ツールである「HYPER SBI」も評判です。

注文を出すときは、板情報からドラッグ&ドロップのマウス操作をするだけで良く、さらに先物だけでなく現物株やオプションも取引できます。また、国内外の主要指標に加え、株価に大きな影響を与える為替など、数多くの指標をチェックできます。また、チャート画面では過去20年以上前の値動きが確認できたり、40種類以上のテクニカル指標でチャートを分析できたりするというメリットがあります。

同様にスマートフォンアプリである「SBI証券 株アプリ」も充実した機能を備えており、PCを使わない方でも不自由なく取引を行うことが可能です。また重要イベントや注文の約定などをプッシュ通知してくれる機能もあるため、短期トレードや情報収集にも役立ちます。

また、SBI証券にはHYPER先物と呼ばれるサービスがあります。HYPER先物とは、通常の2分の1の資金(証拠金)で取引できる制度のことで、さらに建玉の上限も拡大される(通常、日経225先物の上限400枚が500枚。ミニは4,000枚が5,000枚)ので、アクティブに日経225先物や日経225先物ミニを取引したい人に適しています。

ただし、ポジションは新規建てしたセッション(日中取引・夜間取引)でしか保有できないので注意が必要です。

SBI証券の先物取引手数料

  • 日経225先物 1枚につき250円(税込275円)
  • 日経225先物ミニ 1枚につき35円(税込38.5円)

4-2.楽天証券

楽天証券を利用すれば、日経225先物・日経225先物ミニ取引を、業界最低水準の手数料で取引できます。また、高機能取引ツールである「マーケットスピード」を利用できるのも大きなメリットです。

マーケットスピードでは、リアルタイムのニュースだけでなく、四季報や日経テレコンなど多くの情報を無料で見ることができます。とくに日経テレコンは、日経新聞をはじめとする日経関連のコンテンツが閲覧可能です。速報ニュースもほぼリアルタイムで配信されるので、先物取引でチャンスを逃さずに取引できます。

また、マーケットスピードでは複数の機能を一つの画面で見られるので、ディスプレイを何台も並べる必要はありません。また、オリジナルのチャート分析方法や銘柄検索方法を選べるなど、使いやすい機能がたくさんあります。

そして、欲しい情報を4分割で並べるカット画面や、最大10分割のマルチ画面などもあり、それらのページも登録できます。欲しい情報をすぐに取りだせるので、先物取引における買い時や売り時を逃さずに取引できます。

楽天証券の先物取引手数料

  • 日経225先物 1枚につき250円(税込275円)
  • 日経225先物ミニ 1枚につき35円(税込38.5円)

4-3.松井証券

松井証券の魅力の一つは、業界最低水準の手数料です。また、高機能トレーディングツールであるネットストックハイスピードも魅力です。高機能な発注機能を搭載したトレーディングツールで、さまざまな種類の画面から好みのものを選び、自分の投資スタイルに合ったトレーディング環境を構築できます。

また、松井証券が提供する一日先物取引とは、返済期限が1セッション(日中取引・夜間取引)のみの先物取引を指します。通常の先物取引が持つ特徴に加え、高レバレッジ・低コスト・建玉上限拡大といった特徴があります。一日先物取引はレバレッジが高く、手数料も安いので、一日で何回も取引を繰り返すデイトレードやスキャルピングには適しています。

また、一日先物取引ではロスカットルールも定められています。ロスカットラインを下回った場合、自動的に建玉が決済されるので、リスク管理がしやすいというメリットもあるのです。

松井証券の先物取引手数料

  • 日経225先物:1枚につき200円(税込220円)
  • 日経225先物ミニ:1枚につき35円(税込38.5円)
  • 日経225先物(一日先物取引):1枚につき150円(税込165円)
  • 日経225先物ミニ(一日先物取引):1枚につき25円(税込27.5円)

まとめ

先物取引を使えば、上昇相場だけでなく下落相場でも利益を狙えます。また、証拠金取引なので、少額の資金で大きな利益を狙えるというメリットがあるのです。ただし、その分リスクも大きくなるので、ロスカットラインや損失額を正確に把握したり、極力レバレッジ倍率を抑えたりするなど、きちんとしたリスク管理が必要です。

ネット証券では、先物取引に役立つツールや情報がそろっています。取引ツールや手数料など、複数の証券会社を比較し、自分に合いそうな証券会社を見つけましょう。

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山下耕太郎

山下耕太郎

一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011