SBI証券では、SMBCグループの共通ポイントであるVポイントを貯めることができます。Vポイントは、三井住友カードの利用額に応じて付与され、ネットショッピングや交通費等の各種支払いに活用できるので、注目している方もいるのではないでしょうか。
この記事では、SBI証券の利用でVポイントを貯める詳しい方法をご紹介します。また、Vポイントサービスを始める方法や、ポイントの使い道なども解説するので、普段からSMBCグループをよく利用する方や、SBI証券の取引でポイントを効率的に貯めたい方は、参考にしてみてください。
目次
- SBI証券で貯められるVポイントとは
- SBI証券でVポイントを貯める方法
2-1.国内株式手数料マイレージ
2-2.国内株式の移管入庫
2-3.投資信託マイレージ
2-4.金・銀・プラチナマイレージ
2-5.新規口座開設
2-6.三井住友カードつみたて投資 - SBI証券で貯まったVポイントの使い道
3-1.1ポイント1円換算でカードの支払いに使う
3-2.ショッピング、景品・他社ポイント交換、振込手数料割引等に使う - SBI証券でVポイントサービスを始める手順
4-1.メールアドレスの登録
4-2.個人情報の入力
4-3.本人確認書類の提出
4-4.Vポイントサービスの登録 - まとめ
1 SBI証券で貯められるVポイントとは
Vポイントとは、三井住友フィナンシャルグループ内の共通ポイントサービスです。Vポイントは、三井住友フィナンシャルグループ傘下にある各社サービスの利用で貯められるのが特徴です。
2020年6月1日より、三井住友銀行と三井住友カードが共通で利用できるポイントサービスとして、Vポイントがリニューアルされました。また、三井住友銀行で貯まったVポイントと三井住友カードで貯まったVポイントを合算して使用できる「ポイントおまとめ手続き」を利用することも可能です。
さらに、SBI証券は三井住友カードと業務提携をしたことで、取引内容に応じてVポイントを貯められるようになっています。
2 SBI証券でVポイントを貯める方法
SBI証券では、おもに「Vポイントサービス」と「三井住友カードつみたて投資」の利用によりVポイントを貯めることが可能です。
Vポイントサービスとは、一定の条件を満たした上で、SBI証券のサービスを利用した場合、Vポイントを貯められるサービスです。Vポイントサービスの適用対象となるサービス内容や利用条件は、以下の通りです。
2-1 国内株式手数料マイレージ
SBI証券で国内株式の現物取引を行った場合、条件を満たすとVポイントサービスの適用を受けられ、Vポイントを貰えます。
Vポイントサービスの適用対象になるのは、1注文ごとの約定代金に手数料がかかる「スタンダードプラン」の手数料コースを選択し、国内株式の現物取引を行った場合です。また、PTS取引(時間外取引)の方法で国内株式の現物取引を行った場合もVポイントサービスの適用を受けられます。
Vポイントサービスの適用対象になった場合、月間合計取引手数料額の3%相当のVポイント付与を受けられます。例えば、国内現物株式の取引手数料の月間合計金額が1,000円(税抜額)だった場合、30円相当のVポイントを貰えます。
2-2 国内株式の移管入庫
移管入庫とは、証券口座で保有していた金融商品を別会社の証券口座へ移す手続きです。SBI証券では、他社の口座で保有していた国内株式を移管入庫するとVポイントサービスの適用を受けられます。
国内株式の移管入庫でVポイントサービスの適用対象となった場合、1回の移管入庫につきVポイントを100ポイント貰えます。なお、同一日に複数銘柄の国内株式を同時に移管入庫したり、複数の証券口座から国内株式を移管入庫したりした場合、Vポイント付与の計算は1回分として算出されます。
また、Vポイントサービスの適用条件として、移管入庫元の口座と移管入庫先の口座が同一名義であることも求められます。口座名義が異なる場合は、Vポイントサービスの適用を受けられません。
2-3 投資信託マイレージ
SBI証券の口座で投資信託を保有している場合もVポイントの付与を受けられます。SBI証券で購入した銘柄だけではなく、他の証券口座から移管入庫した銘柄も投資信託保有によるVポイントサービスの適用対象ですが、Vポイントサービスの適用対象となる投資信託の種類は、国内公募株式投資信託に限られます。
Vポイントサービスの適用対象となった場合、(月間平均保有額×ポイント付与率)÷365日×付与対象月の実日数でVポイントの付与数が算出されます。ポイント付与率は、対象の保有投資信託の銘柄によって異なり、最大年0.2%となっています。
具体的なポイント付与率は、以下の表の通りです。
項目 | 月間平均保有額が1,000万円未満 | 月間平均保有額が1,000万円以上 |
---|---|---|
通常銘柄 | 年0.1% | 年0.2% |
SBI証券指定の銘柄 | 銘柄ごとに指定された年率 | 銘柄ごとに指定された年率 |
2-4 金・銀・プラチナマイレージ
SBI証券の口座内で、金・銀・プラチナの取引を行った場合、Vポイントサービスの適用対象となります。リアルタイムのスポット取引、定額積立、定量積立による取引はいずれもVポイントの付与を受けられます。
具体的には、金・銀・プラチナの取引でVポイントサービスの適用となった場合、取引時に発生した買付手数料の月間合計額の1%に相当するVポイントを貰うことができます。
例えば、月間のスポット取引合計手数料額が1,000円、定額積立取引の合計手数料額が1万円だった場合、(1,000円×1%)+(1万円×1%)でポイント付与数が算出されるため、110ポイントを付与して貰えます。
2-5 新規口座開設
三井住友カードを経由してSBI証券の口座を新規開設した場合もVポイントの付与を受けられます。Vポイントサービスの適用対象になって付与を受けられるポイント数は、一律100ポイントです。
2-6 三井住友カードつみたて投資
三井住友カードつみたて投資とは、SBI証券で投資信託を積立購入する際、三井住友カードで代金の支払いを行えるサービスです。
三井住友カードつみたて投資を利用して投資信託の積立購入を毎月行った場合、原則として、カード積立額の0.5%のVポイントが毎月付与されます。また、つみたて投資ポイントアッププラン対象カード(プラチナ、ゴールドランクのカード)を利用する場合、最大でカード積立額の2.0%のVポイントを毎月貰うことも可能です。
三井住友カードつみたて投資の対象者は、SBI証券の証券総合口座を保有している場合です。サービスの対象となる保有口座は、一般NISA、つみたてNISA、特定口座、一般口座ですが、ジュニアNISAやiDeCoは適用対象外です。
三井住友カードつみたて投資は、個人名義の口座で投資信託を積立購入する場合のみ利用可能です。また、積立購入額は、100~5万円の範囲内で設定可能です。
なお、ビジネスカード、家族カードなど利用できない種類のカードもあるため留意しておきましょう。
3 SBI証券で貯まったVポイントの使い道
SBI証券で貯まったVポイントは、以下の方法で使用することが可能です。
3-1 1ポイント=1円換算でカードの支払いに使う
SBI証券で貯まったVポイントは、1ポイント=1円換算で三井住友カードの支払い代金の全部または一部に充当できます。
また、三井住友カードの支払い額よりキャッシュバック交換分のほうが多い場合、残高分を翌月に繰り越すことも可能で、繰越残高を翌月以降の支払い代金へ充当できます。
ただし、キャッシュバック残高の有効期限は3ヶ月以内なので、その期間を経過すると失効して利用できなくなります。
3-2 ショッピング、景品・他社ポイント交換、振込手数料割引等に使う
SBI証券で貯まったVポイントは、店舗やネット上での買い物、各種景品やギフトカードなどと1ポイント=1円換算で交換可能です。
なお、楽天ポイントやTポイントなど他社ポイントと交換することもできますが、以下の通り、レートがやや下がる点に注意しましょう。
楽天ポイント | 1Vポイント→0.8ポイント |
Tポイント | |
dポイント | |
pontaポイント | |
nanacoポイント |
このほか、Vポイントは、SMBCダイレクトや三井住友銀行アプリで振込手続きを行う際、手数料割引に使用することもできます。
4 SBI証券でVポイントサービスを始める手順
SBI証券でVポイントサービスを始めるためには、事前に登録を済ませておく必要があります。SBI証券の口座を保有していない場合、三井住友カードを経由して新規開設を行った上で、Vポイントサービスの登録手続きを行いましょう。
具体的な手順を確認してみましょう。
4-1 メールアドレスの登録
三井住友カードの口座開設ページからSBI証券の口座を開設します。金融商品仲介業務に関する留意事項および規約に同意した上で、メールアドレスの登録を行うと、認証コードが送られてくるので、コード番号を入力して手続きを進めていきます。
4-2 個人情報の入力
認証コードを入力した後は、個人情報の入力を行います。利用者の住所、氏名、生年月日、職業などの属性を入力する形で設定手続きを行います。
4-3 本人確認書類の提出
入力内容および規約を確認した後、口座開設方法の選択と本人確認書類の提出を行います。SBI証券の口座開設方法には、「ネットで行う方法」と「郵送で行う方法」の2つがあります。「ネットでの口座開設」を選択した場合、そのまま本人確認書類の提出手続きが可能です。
4-4 Vポイントサービスの登録
口座開設申込手続きの完了後、最短で翌営業日以降にVポイントサービス登録の案内メールが登録メールアドレスに送られてきます。案内メールには登録画面に移行できるURLが掲載されています。そこから、登録画面に進み、「登録する」を選択した後、規約への同意をした上で、「VpassID」と「パスワード」を入力して登録手続きを行います。
登録手続き後、「利用登録完了」のメッセージが表示されて登録完了すれば、Vポイントサービスの利用が可能となります。
また、SBI証券のサイト上から口座開設後にポイントサービスを利用している場合、他のポイントからVポイントが貯まるコースへ変更することも可能です。
一方、すでにSBI証券の口座をお持ちで、コース変更によりVポイントサービスの登録手続きを行う際は、SBI証券にログインしてコース変更の申し込みを行います。
申込手続きが完了すると、SBI証券のサイト画面の左上に「三井住友カード」のマークが表示されます。また、サイト内の「重要なお知らせ」の項目にコース変更の申込手続き完了の通知が届きます。
SBI証券にログイン後、「口座管理」→「お客さま情報設定・変更」→「ポイント・外部ID連携」→「ポイントサービス詳細はこちら」と進み、「ポイントサービス詳細はこちら」から規約などの同意を済ませ、「VpassID」と「パスワード」を入力して登録手続きを行うと、「利用登録完了」のメッセージが表示され、Vポイントサービスの利用が可能となります。
まとめ
SBI証券で「Vポイントサービス」の適用対象になると、取引内容に応じてVポイントを貯められるほか、投資信託の積立購入時に三井住友カードで代金の支払いを行える「三井住友カードつみたて投資」を利用してVポイントを貯めることも可能です。
Vポイントは、三井住友カードの支払いに全額または一部を充当したり、商品券や他社ポイントと交換したりできるなど、様々な使い道があります。
SBI証券でVポイントを効率的に貯めたい方は、サービス内容やポイント付与の条件を事前に確認した上で、検討してみてください。

HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

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