SBI証券の投信マイレージサービスはお得?他証券会社とポイント付与率の比較も

ネット証券各社は投資信託を保有することでポイントが貯まるサービスを実施しています。中でもSBI証券では、保有金額に応じて全国で使用可能なTポイントが貯まるほか、ポイント付与率は最大0.2%、貯まったポイントは投資信託の買い付けに充てられるなど、使い勝手の良さが特徴です。

この記事では、SBI証券の投信マイレージサービス、ネット証券各社と比較した強み・弱みについて詳しく解説しています。投資信託をどのネット証券で購入しようかお悩みの方は、参考にしてみてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※この記事は2021年9月13日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。

目次

  1. SBI証券の投信マイレージサービスとは
    1-1.投資信託の保有額に応じてTポイントが貯まる
    1-2.Tポイントの付与率は最大0.2%
    1-3.毎月15日の夜間に付与
  2. SBI証券の投信マイレージサービスのメリット
    2-1.保有コストを軽減できる
    2-2.NISA預かりに対応している
    2-3.Tポイントで投資信託を買付できる
  3. SBI証券の投信マイレージサービスのデメリット
    3-1.基準価額の変動でTポイント数が変わる
    3-2.全ての投資信託が投信マイレージの対象ではない
  4. ネット証券各社の投信ポイントサービスと比較
    4-1.主要ネット証券のポイント付与率比較
    4-2.長期投資向けファンドのポイント付与率比較
  5. まとめ

1 SBI証券の投信マイレージサービスとは

SBI証券の投信マイレージサービスとは、投資信託を保有している方を対象にTポイントを付与するサービスです。以下、詳しく見ていきましょう。

1-1 投資信託の保有額に応じてTポイントが貯まる

SBI証券の投信マイレージサービスは、投資信託の月間平均保有額に応じてTポイントが貯まるサービスです。SBI証券のTポイントサービスを事前に申し込んでおくと、Tカードの番号を登録するだけでTポイントを毎月受け取れます。

Tポイントの付与数は、月間平均保有額と銘柄ごとの付与率から算出されます。例えば、投資信託の月間平均保有額が500万円で付与率0.1%の銘柄を保有していた場合、付与されるTポイント数は、500万円×0.1%÷365日×31日=424ポイントとなります。

なお、31日という日数は月内におけるポイント付与の対象となる日を指します。また、投資信託の月間平均保有額は、現在の保有金額に加えて以下の行為が含まれます。

  • 新規買付
  • 他社からの移管や入庫
  • 分配金の再投資
  • 他の投資信託への乗換買付

このように、SBI証券の投信マイレージサービスは、投資信託の保有や買付で月ごとにTポイントが付与されるサービスとなっています。

1-2 Tポイントの付与率は最大0.2%

SBI証券の投信マイレージサービスにおけるTポイント付与率は、以下の通り、保有している銘柄の種類と月間平均保有額で決まります。

月間平均保有額 1,000万円未満 1,000万円以上
通常銘柄 0.1% 0.2%
指定銘柄 投資信託ごとに指定された付与率

投資信託の種類は「通常銘柄」と「指定銘柄」の2つに分かれます。保有額1,000万円未満の通常銘柄のポイント数は一律0.1%ですが、指定銘柄の付与率は投資信託ごとにSBI証券によって決められており、概ね0.022%〜0.05%の範囲となっています。

銘柄名 ポイント付与率
SBI・新興国株式インデックス・ファンド 0.022%
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 0.0242%
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド 0.0242%
SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド 0.0242%
SBI・全世界株式インデックス・ファンド 0.0242%
SBI・中国A株インデックス・ファンド 0.0242%
SBI・先進国株式インデックス・ファンド 0.0275%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.0374%
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 0.0401%
ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.042%
eMAXIS Slim 全世界株式 0.0462%
ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット) 0.0462%
eMAXIS Slim 国内債券インデックス 0.05%
ニッセイ国内債券インデックスファンド 0.05%
たわらノーロード先進国株式 0.05%
HSBC ESG米国株式インデックスファンド 0.05%

1-3 毎月15日の夜間に付与

SBI証券の投信マイレージサービスで獲得したTポイントは、ポイント数が確定した月の翌月15日の夜間に付与されます。また、15日の日付が非営業日の場合、ポイント付与は翌営業日となります。例えば、2021年9月に800ポイントの付与数が確定した場合、2021年10月15日の夜間に800ポイントを獲得できます。

2 SBI証券の投信マイレージサービスのメリット

SBI証券の投信マイレージサービスを利用するメリットは、以下の3点です。詳しく確認してみましょう。

2-1 保有コストを軽減できる

投資信託を保有する際には、信託報酬と呼ばれるコストがかかります。信託報酬は、投資するファンドの商品によって異なり、保有金額に対して概ね年率0.1%〜2.0%程度を支払う必要があります。コストは毎日日割りで純資産総額から差し引かれます。

しかし、SBI証券の投信マイレージサービスを活用すると、下記の通り、保有時に毎年かかる信託報酬の負担を抑えることができます。

銘柄名 信託報酬(税込) ポイント付与率 実質的なコスト
ニッセイ日経225インデックスファンド 0.275% 0.05% 0.225%
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 0.0938% 0.0242% 0.0696%
eMAXIS Slim国内債券インデックス 0.132% 0.05% 0.082%
eMAXIS Slim先進国債券インデックス 0.154% 0.05% 0.104%
楽天・米国レバレッジバランス・ファンド 0.4945% 0.1% 0.3945%
SBI 日本株4.3倍ブル 0.968% 0.1% 0.868%

2-2 NISA預かりに対応している

SBI証券の投信マイレージサービスは、NISA預かりおよび、つみたてNISA預かりに対応しています。そして、いずれの買付分も投信マイレージサービスの対象なので、NISA預かりの投資で生まれた利益に対しては税金がかかりません。そのため、運用益の非課税とTポイント付与の両面で恩恵を受けられます。

2-3 Tポイントで投資信託を買付できる

SBI証券の投信マイレージで獲得したTポイントは、投資信託の買付にも利用可能です。1ポイント1円として利用制限を気にすることなくポイントを指定でき、買付代金の一部から全部まで使うポイント数を自由に選べます。

ただし、投資信託の買付は最低100円分からとなっているほか、積立買付と口数買付はポイント買付の対象とならない点に注意も必要です。

3 SBI証券の投信マイレージサービスのデメリット

投信マイレージサービスを利用する際は、基準価額の変動や、全てのファンドがポイント付与の対象ではない点に気を付ける必要があります。以下、詳しく見ていきましょう。

3-1 基準価額の変動でTポイント数が変わる

SBI証券の投信マイレージサービスは、保有する投資信託の基準価額によってTポイント数が変わります。月間平均保有額は、日ごとの保有金額(日別保有金額)の合計を計算した日数で割ることによって算出される(月間平均保有額=日別保有金額1ヶ月分×計算月の実日数)ためです。

そして、日別保有金額は、計算日における投資信託の保有口数に、1口あたりの基準価額を掛けた金額(日別保有金額=投資信託の保有口数×1口あたりの基準価額)から算出されます。

このため、投資信託1口あたりの基準価額は月間平均保有額に大きく影響します。もし保有中の投資信託が大きく値下がりすれば、日別保有金額は下がり、結果としてTポイント数も減少する可能性があります。貯まるTポイント数は、毎月同じではない点に留意しておきましょう。

3-2 全ての投資信託が投信マイレージの対象ではない

SBI証券の投信マイレージサービスは、全ての投資信託が対象となるものではありません。以下の投資信託を保有している場合、投信マイレージの恩恵を受けられないため、注意が必要です。

  • ETF
  • REIT
  • MMF
  • 外貨建MMF
  • 中国ファンド
  • MRF
  • 外国籍投資信託
  • その他SBI証券が定めた銘柄

上記銘柄は、投資信託に分類されますが、保有していてもTポイントは付与されません。購入した投資信託が投信マイレージの対象となっているのかについては、事前に確認することが大切です。

4 ネット証券各社の投信ポイントサービスと比較

ネット証券各社は、SBI証券の投信マイレージサービスのように、投資信託の保有残高に応じてポイントを付与するサービスを提供しています。SBI証券と主要ネット証券のポイントプログラムを比較すると、下表の通りです。

4-1 主要ネット証券のポイント付与率比較

項目 SBI証券 楽天証券 マネックス証券 auカブコム証券
サービス名 投信マイレージ ハッピープログラム マネックスポイント 資産形成プログラム
ポイント名 Tポイント 楽天ポイント マネックスポイント Pontaポイント
通常銘柄の付与率 1,000万円未満
0.1%
1,000万円以上0.2%
銘柄グループA
0.120%
銘柄グループB
0.060%
銘柄グループC
0.048%
銘柄グループD
0.036%
0.08% 100万円未満
0.05%
100万円以上3,000万円未満
0.12%
3,000万円以上
0.24%
指定銘柄の付与率 0.05%
一部
0.022%〜0.0462%
0%〜0.03% 0.005%
ポイント数 月間平均保有額×付与率÷365×対象日 毎月の月間平均残高10万円ごとに3〜10ポイント 月中平均保有残高×付与率÷12 月間平均保有額×付与率÷12
NISA対応

※マネックスポイントは、TポイントやPontaポイント、nanacoなどのポイントに交換可能

上表の中でも楽天証券のポイント付与は、銘柄グループごとに変わる仕組みとなっており、通常銘柄や指定銘柄の区別が無いのが特徴です。一方、SBI証券とauカブコム証券は、保有金額に応じて付与率が変わります。

楽天証券を除いた指定銘柄の付与率は、SBI証券が最も高くなっています。一方、保有金額を問わない場合 通常銘柄の付与率は楽天証券の銘柄グループAが最も高く、保有金額が100万円以上の場合、auカブコム証券の付与率が最も高くなります。

このように、ポイント付与率は通常銘柄または指定銘柄なのかで大きく異なるため、購入を検討しているファンドの種類をしっかりと確認することが大切です。

4-2 長期投資向けファンドのポイント付与率比較

次に、ネット証券各社で下記ファンドのポイント付与率がどのように違うのかを確認してみましょう。比較対象となる投資信託は、投資方針や純資産総額、売買高などで上位の長期保有に向いたファンドです。

銘柄名 SBI証券 auカブコム証券 マネックス証券
国内株式型 ニッセイ日経225 0.05% 0.005% 0.03%
ひふみプラス 0.1%~0.2% 0.05%~0.24% 0.08%
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) 0.05% 0.005% 0.03%
海外株式型 SBI・V・S&P500 0.0242% 0.005% 0.00%
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー) 0.0462% 0.005% 0.03%
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 0.0374% 0.005% 0.03%
国内債券型 eMAXIS Slim国内債券インデックス 0.05% 0.005% 0.03%
ノーロード明治安田社債アクティブ 0.05% 0.005% 0.08%
ニッセイ国内債券インデックスファンド 0.05% 0.005% 0.03%
国際債券型 eMAXIS Slim先進国債券インデックス 0.05% 0.005% 0.03%
ニッセイ外国債券インデックスファンド 0.05% 0.005% 0.03%
たわらノーロード先進国債券 0.05% 0.005% 0.03%
バランス型 eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) 0.05% 0.005% 0.03%
楽天・米国レバレッジバランス・ファンド 0.1%~0.2% 0.005% 0.08%
世界経済インデックスファンド 0.1%~0.2% 0.05%~0.24% 0.08%

長期保有に適したファンドの中でも同じ銘柄を購入する場合、マネックス証券よりもSBI証券の方が付与率は高くなります。

一方、「ひふみプラス」「世界経済インデックスファンド」などを100万円以上購入する場合、auカブコム証券が最も高いポイント付与率を獲得できるので、ポイント付与目当てでファンドを選ぶ際は、ケースバイケースで検討することが大切です。

まとめ

SBI証券の投信マイレージサービスは投資信託の月間平均保有額に応じてTポイントを受け取れるサービスです。投資信託のポイントプログラムを実施するネット証券はほかにもありますが、SBI証券は使い勝手の良いTポイントを貯められるほか、ポイント付与率も全般的に高い点が強みとなっています。

ただし、付与されるポイントはファンドの基準価額に応じて変動する可能性があります。SBI証券の投信マイレージサービスを利用する際は、投資信託のリスクやポイントの算出方法なども確認した上でファンドを選ぶようにしましょう。

The following two tabs change content below.
HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

HEDGE GUIDE 投資信託は、投資信託に関する国内外の最新ニュース、必要な基礎知識、投資信託選びのポイント、つみたてNISAやiDeCoなどの制度活用法、証券会社の選び方、他の投資手法との客観的な比較などを初心者向けにわかりやすく解説しています。/未来がもっと楽しみになる金融・投資メディア「HEDGE GUIDE」