SBI証券で人気の投資信託10本、特徴や手数料、価格推移は【2022年7月】

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将来を見据えた長期の資産形成において、投資信託は初心者でも取り組みやすい金融商品です。資産運用のプロが代わりに運用してくれるだけでなく、少額から低リスクで始められるほか、銘柄の種類も豊富なので分散投資を行いやすいのが特徴です。

この記事では、投資信託の取扱本数で最多水準のSBI証券で購入できる人気の投信銘柄について、特徴や価格推移等を併せてご紹介します。銘柄選びで悩んでいる方や、SBI証券で投資信託を新たに始めたい方は、参考にしてみてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※本記事は、2022年7月24日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. 投資信託とは
  2. SBI証券で人気の投資信託10本
    2-1.SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
    2-2.eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
    2-3.eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
    2-4.SBI 日本株3.8ベア
    2-5.SBI 日本株4.3ブル
    2-6.SBI・V・全米株式インデックスファンド
    2-7.ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)
    2-8.ニッセイ外国株式インデックスファンド
    2-9.eMAXIS Slim先進国株式インデックス
    2-10.iFreeレバレッジNASDAQ100
  3. 投資信託の注意点
  4. まとめ

1 投資信託とは

投資信託とは、複数の投資家から集めたお金を専門家であるファンドマネージャーが運用を行い、そのリターンを投資家に分配する金融商品です。

投資信託には、株式投資の株価に該当する「基準価額」があります。基準価額は、投資信託の値段のことで、投資信託を購入・売却する際の目安となります。取引時間内に価格が変動する株式投資と大きく異なり、1日1回公表される仕組みです。

また、投資信託には「販売手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」などの手数料がかかるのも特徴です。株価指数に連動するインデックスファンドのコストは安い一方、ファンドマネージャーの裁量で運用されるアクティブファンドのコストは高い傾向です。

投資信託を利用するメリットは、大きく分けて4つあります。1つ目は、少額から購入できる点です。株式投資の場合、株を購入するのに数万円~数十万円が必要になる一方、投資信託は、数千円~1万円程度と手軽に始めることができます。

2つ目は、個人だと取引しにくい資産にも投資できる点です。投資信託は、取得単価の高い銘柄や外国株、不動産などの個人では手の出しにくい金融資産に対しても、ファンドを通じて投資することが可能になります。

3つ目は、分散投資によるリスク低減効果が期待できる点です。投資信託は、投資家から集めた資金を複数の銘柄に投資しているため、少ない資金から分散効果を得ることが可能になります。

4つ目は、専門家に運用を委託できる点です。投資信託は、資産運用に精通したファンドマネージャーに運用を委託することになるので、投資知識のない方でも、高度な資産運用を行うことが可能になります。

2 SBI証券で人気の投資信託10本

SBI証券は、口座開設数および預かり資産残高が最多で、投信銘柄の本数もトップクラスである証券会社です。以下では、SBI証券で購入できる投資信託をご紹介していきます(以下の投資信託は、2022年7月11日~2022年7月15日の週間ランキングによるものであり、基準価格は2022年7月21時点の情報です)。

2-1 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

委託会社 SBIアセットマネジメント
基準価格 17,630円
純資産 625,773百万円
購入手数料(税込) 0円
信託報酬(税込/年) 0.0938%
トータルリターン(1年) 11.14%

SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは、米国の代表的な株価指数である「S&P500指数」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。S&P500指数の年率平均リターンは14.7%と長期にわたって成長を続けており、アップル(AAPL)やマイクロソフト(MSFT)、アマゾン(AMZN)など、大型株を中心に米国の主要企業500社に分散投資することができます。

また、購入時手数料は無料で、信託報酬も0.0938%と低く設定されており、ファンド規模は625,773百万円と大きいことも特徴です。過去1年のトータルリターンは、11.14%と堅調に推移しています。

2-2 eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)

委託会社 三菱UFJ国際投信
基準価格 16,823円
純資産 605,744百万円
購入手数料(税込) 0円
信託報酬(税込/年) 0.1144%
トータルリターン(1年) 5.07%

eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)は、先進国や新興国など47カ国の株式市場に投資しており、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。

米国や日本、イギリス、カナダなどの先進国をはじめとして、中国や台湾、インドなどの新興国および、個人では投資しにくいカタールやクウェート、チェコ、コロンビアなどの発展途上国にも投資することができます。

また、購入時手数料無料で、信託報酬は0.1144%と低く設定されています。過去1年のトータルリターンは5.07%と投資成果もしっかり出ています。

2-3 eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

委託会社 三菱UFJ国際投信
基準価格 19,243円
純資産 1,362,487百万円
購入手数料(税込) 0円
信託報酬(税込/年) 0.0968%
トータルリターン(1年) 11.29%

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、S&P500指数に連動する投資成果を目指しており、「eMAXISシリーズ」の主力投資信託となっています。米国株式市場の時価総額の約80%を網羅しているため、このファンドを1口購入すれば、リスク分散された運用を期待できます。また、米国株式市場を牽引するビッグテック「GAFAM」に投資できるので、高収益を狙うことも可能です。

また、購入時手数料は無料で、信託報酬も0.0968%と低く設定されています。過去1年のトータルリターンは11.29%と好調で、リスク分散されていることからも長期投資に適しています。

2-4 SBI 日本株3.8ベア

委託会社 SBIアセットマネジメント
基準価格 417円
純資産 9,240百万円
購入手数料(税込) 0円
信託報酬(税込/年) 0.913%
トータルリターン(1年) -13.64%

SBI 日本株3.8ベアは、公社債や株価指数先物取引を積極的に活用することで、日本の株価指数の値動きの概ね3.8倍程度逆となる投資成果を目指すベア型ファンドです。

日本の株価指数が1%下落すると、約3.8%上昇するように運用されるので、下落相場でも利益を狙いたい方に向いています。一方、日本の株価指数が1%上昇すれば、同ファンドは約3.8%下落することになるので、ハイリスク・ハイリターンの側面もあります。

また、信託報酬は0.913%とやや割高に設定されています。過去1年のトータルリターンは、-13.64%となっているため、今後の動向にも注視する必要があります。

2-5 SBI 日本株4.3ブル

委託会社 SBIアセットマネジメント
基準価格 7,978円
純資産 28,431百万円
購入手数料(税込) 0円
信託報酬(税込/年) 0.968%
トータルリターン(1年) -44.93%

SBI 日本株4.3ブルは、日本の株価指数の値動きの概ね4.3倍程度の投資成果を目指したブル型ファンドです。日本の株価指数が1%上昇すれば、同ファンドは約4.3%上昇するので、上昇相場の局面で大きな利益を得ることが可能になる一方で、下落相場の局面では、損失も大きくなりやすい点に注意が必要です。

ファンドの仕組み上、信託報酬は0.968%とやや割高に設定されているほか、過去1年のトータルリターンは-44.93%と、株価指数の下落により大きな下振れを記録しています。

2-6 SBI・V・全米株式インデックスファンド

委託会社 SBIアセットマネジメント
基準価格 11,246円
純資産 91,643百万円
購入手数料(税込) 0円
信託報酬(税込/年) 0.0938%
トータルリターン(1年) 6.61%

SBI・V・全米株式インデックスファンドは、「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」に連動する投資成果を目指したインデックスファンドです。米国の大型株から小型株まで幅広く投資を行い、約4,000銘柄の米国株を保有しているため、米国株式市場全体を網羅するのと同等な分散効果を得ることが可能になります。

また、購入時手数料は無料で、信託報酬は0.0938%と低く設定されています。過去1年のトータルリターンは6.61%と堅調に推移しています。

2-7 ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)

委託会社 大和アセットマネジメント
基準価格 2,675円
純資産 422,504百万円
購入手数料(税込) 0円
信託報酬(税込/年) 0.792%
トータルリターン(1年) -5.84%

ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)は、日本国内のリート(不動産投資信託)に投資を行い、「東証REIT指数」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。東証に上場しているリートの全銘柄をカバーしているので、日本国内の不動産市場へ分散投資することが可能になります。また、収益分配は毎月行われるので、継続的にインカムゲイン(配当金)を得ることができます。

なお、購入時手数料は無料ですが、信託報酬は0.792%とやや高めです。過去1年のトータルリターンは、-5.84%とやや下振れていますが、日本国内の不動産が注目されるフェーズで、高い投資成果を期待できます。

2-8 ニッセイ外国株式インデックスファンド

委託会社 ニッセイアセットマネジメント
基準価格 26,366円
純資産 409,713百万円
購入手数料(税込) 0円
信託報酬(税込/年) 0.1023%
トータルリターン(1年) 7.38%

ニッセイ外国株式インデックスファンドは、「MSCIコクサイ・インデックス」に連動する成果を目指すインデックスファンドです。日本を除く米国、イギリス、フランス、カナダ、ドイツなどの先進国22カ国に分散投資できるのが特徴で、緩やかに成長する先進国株式の恩恵を受けられるファンドとなっています。

また、購入時手数料が無料な上、信託報酬も0.1023%と低く設定されています。過去1年のトータルリターンも7.38%と好調な成績を上げています。

2-9 eMAXIS Slim先進国株式インデックス

委託会社 三菱UFJ国際投信
基準価格 19,956円
純資産 349,612百万円
購入手数料(税込) 0円
信託報酬(税込/年) 0.1023%
トータルリターン(1年) 7.54%

eMAXIS Slim先進国株式インデックスは、「MSCIコクサイ・インデックス」に連動することを目指した「eMAXISシリーズ」の投資信託です。日本を除く先進国株式に国際分散投資できるので、リスク分散を行いつつ、先進国の経済成長の恩恵を享受することが可能です。

信託報酬は0.1023%と低く設定されているので、長期運用や積立投資にも適したファンドとなっています。

2-10 iFreeレバレッジNASDAQ100

委託会社 大和アセットマネジメント
基準価格 22,724円
純資産 145,505百万円
購入手数料(税込) 0円
信託報酬(税込/年) 0.99%
トータルリターン(1年) -40.45%

iFreeレバレッジNASDAQ100は、多くのハイテク企業を含む「NASDAQ100指数」の値動きの概ね2倍の投資成果を目指すレバレッジ型のファンドです。

NASDAQ100指数が1%上昇すれば、同ファンドは約2%上昇するため、NASDAQ100指数が上昇する局面で大きな利益を狙うことが可能な一方、NASDAQ100指数が下落する局面では大きな損失となるリスクもあります。

なお、購入時手数料は無料ですが、信託報酬は0.99%とやや高めです。また、過去1年のトータルリターンは、-40.45%と大きく下振れしているため、購入する際はベースとなるNASDAQ100指数の市況の見極めも重要となります。

3 投資信託の注意点

投資信託は、専門家であるファンドマネージャーに運用を委託できるメリットはありますが、預貯金のように元本が保証された金融商品ではありません。また、銘柄によっては「レバレッジ型」や「ブルベア型」のようなハイリスク・ハイリターンなファンドもあるので、リスクを理解した上で、目的に合った投資信託を選ぶ必要があります。

例えば、積立や長期運用する場合、ファンド規模が大きく、地域別、セクター別に広く分散されたインデックスファンドが適しています。一方、アクティブファンドやレバレッジファンドは、短期間で利益を上げたい方向けの投資信託で、長期保有には適していません。

まとめ

SBI証券では、ノーロードファンドが豊富なほか、業界屈指の商品ラインナップを取り揃えており、投資信託のほぼ全てが100円から購入可能なので、初心者の方でも取り組みやすくなっています。

一方、投資信託によっては、ハイリスク・ハイリターンな銘柄もあるので、目論見書などでファンドの特徴や運用方針等を把握しておく必要があります。これから投資信託を始めたい方やSBI証券の投資信託に関心がある方は、ファンドの特徴や注意点などをしっかりと理解した上で、慎重に検討しましょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

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