SBI証券で人気の投資信託10本、成績や手数料、特徴を比較【2021年12月】

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ネット証券大手のSBI証券では豊富な金融商品の中から目的に合った金融商品を選んで取引することができます。中でも、プロに運用を任せられる投資信託は投資の初心者から中上級者までの幅広い投資家が取引している商品となっています。

そこで、この記事ではSBI証券の週間ランキングをもとに購入上位銘柄10本をご紹介します。各銘柄の運用成績や手数料、特徴の比較、投資信託の始め方も併せて解説するので、SBI証券での投資信託取引にご興味のある方は参考にしてみてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※本記事は2021年12月16日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. SBI証券の特徴
    1-1.SBI証券で投資信託を取引するメリット
  2. SBI証券で人気の投資信託10本
    2-1.SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
    2-2.三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
    2-3.大和-iFREEレバレッジ NASDAQ100
    2-4.三菱UFJ国際-eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
    2-5.SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
    2-6.SBI 日本株4.3ブル
    2-7.アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型
    2-8.<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
    2-9.三菱UFJ国際-eMAXIS Slim先進国株式インデックス
    2-10.三菱UFJ国際-eMAXIS NASDAQ100インデックス
  3. SBI証券で投資信託を始める方法・手順
  4. まとめ

1 SBI証券の特徴

SBI証券はネット専業の中でも大手の証券会社です。SBI証券を中核としたSBIグループは口座開設数が720万口座を突破し、ネット証券の中で国内株式個人取引シェア第1位になるなど、名実共にネット証券業界を牽引しています。

SBI証券の大きな特徴の一つは、証券会社の中でも最安水準に抑えられた取引手数料です。1999年にインターネット取引サービスを開始して以降、取引コストを抑えて取引できる点が投資家から高い評価を受けています。

SBI証券は商品ラインナップが豊富な点も特徴で、国内株式の現物・信用取引をはじめ、先物・オプション、投資信託、債券、外国株、FX、CFDなど多様な金融商品の取引が可能です。

NISA、つみたてNISA、iDeCo(個人型確定拠出年金)、Tポイント投資、IPO投資にも対応しており、SBI証券に口座を開設することで主要ネット証券で取り扱っている商品のほとんどを取引できる点も強みとなっています。

1-1 SBI証券で投資信託を取引するメリット

SBI証券では、2021年12月16日時点で2,627本の投資信託を取り扱っているため、利用者は豊富な取扱銘柄の中から運用成績の良い銘柄や信託報酬の安い銘柄を選ぶことができます。

また、積立投信で最低100円から定期的に投資信託を購入することも可能です。毎日、毎週、毎月などの買付のタイミングを自由に設定できるため、投資初心者の方でも投資の予算に合わせた積立が可能なほか、つみたてNISAも取り扱っているため、年間40万円までの新規積立は分配金や譲渡益を非課税で取引できます。

なお、SBI証券では購入時の手数料がかからないノーロード投資信託がほとんどですが、投信積立での買付では原則全ての投資信託の買付手数料が無料です。この点もSBI証券で投資信託を取引するメリットとなっています。

2 SBI証券で人気の投資信託10本

それでは、2021年12月第2週(12月6日~10日)の週間ランキングをもとに、販売金額上位の10銘柄をご紹介します。なお、基準価額等はランキングの最終日12月10日時点での情報です。

2-1 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

運用会社 SBIアセットマネジメント
基準価額 16,915円
純資産 422,066百万円
信託報酬(税込) 0.0938%程度
トータルリターン(1年) 41.40%
基準価額騰落率(3カ月) +7.62%

米国の代表的な株価指数であるS&P500に連動した投資成果を目指し、同指数に連動するETF(上場投資信託)に投資する投資信託です。

投資信託を保有する際に管理・運用の費用として発生する信託報酬も0.1%を切っているため、運用コストを抑えた投資が可能です。

また、投資で得られる総合収益を表すトータルリターンは過去1年間で41.40%とハイパフォーマンスを示しており、直近3カ月の基準価額の変動も+7.62%と堅調な銘柄です。

2-2 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

運用会社 三菱UFJ国際投信
基準価額 18,441円
純資産 875,036百万円
信託報酬(税込) 0.0968%以内
トータルリターン(1年) 41.78%
基準価額騰落率(3カ月) +7.65%

三菱UFJ国際投信の手掛ける「eMAXIS Slim」シリーズの一つです。おもにS&P500に採用されている米国株式に投資することで同指数に連動した運用成果を目指します。

信託報酬は0.1%を切っており、過去1年間のトータルリターンは41.78%と順調な運用成績です。また、直近3カ月の基準価額騰落率も7.65%のプラスとなっています。

2-3 大和-iFREEレバレッジ NASDAQ100

運用会社 大和アセットマネジメント
基準価額 40,836円
純資産 184,804百万円
信託報酬(税込) 0.99%
トータルリターン(1年) 71.41%
基準価額騰落率(3カ月) +6.69%

レバレッジを活用してハイリターンを目指すファンドです。米国NASDAQ市場に上場している時価総額の大きな非金融企業100社で構成されるNASDAQ100に連動した投資成果を目指します。

信託報酬は0.99%と上記2つのファンドよりもやや高めの設定ですが、過去1年のトータルリターンは71.41%と、高パフォーマンスな銘柄です。

一方、指数以上の運用成果を積極的に目指すレバレッジファンドとなっているため、通常のインデックスファンドよりも値動きが大きくなる傾向にあります。市場環境によってはリスクが大きくなる可能性もあるので、この点も理解した上で投資判断を行うことが大切です。

2-4 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

運用会社 三菱UFJ国際投信
基準価額 16,447円
純資産 372,077百万円
信託報酬(税込) 0.1144%以内
トータルリターン(1年) 31.65%
基準価額騰落率(3カ月) +4.13%

「eMAXIS Slim」シリーズの一つで、日本を含む先進国と新興国の株式などに投資するファンドです。「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」というグローバル株式投資の代表的な指数に連動した投資成果を目指しています。

信託報酬は約0.11%と低水準ですが、1年間のトータルリターンは31.65%と順調です。また、基準価額は1年間で+30.20%と伸びているため、今後も継続的なリターンの期待が持てるファンドとなっています。

2-5 SBI・V・全米株式インデックス・ファンド

運用会社 SBIアセットマネジメント
基準価額 10,973円
純資産 45,531百万円
信託報酬(税込) 0.0938%程度
トータルリターン(1カ月) 0.76%
基準価額騰落率(3カ月) +6.27%

2021年6月29日に設定されたファンドです。米国株式市場の値動きに連動した投資成果を目指して運用されており、株式には直接投資せず、おもにETFで運用を行います。

設定されてから日の浅いファンドですが、2021年7月決算までの1か月間でプラスのリターンとなっており、直近3カ月の基準価額の騰落も+6.27%と堅調です。一方、まだ運用実績の浅いファンドなので、今後の決算状況などの見極めも重要になります。

2-6 SBI 日本株4.3ブル

運用会社 SBIアセットマネジメント
基準価額 10,327円
純資産 31,148百万円
信託報酬(税込) 0.968%
トータルリターン(1年) -0.99%
基準価額騰落率(3カ月) -27.91%

日々の基準価額の値動きが日本の株式市場全体の値動きの概ね4.3倍程度となるような投資成果を目指すファンドです。日本の公社債への投資と共に株価指数先物取引を積極的に活用して運用を行います。

なお、ブル型ファンドの場合、日本の株式市場が一方向に動き続ける相場に比べて、上下動を繰り返す相場のほうがパフォーマンス面で劣る傾向があります。そのため、上下動の続いている最近の相場ではパフォーマンスを落とす結果となっており、過去1年間のトータルリターンもマイナス圏での推移となっています。

2-7 アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型

運用会社 アライアンス・バーンスタイン
基準価額 12,533円
純資産 1,616,247百万円
信託報酬(税込) 1.727%
トータルリターン(1年) 41.73%
基準価額騰落率(3カ月) -1.20%

おもに成長性の高いと判断される米国株式に投資するファンドです。為替変動リスクの低減を図る「為替ヘッジあり」タイプ(Cコース)もありますが、このファンドは為替ヘッジを行わないタイプ(Dコース)となっています。

信託報酬はこれまでご紹介したファンドよりも高めの水準ですが、純資産総額は最大級の規模です。純資産総額は投資家の投資金額の大きさを表しているため、ここ数年は堅調な地合いが続く米国株式に投資するファンドとして、個人投資家から高い支持を得ています。

2-8 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

運用会社 ニッセイアセットマネジメント
基準価額 25,601円
純資産 359,059百万円
信託報酬(税込) 0.1023%以内
トータルリターン(1年) 36.68%
基準価額騰落率(3カ月) +5.42%

日本を除く主要先進国の株式に投資するファンドで、日本を除いた先進国の株価動向を示す代表的な指数「MSCIコクサイ・インデックス」に連動した投資成果を目指しています。

過去1年間のトータルリターンは36.68%と堅調な運用成果を上げており、基準価額は2013年の設定以来+150%超の水準です。信託報酬も0.1%程度に抑えられており、外国株式に分散投資したい投資家の選択肢の一つとなっています。

2-9  三菱UFJ国際-eMAXIS Slim先進国株式インデックス

運用会社 三菱UFJ国際投信
基準価額 19,357円
純資産 284,075百万円
信託報酬(税込) 0.1023%以内
トータルリターン(1年) 36.74%
基準価額騰落率(3カ月) +5.45%

日本を除く主要先進国の株式に投資し、「MSCIコクサイ・インデックス」に連動した投資成果を目指す「eMAXIS Slim」シリーズの一つです。信託報酬や運用パフォーマンスは、2017年の設定以来、順調な成果を上げているファンドとなっています。

2-10  三菱UFJ国際-eMAXIS NASDAQ100インデックス

運用会社 三菱UFJ国際投信
基準価額 13,531円
純資産 34,318百万円
信託報酬(税込) 0.44%以内
トータルリターン(6カ月) 24.22%
基準価額騰落率(3カ月) +7.28%

おもに米国株式等に投資し、NASDAQ100に連動した運用成果を目指しているファンドです。「eMAXIS Slim」シリーズに比べるとやや高めの手数料水準ですが、過去1年間のトータルリターンは24.22%、3カ月の基準価額騰落率は+7.28%となっており、2021年1月の設定以降、順調な滑り出しとなっています。

3 SBI証券で投資信託を始める方法・手順

SBI証券で投資信託を始めるためには証券総合口座の開設手続きが必要です。口座を開設していない場合、SBI証券ホームページの「口座開設はこちら(無料)」から手続きを進めることができます。

開設画面でメールアドレスを登録すると、認証コードが送られてくるので、そのまま入力します。その後、住所や氏名などの個人情報を正しく入力し、各種規約の確認を済ませると、ネットまたは郵送での口座開設を選択する画面が表示されます。

ネットでの口座開設を選択する場合、本人確認書類などをスマホで撮影してオンラインで提出することが可能です。本人確認書類として、マイナンバーカードや運転免許証、マイナンバー通知カードなどを用意しておくと、手続きをスムーズに進めることができます。

上記の口座開設手続きが完了するとユーザーネームとログインパスワードが発行されるので、ログイン後、勤務先や銀行口座などを登録すれば、初期設定も完了です。

一方、ネットでの口座開設を選択した場合、最短で翌営業日に口座開設完了通知が送られてくるので、通知を受け取った後、取引パスワードを設定すれば各銘柄を購入できるようになります。

証券口座の開設が完了したら口座へ購入資金を入金し、銘柄を選択して発注すると投資信託の買付は完了です。上記で週間の販売金額上位銘柄をご紹介しましたが、ほかにも投資信託ランキングのページでは、トータルリターンや分配金利回り、騰落率のランキングを確認できるので、これらの情報をもとに銘柄を選ぶことも可能です。

まとめ

SBI証券では、2,600本を超える豊富な銘柄の中から各利用者の目的に合わせた投資信託を選べます。例えば、長期保有したい場合、運用コストとなる信託報酬の安いファンドを選ぶことがポイントになりますが、SBI証券では信託報酬やトータルリターンを基準にファンドを手軽に探せる機能があるので、初心者の方でも選びやすいのが特徴です。

なお、投資信託は元本割れのリスクも伴う金融商品です。購入する際は、目論見書や運用報告書をしっかり確認してから検討するようにしましょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

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